Cosminexus 機能解説
ここでは,SFOサーバで管理しているグローバルセッション情報の排他制御について説明します。
セッションフェイルオーバ機能では,複数のJ2EEサーバから同じグローバルセッション情報を同時に更新されることを抑止するために,ロックを使用して排他制御を実現します。
J2EEサーバは,セッションに対するリクエスト処理を開始するときに,SFOサーバ上のグローバルセッション情報にロックを設定します。また,リクエスト処理が完了した時点でロックを解除します。
別のJ2EEサーバによってすでにロックが設定されているグローバルセッション情報をロックしようとした場合は,設定されているロックが解除されるまで,処理が待たされます。これを,ロック待ちといいます。
なお,ロック待ちには,タイムアウト時間を設定できます。タイムアウトが発生した場合,J2EEサーバは,該当するグローバルセッション情報が使用できないものと判断します。この場合,J2EEサーバは,SFOサーバ上の書き換え可能グローバルセッション情報を破棄して,J2EEアプリケーションを呼び出し,リクエスト処理を実行します。
ロック待ちのタイムアウト時間は,Webアプリケーション単位で設定できます。設定方法については,「12.7.4 DDの定義」を参照してください。
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