ここでは,Flow Designerで案件の作業者や処理を配置して,ルートを定義する方法について説明します。
案件の定義は,Flow Designerで定義した作業者や処理の配置を基に,画面や資産管理データベースへの処理内容などを定義していきます。そのため,詳細な定義をしない状態で,まずは案件のルートを確定させると,案件の定義をスムーズに進められます。
ここでは,[新規]ボタンをクリックして表示されるFlow Designerから,サンプルで提供している「機器導入依頼票」と同じルートを定義する場合を例に,作業者や処理を配置する手順を次に示します。
- 案件カテゴリを選択する。
デフォルトでは,「テンプレート」というカテゴリだけが用意されています。追加する場合は,コード編集画面で「Others(いずれにも所属しないコード)」の「MatterCategory」にコードを追加します。コードの追加方法については,マニュアル「運用ガイド」の「4.8.1 コードを追加する」を参照してください。
- 「申請者」の管理ノードの管理ノード名の欄を選択して,[管理ノード追加]ボタンをクリックする。
管理ノードの名称を指定するダイアログが表示されます。
- 管理ノード名に「承認者」と指定して,[OK]ボタンをクリックする。
ダイアログが閉じて,「申請者」の管理ノードの右側に,「承認者」の管理ノードが追加されます。
続けて,追加された管理ノードの管理ノード名の欄を選択して手順2.と手順3.を繰り返し,「受付窓口」,「配布管理部署」,「申請者」の管理ノードを追加します。
- 左端の「申請者」の管理ノードを選択して,[アクティビティ追加]ボタンをクリックする。
アクティビティの名称を指定するダイアログが表示されます。
- アクティビティ名に「申請」と指定して,[OK]ボタンをクリックする。
ダイアログが閉じて,「申請者」の管理ノードの右側に,「申請」のアクティビティが追加されます。
続けて,「承認者」,「受付窓口」,「配布管理部署」の管理ノードを選択して手順4.と手順5.を繰り返し,「承認」,「配布依頼」,「配布」のアクティビティを追加します。
- 右端の「申請者」の管理ノードを選択して,[完了アクティビティ追加]ボタンをクリックする。
完了アクティビティの名称を指定するダイアログが表示されます。
- 完了アクティビティ名に「完了」と指定して,[OK]ボタンをクリックする。
ダイアログが閉じて,右端の「申請者」の管理ノードの下に,完了アクティビティが追加されます。
完了アクティビティは,案件を終了するためのアクティビティです。ルートの途中で終了させる場合は,ルートの途中に追加できます。
以上で,案件のルートが定義できました。ここまでの定義内容を保存する場合は,[登録]ボタンをクリックしてください。
各管理ノードの処理を実行するユーザの職権,案件画面およびアクティビティの詳細を設定するには,設定したいアイコンを選択して,「ツール」の[編集]ボタンをクリックします。
職権の設定方法については「10.3.3 管理ノードに職権を設定する」,案件画面の定義方法については「10.4 案件画面を定義する(Form Designer)」,アクティビティの定義方法については「10.5 各管理ノードの作業を定義する(Activity Designer)」を参照してください。
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