JP1/Performance Management リファレンス
形式
jpcalarm bind -key サービスキー -table アラームテーブル名 -id サービスID [-add]
機能
jpcalarm bindコマンドは,定義済みのアラームテーブルをエージェントにバインドするコマンドです。
すでにアラームテーブルがバインドされているエージェントに対してこのコマンドを実行した場合,コマンド実行時に指定したアラームテーブルがバインドし直されます。
コマンドを実行できるホスト
PFM - Manager
実行権限
- Windowsの場合
- Administrators権限を持つユーザー
- UNIXの場合
- rootユーザー権限を持つユーザー
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
- インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
- /opt/jp1pc/tools/
引数
-key サービスキー
アラームテーブルをバインドしたいPFM - Agentのサービスキーを指定します。ここで指定できるサービスキーは,PFM - Agentのサービスキーだけです。PFM - Agentのサービスキーについては,各PFM - Agentマニュアルの,付録に記載されている識別子一覧を参照してください。
-table アラームテーブル名
バインドするアラームテーブル名を指定します。
1〜64バイトの全角文字,半角英数字,半角空白文字,または次に示す半角記号を指定できます。
% - ( ) _ . / @ [ ]
ただし,半角空白文字を含む場合は「"」(半角引用符)で囲んでください。また,半角記号を指定する場合は,必要に応じてエスケープ表記をしてください。
ワイルドカード文字は使用できません。
-id サービスID
アラームテーブルをバインドするエージェントの,Agent CollectorサービスのサービスIDを指定します。1〜258バイトで指定します。
ワイルドカード文字を使用して,複数のサービスIDを指定することもできます。この場合,あるAgent Collectorサービスでエラーとなっても,残りのAgent Collectorサービスに対して処理が続行されます。また,複数のAgent Collectorサービスに対してエラーが発生した場合,最後に発生したエラーに対する戻り値が返されます。
-add
バージョン08-50以降の場合に,アラームテーブルを追加でバインドします。すでに異なるアラームテーブルをバインドしているエージェントに対して実行した場合は,指定したアラームテーブルを追加でバインドします。また,すでに同じアラームテーブルをバインドしているエージェントに対して実行した場合は,何もしません。アラームテーブル複数バインド機能が有効に設定されていない場合はエラーとなります。また,追加でバインドした結果,バインド可能なアラームテーブルの制限値50を超える場合はエラーとなります。
指定したサービスIDすべてで指定したアラームテーブルがすでにバインドされていた場合,KAVE05353-Wメッセージを表示してコマンドを正常終了します。
注意事項
- このコマンドは多重実行できません。
- サービスIDについては,マニュアル「JP1/Performance Management システム構築・運用ガイド」の,付録に記載されている命名規則を参照してください。
- Name Serverサービス,Master Managerサービス,View Serverサービスのうち,一つ以上のサービスが停止している場合,このコマンドは実行できません。
- 「PFM - Agentのデータモデルバージョン < アラームテーブルのデータモデルバージョン」となる場合には,PFM - Agentにアラームテーブルをバインドできません。バインドできないデータモデルバージョンのアラームテーブルが指定された場合は,このコマンドはエラー終了します。
- 引数で指定する文字列に全角文字が含まれる場合,jpcalarmコマンドを実行するシェルの文字環境が日本語(Shift JIS コード,EUC コードまたはUTF-8)であり,PFM - Manager起動時の文字環境と一致している必要があります。このコマンドを実行する前に,シェルの文字環境と,PFM - Manager起動時の文字環境を確認してください。
戻り値
0 正常終了した。 1 引数の指定に誤りがある。 2 コマンドの実行権限がない。 3 Name Serverサービス,Master Managerサービス,View Serverサービスのうち,一つ以上のサービスが起動していない。または,指定されたサービスIDに対応するPFM - Agentがない。 4 同一マシン上で起動停止コマンドまたはほかのセットアップコマンドが実行されている。 5 指定されたPFM - Agentがセットアップされていない。 6 指定されたアラームテーブルがない。または,バインドできないデータモデルバージョンのアラームテーブルが指定されている。
バインド可能なアラームテーブルの制限値を超えた(08-50以降)。11 ユーザーによって処理が中止された。 12 アラームテーブル複数バインド機能が有効に設定されていない(08-50以降)。 100 Performance Managementの環境が不正である。 200 メモリーが不足している。 222 通信処理でエラーが発生した。 223 通信処理でタイムアウトが発生した。 255 予期しないエラーが発生した。
使用例1
PFM - Agent for Platform(UNIX)のソリューションセットPFM UNIX Solution Alarms 8.00を,ホスト名host01のエージェント(サービスID:UA1host01)にバインドする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcalarm bind -key agtu -table "PFM UNIX Solution Alarms 8.00" -id UA1host01
使用例2
PFM - Agent for Platform(UNIX)のアラームテーブルalarmtable1を,ホスト名がhostで始まるすべてのエージェントにバインドする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcalarm bind -key agtu -table alarmtable1 -id "UA1host*"
使用例3
サービスUA1hostAにアラームテーブル alarmtable3を追加でバインドする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpcalarm bind -key agtu -table alarmtable3 -id UA1hostA -add
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