Cosminexus 機能解説
ここでは,EJBのリモートインタフェースでのローカル呼び出しの最適化について説明します。
EJBのリモートインタフェースに定義されるメソッドの呼び出しは,RMI-IIOPで行われますが,この呼び出しについてローカル呼び出し最適化を適用できます。
なお,EJBのローカルインタフェースに定義されるメソッドの呼び出しについては,RMI-IIOPを利用しない,通常のJavaのメソッド呼び出しとなるため,この機能は適用外となります。
リモートインタフェースでのローカル呼び出しの最適化では,ローカル呼び出しを最適化する範囲を選択できます。最適化する範囲は,J2EEサーバのプロパティをカスタマイズして設定します。J2EEサーバの動作設定のカスタマイズについては,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。
次に,ローカル呼び出し最適化機能の範囲および動作と,J2EEサーバのプロパティ(usrconf.properties)のキーの指定値の対応を次の表に示します。
表5-26 ローカル呼び出し最適化機能の範囲と動作
項目 | ejbserver.rmi.localinvocation.scopeキー※の値 | ||
---|---|---|---|
all | app | none | |
ローカル呼び出し最適化の範囲 | 同一J2EEサーバ内となります。 | 同一アプリケーション内となります。 | 範囲はありません。 |
スレッド構成 | CallerとCalleeは常に同一スレッドとなります。 | 同一アプリケーション内でだけCallerとCalleeは同一スレッドとなります。 | CallerとCalleeは常に別スレッドとなります。 |
クラスローダ構成 | EJBはコンテナクラスローダ(J2EEサーバ単位)でロードされます。 | EJBはアプリケーションクラスローダ(アプリケーション単位)でロードされます。 | |
ローカルトランザクション | J2EEサーバ内で利用できます。 | 同一アプリケーション内で利用できます。 | 同一J2EEコンポーネント内で利用できます。 |
注※ usrconf.propertiesに指定するキーです。
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