ここでは,URL書き換えを使用する場合の処理と,HTTP Cookieを使用する場合の処理との違いについて説明します。
グローバルセッションの制御方法としてURL書き換えを使用している場合,HTTP Cookieを使用して制御している場合の処理に加えて,URL書き換えのための処理として,次の処理が追加されます。
- URLのパスパラメタの解析
- WebアプリケーションでのServlet APIの呼び出しによる,グローバルセッションIDを含むURLのエンコード
また,グローバルセッションを削除した場合,およびグローバルセッションが無効な場合に,グローバルセッションのHTTP Cookie情報の削除処理は実行されません。
URL書き換えする場合に追加される処理について,次の図に示します。
図12-29 URL書き換えする場合に追加される処理
各ポイントでの処理内容について説明します。説明の番号は図中の番号と対応しています。なお,1.,3.,4.の処理が,URL書き換えの場合だけに実行される処理です。
- J2EEサーバによって,Webクライアントから送信されたリクエストURLのパスパラメタが解析されます。
- セッションフェイルオーバ用フィルタによって,SFOサーバ上のグローバルセッション情報がロックされます。
なお,この処理は,グローバルセッションの制御方法に関係なく実行されます。
- J2EEアプリケーション内のWebアプリケーションで,URL書き換えのためのエンコードを実行するServlet APIが呼び出されます。
この処理は,URL書き換えの場合だけ実行されます。
- J2EEサーバによって,グローバルセッションIDがURLにエンコードされます。なお,エンコードはHTTPセッションのセッションIDとともに実行されます。
- セッションフェイルオーバ用フィルタによって,SFOサーバ上のグローバルセッション情報が更新され,グローバルセッション情報のロックが解除されます。
なお,この処理は,グローバルセッションの制御方法に関係なく実行されます。
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