J2EEサーバは,J2EEアプリケーションの構成ファイルを定期的に監視していて,構成ファイルが更新されると更新を検知します。J2EEアプリケーションの構成ファイルを監視して更新を検知する間隔は,更新検知インターバルとして設定します。更新検知インターバルを次の図に示します。
図7-10 更新検知インターバル
更新検知インターバルの値を大きくすると,構成ファイルを監視する間隔が長くなり,ファイル更新後のリロードの反映が遅くなります。また,値を小さくすると,リロードの反映が早くなります。
- ポイント
- 更新検知の対象となるファイル数が増えると,更新検知処理のオーバーヘッドが大きくなり,CPU使用率が高くなります。このような場合は,更新検知インターバルを変更することによって,性能への影響が小さくなります。更新検知インターバルの値は大きくすることをお勧めします。
更新検知インターバルは,J2EEアプリケーション,Webアプリケーション,およびJSPでそれぞれ設定できます。設定値の関係を次に示します。
- EJBアプリケーションの場合
- J2EEアプリケーションの更新検知インターバル(ejbserver.deploy.context.check_interval)が使用されます。なお,J2EEアプリケーションの更新検知インターバルに0を指定している場合,EJBアプリケーションは更新検知されません。
- サーブレットの場合
- WebアプリケーションまたはJ2EEアプリケーションの更新検知インターバルが使用されます。優先順位を次に示します。
- Webアプリケーションの更新検知インターバル(webserver.context.check_interval)
- J2EEアプリケーションの更新検知インターバル(ejbserver.deploy.context.check_interval)
- なお,Webアプリケーションの更新検知インターバルを指定していない場合には,J2EEアプリケーションの更新検知インターバルが使用されます。
- また,Webアプリケーションの更新検知インターバルに0を指定している場合,サーブレットは更新検知されません。
- JSPの場合
- JSPまたはJ2EEアプリケーションの更新検知インターバルが使用されます。優先順位を次に示します。
- JSPの更新検知インターバル(webserver.jsp.check_interval)
- J2EEアプリケーションの更新検知インターバル(ejbserver.deploy.context.check_interval)
- なお,JSPの更新検知インターバルを指定していない場合には,J2EEアプリケーションの更新検知インターバルが使用されます。
- また,JSPの更新検知インターバルに0を指定している場合,JSPは更新検知されません。
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