Cosminexus 機能解説
コンテナ拡張ライブラリを利用することで,J2EEアプリケーションまたはWebアプリケーションがCosminexus TPBrokerを使用して,スマートエージェント経由でCORBAオブジェクトを呼び出すことができます。スマートエージェントを利用してCORBAオブジェクトのオブジェクトリファレンスを取得し,メソッドを呼び出すときには,スマートエージェントが起動済みとなっており,スマートエージェントに,該当するCORBAオブジェクトのオブジェクトリファレンスが登録されている必要があります。また,コンテナ拡張ライブラリには,J2EEアプリケーションまたはWebアプリケーションからCORBAオブジェクトを呼び出す処理を含めます。
次に,CORBAオブジェクト呼び出し処理の実装時の注意事項,およびCORBAオブジェクト呼び出し処理のパッケージ化の注意事項を示します。
- <この節の構成>
- (1) CORBAオブジェクト呼び出し処理の実装時の注意事項
- (2) CORBAオブジェクト呼び出し処理のパッケージ化の注意事項
(1) CORBAオブジェクト呼び出し処理の実装時の注意事項
CORBAオブジェクトの呼び出し処理を実装するときには,次の点に注意してください。
- プロパティを使用して,org.omg.ORBをカスタマイズするには,org ORB init(String[] args, Properties props)メソッドのpropsパラメタにプロパティを指定してください。
なお,J2EEサーバおよびWebコンテナサーバのシステムプロパティに指定できるのキーは,vbroker.agent.port,vbroker.agent.enableLocator,およびvbroker.agent.addrキーだけです。
- Cosminexus TPBrokerのサーバ機能は利用できません。また,J2EEサーバおよびWebコンテナサーバ上で,CORBAオブジェクトを活性化することはできません。
- Cosminexus TPBrokerのインターセプタは利用できません。
- Cosminexus TPBrokerのDII機能は利用できません。
(2) CORBAオブジェクト呼び出し処理のパッケージ化の注意事項
CORBAオブジェクトの呼び出し処理をパッケージ化するときには,次の点に注意してください。
- org.omg.CORBA配下のパッケージにあるインタフェース,クラスを利用するクラスは,EJB-JARファイルまたはWARファイルには含めないでください。これらのクラスは,コンテナ拡張ライブラリ用のJARファイルに含めます。
- IDL定義から生成されたインタフェース,クラス,およびそれらを利用するクラスは,EJB-JARファイルまたはWARファイルには含めないでください。これらのクラスは,コンテナ拡張ライブラリ用のJARファイルに含めます。
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