Cosminexus 機能解説
J2EEアプリケーションは,一つ以上のJ2EEコンポーネントで構成されています。ここでは,J2EEアプリケーションとJ2EEコンポーネントについて説明します。
J2EEアプリケーションは,サーブレット,JSP,Enterprise Beanなどのユーザアプリケーションプログラムで構成されています。J2EEアプリケーションは,J2EEコンテナ上で動作します。
J2EEアプリケーションを構成する,サーブレット,JSP,Enterprise BeanなどをJ2EEコンポーネントといいます。
J2EEアプリケーションとJ2EEコンポーネントの関係を次の図に示します。
図1-3 J2EEアプリケーションとJ2EEコンポーネントとの関係
J2EEアプリケーションは,3層の構造になっています。J2EEアプリケーションの構造を次の図に示します。
図1-4 J2EEアプリケーションの構造
J2EEアプリケーションの最小単位は,階層3のファイル(図中,点線で囲まれたファイル)です。階層3のファイルには,クラスファイルやJSPファイルなどがあります。
そして,階層3のファイルをパッケージしたものが階層2のファイルとなります。この図の場合,階層2のEJB-JARファイルは,階層3に属するEnterprise BeanとDD(ejb-jar.xml)をパッケージしたものとなります。
さらに,階層2のそれぞれのファイルをパッケージしたものが階層1のJ2EEアプリケーションとなります。
ここでは,階層1および階層2のパッケージファイルについて説明します。なお,図中の項番は次の説明の項番と対応しています。
J2EEアプリケーションは,複数の,EJB-JAR,Webアプリケーション,ライブラリJARと,一つのDD(application.xml)で構成されます。
J2EEサーバで実行できるJ2EEアプリケーションは,アーカイブ形式のJ2EEアプリケーション,および展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションです。
EJB-JARは,EJB-JARファイル形式でパッケージ化されています。複数のEnterprise Beanと一つのDD(ejb-jar.xml)で構成されます。なお,Enterprise Beanでアノテーションを使用している場合は,DD(ejb-jar.xml)は不要です。
Webアプリケーションは,WARファイル形式でパッケージ化されています。複数のサーブレット,JSP,HTMLと一つのDD(web.xml)で構成されます。
ライブラリJARは,JARファイル形式でパッケージ化されたものです。複数の共通ライブラリから構成されています。共通ライブラリはJ2EEアプリケーション中のJ2EEコンポーネントが共通で使用できるライブラリです。J2EEアプリケーションのDD(application.xml)の<module>タグ以下に定義されているファイル以外で,拡張子が小文字(.jar)のJARファイルがライブラリJARとみなされます。
J2EEアプリケーションでApplication Serverが提供する実行基盤としての機能を使用するためには,機能に応じたアプリケーションの実装が必要です。なお,Cosminexusでは,J2EEアプリケーションおよびJ2EEコンポーネントを開発するための製品として,Developerを提供しています。
J2EEアプリケーションおよびJ2EEコンポーネントの開発方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション開発ガイド」を参照してください。
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