JP1/Performance Management リファレンス

[目次][索引][前へ][次へ]


付録C.2 ファイアウォールの通過方向

<この項の構成>
(1) ブラウザーとPFM - Web Console間のファイアウォール
(2) PFM - ManagerとPFM - Web Console間のファイアウォール
(3) PFM - ManagerとPFM - Base間のファイアウォール
(4) PFM - ManagerとPFM - Agent間のファイアウォール

(1) ブラウザーとPFM - Web Console間のファイアウォール

ファイアウォールを挟んでブラウザーからPFM - Web Consoleに接続する場合は,ポート番号を次の表に示す方向で設定し,ファイアウォールを通過させるようにしてください。

表C-4 ファイアウォールの通過方向(ブラウザーとPFM - Web Console間)

設定が必要な
プログラム名
パラメーター ポート番号 通過方向
PFM - Web Console 20358 ブラウザー→ Web Console

(凡例)
−:該当なし
ブラウザー:ブラウザーを使用するホスト
Web Console:PFM - Web Consoleのホスト
→:左項から右項へ通信(コネクション)を開始する方向

(2) PFM - ManagerとPFM - Web Console間のファイアウォール

ファイアウォールを挟んでPFM - ManagerとPFM - Web Consoleを配置する場合は,VPN(Virtual Private Network)を使用することをお勧めします。VPNが使用できない場合,コールバックポート番号を設定してください。

コールバックポート番号は,PFM - Web Consoleホストの初期設定ファイル(config.xml)で設定します。項目を次に示します。

表C-5 コールバックポート番号の設定項目

内容 設定項目 設定できる値
PFM - Web Consoleサービスが使用するコールバックポート番号 ownPort 1024〜65535
PFM - Web Consoleコマンドが使用するコールバックポート番号 ownCmdPort 1024〜65535

注※
不正な値を指定または指定を省略すると,任意の空きポート番号が設定されます。
また,ほかのプロセスとのポート番号の重複を避けるため,OSが任意に割り当てるポート番号(動的ポートまたは短命ポートと呼ばれるポート番号)は,指定しないでください。

初期設定ファイル(config.xml)の変更を有効にするには,PFM - Web Consoleの再起動が必要です。また,指定された以外の個所を変更すると,PFM - Web Consoleが正常に動作しない場合がありますので,注意してください。

設定例を次に示します。

[図データ]

設定後,次の表に示す方向で,各ポート番号をファイアウォールで通過させます。

表C-6 ファイアウォールの通過方向(PFM - ManagerとPFM - Web Console間)

設定が必要なプログラム名 パラメーター ポート番号 通過方向
PFM - Manager jp1pcvsvr 22286 Web Console→Manager
PFM - Web Console サービスが使用するコールバックポート番号 Manager→Web Console
コマンドが使用するコールバックポート番号 Manager→Web Console

(凡例)
−:該当なし
Manager:PFM - Managerホスト
Web Console:PFM - Web Consoleホスト
→:左項から右項への通信(コネクション)を開始する方向

(3) PFM - ManagerとPFM - Base間のファイアウォール

ファイアウォールを挟んでPFM - ManagerとPFM - Base を配置する場合は,PFM - ManagerとPFM - Baseのすべてのサービスにポート番号を固定値で設定してください。また,各ポート番号を次の表に示す方向で設定し,ファイアウォールを通過させるようにしてください。

サービス名 パラメーター 通過方向
Name Server jp1pcnsvr Manager←Base
Master Manager jp1pcmm Manager←Base
Master Store jp1pcsto Manager←Base
Correlator jp1pcep Manager←Base
Trap Generator jp1pctrap Manager←Base
View Server jp1pcvsvr2 Manager←Base
Action Handler jp1pcah Manager←→Base
Status Server jp1pcstatsvr Manager←→Base
Agent Collector(ヘルスチェックエージェント) jp1pcagt0 Manager←Base
Agent Store(ヘルスチェックエージェント) jp1pcsto Manager←Base

(凡例)
Manager:PFM - Managerホスト
Base:PFM - Baseホスト
←:右項から左項への通信(コネクション)を開始する方向
←→:左項から右項,および右項から左項への通信(コネクション)を開始する方向
注意
PFM - Baseのホストでjpcctrl listコマンドを実行したい場合,jpcctrl listコマンドのproxyオプションで,PFM - Managerを経由して通信するように指定してください。jpcctrl listコマンドのproxyオプションについては,「2. コマンド」を参照してください。

(4) PFM - ManagerとPFM - Agent間のファイアウォール

ファイアウォールを挟んでPFM - ManagerとPFM - Agent を配置する場合は,PFM - ManagerとPFM - Agentのすべてのサービスにポート番号を固定値で設定してください。また,各ポート番号を次の表に示す方向で設定し,ファイアウォールを通過させるようにしてください。

なお,Agent StoreサービスおよびAgent Collectorサービスについては,各PFM - Agentマニュアルの,付録を参照してください。

サービス名 パラメーター 通過方向
Name Server jp1pcnsvr Manager←Agent
Master Manager jp1pcmm Manager←Agent
Master Store jp1pcsto Manager←Agent
Correlator jp1pcep Manager←Agent
Trap Generator jp1pctrap Manager←Agent
View Server jp1pcvsvr2 Manager←Agent
Action Handler jp1pcah Manager←→Agent
Status Server jp1pcstatsvr Manager←→Agent

(凡例)
Manager:PFM - Managerホスト
Agent:PFM - Agentホスト
←:右項から左項への通信(コネクション)を開始する方向
←→:左項から右項,および右項から左項への通信(コネクション)を開始する方向

PFM - Agentのホストでjpcctrl dumpコマンドまたはjpcctrl listコマンドを実行したい場合は,次のどちらかの方法でコマンドを実行してください。

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.