Cosminexus 機能解説

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13.1.1 統合ユーザ管理の目的

従来,企業内にある各種の業務システムでは,業務の要件によってそれぞれ独自の方法でそのシステムのユーザを管理しています。例えば,勤休管理のシステムでは,社員データベースに登録された社員個人をシステムのユーザとして区別します。また,資材の発注システムでは,原価管理のための各部署をシステムのユーザとして区別します。最近はイントラネット技術の発展によって,システムごとのクライアントプログラムをインストールしなくても,Webブラウザを使ってこれらの業務サービスを受けられるようになってきています。しかし,社内メールサービスを利用するにはメールのIDで,勤休管理サービスでは社員番号で,また資材発注サービスは部署コードでログインをするといったように,それぞれのシステムのユーザ管理に従ったユーザ認証のための操作が必要で,簡単にそれらのシステムのサービスを統合した新たなサービスを提供することは困難でした。

統合ユーザ管理フレームワークは,J2EE技術でこれらのサービスを統合するためのユーザ管理のフレームワークです。統合ユーザ管理フレームワークの例を次の図に示します。

図13-1 統合ユーザ管理フレームワークの例

[図データ]