JP1/Performance Management リファレンス
ここでは,コマンドの記載形式として,コマンドの指定方法と,コマンドの文法の説明に使用する記号について説明します。
コマンドの指定形式を次に示します。
(1)を「オプション」と呼びます。(2)を「引数」と呼びます。
コマンドの文法の説明に使用する記号を次の表に示します。
表2-1 コマンドの文法の説明に使用する記号
記号 意味と例 |
(ストローク)複数の項目に対して項目間の区切りを示し,「または」の意味を示します。
(例)
「A|B|C」は,「A,B,またはC」を示します。{ }
(波括弧)この記号で囲まれている複数の項目の中から,必ず一組の項目を選択します。項目と項目の区切りは「|」で示します。
(例)
「{A|B|C}」は,「A,B,またはCのどれかを必ず指定する」ことを示します。[ ]
(角括弧)この記号で囲まれている項目は,任意に指定できます(省略できます)。
(例)
「[A]」は,「必要に応じてAを指定する」ことを示します(必要でない場合は,Aを省略できます)。
「[B|C]」は,「必要に応じてB,またはCを指定する」ことを示します(必要でない場合は,BおよびCを省略できます)。...
(点線)この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個,指定できます。なお,項目を複数個指定する場合は,項目の区切りに1バイトの空白文字(半角スペース)を使用します。
(例)
「A B...」は,「Aのあとに,Bを複数個指定できる」ことを示します。_
(下線)括弧で囲まれているすべての項目を省略したときに,システムが採用する値を示します。
(例)
「[A|B]」は,「AおよびBを指定しなかった場合,システムはAを採用する」ことを示します。
コマンドを実行する際に,複数のサービスまたはホスト名を指定する場合,ワイルドカード文字を使用できます。使用できるワイルドカード文字を次に示します。
- *:任意の0文字以上の文字列を示します。
- ?:任意の1文字を示します。
UNIXで,ワイルドカード文字を指定する場合,シェルで解析されるのを防ぐため,「"*"」のように「"」で囲んで指定してください。
カレントディレクトリをコマンドの格納先ディレクトリに移動してからコマンドを実行してください。コマンドの格納先ディレクトリについては,各コマンドの説明を参照してください。
jpcctrlコマンド実行時のhostおよびlhostオプション指定の注意事項
jpcctrl backupやjpcctrl dumpなどのjpcctrlコマンドを実行する場合,hostとlhostオプションの指定とその対象範囲を次に示します。
- PFM - Managerホストで実行する場合
jpcctrlコマンドをPFM - Managerホストで実行する場合,PFM - Managerが論理ホスト環境のときは,lhostオプションでその論理ホストを指定する必要があります。例えば,図のようなシステム構成の場合は,「lhost=C」と指定して,論理ホストCでjpcctrlコマンドを実行します。lhostオプションを省略した場合,物理ホストAでコマンドが実行されますので,注意が必要です。
特定のホスト上のサービスを対象にjpcctrlコマンドを実行する場合は,hostオプションを指定します。例えば,図のようなシステム構成でホストDに対して操作をしたい場合は,「host=D lhost=C」と指定します。
- PFM - Agentホストで実行する場合
jpcctrlコマンドをPFM - Agentホストで実行する場合,PFM - Agentが論理ホスト環境のときは,lhostオプションでその論理ホストを指定する必要があります。例えば,図のようなシステム構成の場合は,「lhost=C」と指定して,論理ホストCでjpcctrlコマンドを実行します
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