Cosminexus 機能解説
EJBコンテナでは,J2EEサービスのセキュリティ管理機能によって,Enterprise Beanへのアクセスを制御できます。また,J2EEサーバのデフォルトの動作で,アプリケーションがアクセス制御の機能を利用していない場合でも,アクセス制御のための基本処理が動作します。
これに対して,Enterprise Beanへのアクセス制御を抑止するオプション(Enterprise Beanへのアクセス制御の抑止オプション)を使用すると,ビジネスメソッド呼び出し時に呼び出し元の実行権限のチェックを抑止できます。チェックを抑止すると,EJBコンテナではアクセス制御のための処理がまったく実施されないため,Enterprise Beanのビジネスメソッドの呼び出し処理が軽くなります。このため,アクセス制御の機能を利用しない場合は,抑止オプションを使用することをお勧めします。
ただし,アクセス制御の抑止オプションを利用したJ2EEサーバから,異なるJ2EEサーバ上のアクセス制御機能を利用したEnterprise Beanを呼び出す場合は,エラーが発生するので注意してください。
Enterprise Beanへのアクセス制御の抑止の設定は,J2EEサーバのプロパティをカスタマイズして設定します。J2EEサーバの動作設定のカスタマイズについては,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」を参照してください。
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