Cosminexus 機能解説

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5.11.1 EJBのリモートインタフェースでのローカル呼び出しの最適化

ここでは,EJBのリモートインタフェースでのローカル呼び出しの最適化について説明します。

<この項の構成>
(1) ローカル呼び出しを最適化する範囲と動作
(2) 注意事項

(1) ローカル呼び出しを最適化する範囲と動作

EJBのリモートインタフェースに定義されるメソッドの呼び出しは,RMI-IIOPで行われますが,この呼び出しについてローカル呼び出し最適化を適用できます。

なお,EJBのローカルインタフェースに定義されるメソッドの呼び出しについては,RMI-IIOPを利用しない,通常のJavaのメソッド呼び出しとなるため,この機能は適用外となります。

リモートインタフェースでのローカル呼び出しの最適化では,ローカル呼び出しを最適化する範囲を選択できます。最適化する範囲は,J2EEサーバのプロパティをカスタマイズして設定します。J2EEサーバの動作設定のカスタマイズについては,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。

次に,ローカル呼び出し最適化機能の範囲および動作と,J2EEサーバのプロパティ(usrconf.properties)のキーの指定値の対応を次の表に示します。

表5-26 ローカル呼び出し最適化機能の範囲と動作

項目 ejbserver.rmi.localinvocation.scopeキーの値
all app none
ローカル呼び出し最適化の範囲 同一J2EEサーバ内となります。 同一アプリケーション内となります。 範囲はありません。
スレッド構成 CallerとCalleeは常に同一スレッドとなります。 同一アプリケーション内でだけCallerとCalleeは同一スレッドとなります。 CallerとCalleeは常に別スレッドとなります。
クラスローダ構成 EJBはコンテナクラスローダ(J2EEサーバ単位)でロードされます。 EJBはアプリケーションクラスローダ(アプリケーション単位)でロードされます。
ローカルトランザクション J2EEサーバ内で利用できます。 同一アプリケーション内で利用できます。 同一J2EEコンポーネント内で利用できます。

注※ usrconf.propertiesに指定するキーです。


(2) 注意事項