Cosminexus 機能解説

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1.3.1 バッチアプリケーションを実行する場合のプロセス構成

バッチアプリケーションを実行するアプリケーションサーバは,次の図に示すプロセスで構成されます。

図1-6 バッチアプリケーションを実行するアプリケーションサーバを構成するプロセス

[図データ]

参考
システムを構築する場合は,これらのプロセスをシステムの要件に合わせて,システム内の各マシンに一つまたは複数配置します。プロセスの配置など,システム構成の検討については,マニュアル「Cosminexus システム設計ガイド」を参照してください。

それぞれのプロセスについて説明します。なお,図中の番号は,(1)〜(4)に対応します。

<この項の構成>
(1) バッチサーバ
(2) PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)
(3) 運用管理エージェント
(4) Management Server

(1) バッチサーバ

バッチサーバは,バッチアプリケーションの実行基盤となるプロセスです。バッチサーバは,バッチアプリケーション,バッチサービス,J2EEサービス,J2EEリソースなど,複数のプログラムモジュールで構成されます。バッチサーバを構成するプログラムモジュールについては,「1.3.2 バッチサーバの構成」で説明します。

(2) PRFデーモンパフォーマンストレーサ

アプリケーションサーバは,トレース情報をバッファに出力します。PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)は,バッファに出力されたトレース情報をファイルに出力するためのI/Oプロセスです。PRFデーモンが出力するトレース情報ファイルは,システムのボトルネックを検証したり,トラブルシュートの効率向上を図ったりするために役立ちます。

PRFデーモンの機能の詳細については,「17.10 システムの処理性能の解析」を参照してください。

(3) 運用管理エージェント

運用管理者の代わりに,それぞれのホスト上の論理サーバを起動したり,設定ファイルを更新したりするエージェント機能を持つプロセスです。なお,論理サーバとは,Management Serverの運用管理の対象になる,サーバまたはクラスタです。

(4) Management Server

運用管理ドメイン内の各ホストに配置した運用管理エージェントに指示を出して,運用管理ドメイン全体の運用管理を実行するためのプロセスです。

参考
バッチサーバの場合,(1)〜(4)で示したプロセス以外に,システムの目的に応じてユーザサーバというプロセスを使用できます。ユーザサーバとは,ユーザが定義する任意のサービスやプロセスです。ユーザサーバは論理サーバ(論理ユーザサーバ)として定義できます。論理ユーザサーバとして定義することで,特定のサービスやプロセスがManagement Serverの管理対象となります。これによって,ほかの論理サーバと同様に,Management Serverで一括管理できるようになります。