ルックアップを使用する場合,次の手順でアプリケーションからリソースに接続します。
- リソースに接続するコネクションを取得するためのファクトリクラスを,JNDIを使用してルックアップします。
ルックアップする名前は,Enterprise BeanやサーブレットのDDで指定します。該当するタグは<resource-ref>タグ中の<res-ref-name>タグです。
- コネクションのファクトリクラスを使用して,コネクションを取得します。
- 取得したコネクションを使用して,リソースに接続します。
- 使用済みのコネクションをクローズします。
コネクションプーリングを使用している場合は,手順2.でプーリングされているコネクションが取得され,手順4.でコネクションがプールに返却されます。ユーザプログラムでコネクションプーリングを意識したコーディングは必要ありません。
DIを使用してリソースへの参照を取得する場合,DDの定義は不要となります。DIの概要およびDI使用時の注意事項については,「5.2.5 DIの使用」を参照してください。
- 注意
- ユーザプログラムでリソースへのコネクションを取得した場合,使用後には必ずクローズしてください。具体的には,例外などが発生した場合にも必ずクローズするように,finally節でコネクションをクローズしてください。
- なお,finalizeメソッドが呼ばれるタイミングはJavaVMのガーベージコレクションのタイミングに依存するので,finalizeメソッドでコネクションをクローズする設計にはしないでください。ユーザプログラムでコネクションが正しくクローズされない場合,取得できるコネクションの最大数に達してしまい,それ以上のコネクションが取得できなくなるおそれがあります。
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