Cosminexus 機能解説

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8.3.3 別名の設定方法

ここでは,Enterprise BeanまたはJ2EEリソースに別名を設定する方法について説明します。

<この項の構成>
(1) Enterprise Beanに別名を設定する方法
(2) J2EEリソースに別名を設定する方法

(1) Enterprise Beanに別名を設定する方法

Enterprise Beanの別名は,次の2種類の方法で設定できます。

それぞれの方法について説明します。

(a) サーバ管理コマンドで設定する方法

サーバ管理コマンド(cjsetapppropコマンド)で設定します。別名は,属性ファイルの次のタグに指定します。

設定方法の詳細は,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」の,J2EEアプリケーションに含まれるEnterprise Beanの別名の設定についての説明を参照してください。

(b) アノテーションで指定する方法

@Statelessまたは@StatefulのmappedName属性で指定します。

アノテーションで別名を指定する場合のコーディング例を次に示します。この例は,@StatelessのmappedName属性にStateless Session Beanの別名「MyFoo」を設定する場合の例です。

 
@Stateless(mappedName="MyFoo")
public class FooEB implements FooIF {
    ...
}
 
public interface FooIF {
...
}
 

@Stateless,@StatefulのmappedName属性に指定した別名は,Session Bean属性ファイルの<hitachi-session-bean-property><mapped-name>タグに設定されます。

(c) サーバ管理コマンドとアノテーションの両方で別名を設定した場合

@Stateless,@StatefulのmappedName属性を指定して別名を指定している場合に,Session Bean属性ファイルで<optional-name>タグまたは<local-optional-name>タグに別名を設定したときには,<optional-name>タグおよび<local-optional-name>タグの指定が有効になります。

サーバ管理コマンドとアノテーションの両方で別名を指定した場合に有効になるタグについて,次の表に示します。

表8-6 サーバ管理コマンドとアノテーションの両方で別名を指定した場合に有効になるタグ

別名の設定対象 @Stateless,@StatefulのmappedName属性だけを指定 <optional-name>タグ,<local-optional-name>タグだけを指定 @Stateless,@StatefulのmappedName属性および<optional-name>タグ,<local-optional-name>タグの両方を指定した場合
リモートインタフェース <mapped-name>タグ <optional-name>タグ <optional-name>タグ
ローカルインタフェース <mapped-name>タグ <local-optional-name>タグ <local-optional-name>タグ

注※ @Stateless,@StatefulのmappedName属性に指定した値が設定されるタグです。


(2) J2EEリソースに別名を設定する方法

J2EEリソースの別名は,サーバ管理コマンド(cjsetrespropコマンドまたはcjsetrarpropコマンド)を使用して設定できます。別名は,属性ファイルの次のタグに指定します。

表8-7 サーバ管理コマンドとアノテーションの両方で別名を指定した場合に有効になるタグ

リソースの種別 属性ファイル 指定するタグ
リソースアダプタ Connector属性ファイル <resource-external-property>下の<optional-name>タグ
メールコンフィグレーション メール属性ファイル
JavaBeansリソース JavaBeansリソース属性ファイル <resource-env-external-property>下の<optional-name>タグ

設定方法の詳細は,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のリソースの別名の設定についての説明を参照してください。