JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド

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13.4.23 [詳細定義−[ログファイル監視]]ダイアログボックス

[詳細定義−[ログファイル監視]]ダイアログボックスでは,ログファイル監視の詳細を定義します。

各項目で使用できる文字については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 5.6.1(2) 使用できる文字の範囲」を参照してください。

このダイアログボックスには,共通する表示項目と次のタブがあります。

<この項の構成>
(1) 共通する表示項目
(2) [定義]タブ
(3) [属性]タブ

(1) 共通する表示項目

共通する表示項目を次の図に示します。

図13-127 [詳細定義−[ログファイル監視]]ダイアログボックスの共通の表示項目

[図データ]

共通する表示項目について説明します。

[ユニット名]
ユニット名を30バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは「ログファイル監視」です。

[コメント]
ユニットのコメントを80バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。

[実行ホスト]
ログファイル監視を実行させたいJP1/AJS2 - Manager,またはJP1/AJS2 - Agentのホスト名を255バイト以内の文字列で指定します。デフォルトは空白です。

[引き継ぎ]ボタン
後続のジョブまたはジョブネットへの引き継ぎ情報を指定します。[引き継ぎ]ボタンをクリックすると,[詳細定義−[ログファイル監視]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックスが表示されます。詳細については,「13.4.17 [詳細定義−[イベントジョブアイコン名]−[引き継ぎ情報]]ダイアログボックス」を参照してください。このボタンはダイアログボックスのいちばん下にあります。

(2) [定義]タブ

[詳細定義−[ログファイル監視]]ダイアログボックスの[定義]タブを次の図に示します。

図13-128 [詳細定義−[ログファイル監視]]ダイアログボックスの[定義]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[ログファイル名]
監視するログファイル名を256バイト以内の文字列で指定します。この項目は必ず指定します。
その後,[追加]ボタンをクリックすると,リストに追加されます。リストには,8件まで追加できます。デフォルトは空白です。
また,[...]ボタンをクリックして,表示されるダイアログボックスからファイル名を選択できます。

[トラップするデータ]
ドロップダウンリストでAND条件,またはOR条件を,チェックボックスでNot条件を選択します。この項目は必ず指定します。
ドロップダウンリストのデフォルトはAND条件です。チェックボックスのデフォルトは,チェックされていません。
テキストフィールドにトラップするデータを指定します。デフォルトは空白です。
トラップするデータは,「lftpd=[!]"トラップするデータ"[:[!]"トラップするデータ2"…];[lftpd=…]」の形式で定義データが格納されます。
「lftpd=[!]"トラップするデータ"[:[!]"トラップするデータ"…];[lftpd=…]」の形式の総バイト数が2,048以内で,複数のトラップするデータを指定できます。
角括弧で囲まれた部分の指定は,任意です。
[詳細定義−[ログファイル監視]]ダイアログボックスでは,AND条件とOR条件の選択と,「トラップするデータ」と「[!]」の部分を指定します。「トラップするデータ」は,テキストフィールドに正規表現で指定します。Windowsの正規表現については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のインストールとセットアップの章を参照してください。UNIXの正規表現については,UNIXのドキュメントを参照してください。
「トラップするデータ」を含まないレコードを指定する場合は,[Not]をチェックします。「トラップするデータ」を含むレコードを指定する場合は,[Not]のチェックを外します。
Not条件を選択した定義データは,「トラップするデータ」の前に「!」が付け加えられます。
定義した条件に対して,さらに条件を追加する場合は,ドロップダウンリストで[AND]を選択します。新しい条件を作成する場合は,ドロップダウンリストで[OR]を選択します。
AND条件を選択した定義データは,「lftpd=[!]"トラップするデータ":[!]"トラップするデータ2"…;」の形式で,条件が続いていきます。
OR条件を選択した定義データは,新たに「lftpd=」から始まる形式で,作成されます。
なお,先頭の定義条件については,AND/OR条件の指定は無効となり,常に「lftpd=」から始まる定義データとして作成されます。
その後,[追加]ボタンをクリックすると,リストに追加されます。デフォルトは空白です。
リストに追加されたデータを選択したあと,[挿入]ボタンをクリックすると,リストで選択したデータの前に,追加するデータを挿入します。
リストには,ダブルクォーテーションマークで囲んだ「"トラップするデータ"」の形式で登録されます。
先頭の定義条件,またはOR条件を指定した定義データは,リストの左端から表示されます。AND条件を指定した定義データは,リストの左端からインデントが追加されて表示されます。
複数の条件を組み合わせた定義データ(複数のAND条件による指定)は,左端から始まる先頭条件の行のあとに,インデントが追加されたAND条件の行が続くように表示されます。
リストに追加されたデータを選択したあと,[編集]ボタンをクリックすると,[詳細定義−[ログファイル監視]−[編集]]ダイアログボックスが表示されます。詳細については,「13.4.24 [詳細定義−[ログファイル監視]−[編集]]ダイアログボックス」を参照してください。

[ログ情報以外のデータ行の指定]
ドロップダウンリストでAND条件,およびOR条件を,チェックボックスでNot条件を選択します。
ドロップダウンリストのデフォルトはAND条件です。チェックボックスのデフォルトは,チェックされていません。
テキストフィールドに,ログ情報以外のデータを指定します。デフォルトは空白です。ログ情報以外のデータは,「lfmks=[!]"ログ情報以外のデータ"[:[!]"ログ情報以外のデータ2"…];[lfmks=…]」の形式で定義が格納されます。
「lfmks=[!]"ログ情報以外のデータ"[:[!]"ログ情報以外のデータ2"…];[lfmks=…]」の形式の総バイト数が1,024以内で,複数のログ情報以外のデータを指定できます。
角括弧で囲まれた部分の指定は,任意です。
[詳細定義−[ログファイル監視]]ダイアログボックスでは,AND条件とOR条件の選択と,「ログ情報以外のデータ」と「[!]」の部分を指定します。
「ログ情報以外のデータ」は,テキストフィールドに正規表現で指定します。Windowsの正規表現については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のインストールとセットアップの章を参照してください。UNIXの正規表現については,UNIXのドキュメントを参照してください。
「ログ情報以外のデータ」を含まないレコードを指定する場合は,[Not]をチェックします。「トラップするデータ」を含むレコードを指定する場合は,[Not]のチェックを外します。
Not条件を選択した定義データは,「ログ情報以外のデータ」の前に「!」が付け加えられます。
定義した条件に対して,さらに条件を追加する場合は,ドロップダウンリストで[AND]を選択します。新しい条件を作成する場合は,ドロップダウンリストで[OR]を選択します。
AND条件を選択した定義データは,「lfmks=[!]"ログ情報以外のデータ":[!]"ログ情報以外のデータ2"…;」の形式で,条件が続いていきます。
OR条件を選択した定義データは,新たに「lfmks=」から始まる形式で,作成されます。
なお,先頭の定義条件については,AND/OR条件の指定は無効となり,常に「lfmks=」から始まる定義データとして作成されます。
その後,[追加]ボタンをクリックすると,リストに追加されます。デフォルトは空白です。
リストに追加されたログ情報以外のデータを選択したあと,[挿入]ボタンをクリックすると,リストで選択したログ情報以外のデータの前に,追加するログ情報以外のデータを挿入します。
リストには,ダブルクォーテーションマークで囲んだ「"ログ情報以外のデータ"」の形式で登録されます。
先頭の定義条件,またはOR条件を指定した定義データは,リストの左端から表示されます。AND条件を指定した定義データは,リストの左端からインデントが追加されて表示されます。
複数の条件を組み合わせた定義データ(複数のAND条件による指定)は,左端から始まる先頭条件の行のあとに,インデントが追加されたAND条件の行が続くように表示されます。
リストに追加されたデータを選択したあと,[編集]ボタンをクリックすると,[詳細定義−[ログファイル監視]−[編集]]ダイアログボックスが表示されます。詳細については,「13.4.24 [詳細定義−[ログファイル監視]−[編集]]ダイアログボックス」を参照してください。

[ログファイル動作定義]
取得するログファイルデータの出力形式を選択します。

[ログファイル動作定義]
[設定]ボタンをクリックすると,[詳細定義−[ログファイル監視]−[ログファイル動作定義]]ダイアログボックスが表示されます。ログファイルの出力形式を設定します。[有効]をチェックすると,設定内容が有効になります。
詳細については,「13.4.25 [詳細定義−[ログファイル監視]−[ログファイル動作定義]]ダイアログボックス」を参照してください。

補足事項
[ログファイル名]には,空白文字や記号なども使用できます。ただし,「"(ダブルクォーテーションマーク)」などの特殊文字を通常文字として扱う場合は,これらの特殊文字の前に「\」を指定してください。

(例)
log\"file

(3) [属性]タブ

[詳細定義−[ログファイル監視]]ダイアログボックスの[属性]タブを次の図に示します。

図13-129 [詳細定義−[ログファイル監視]]ダイアログボックスの[属性]タブ

[図データ]

表示項目について説明します。

[保留]
ユニットの状態をあらかじめ保留状態にするかどうかを指定します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。

[種別]
ユニットの種別をリカバリーにするかどうかを指定します。指定できる種類は,[通常]と[リカバリ]です。デフォルトは[通常]です。

[打ち切り時間指定]
ジョブの実行を打ち切る時間を指定するかどうかを選択します。指定できる種類は,[しない]と[する]です。デフォルトは[しない]です。

[打ち切り時間]
[打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間を分で指定します。指定できる値は,1〜1,440です。デフォルトは空白です。

[打ち切り後の状態]
[打ち切り時間指定]で[する]を選択した場合,打ち切り時間が経過したあとのイベントジョブの状態を選択します。指定できる種類は,[強制終了],[正常終了],[警告検出終了],[異常検出終了]です。デフォルトは[強制終了]です。なお,この項目は接続先JP1/AJS2 - Managerのバージョンが07-00の場合に表示されます。

[終了遅延監視]
実行所要時間によるジョブの終了遅延監視をするかどうかを指定します。ジョブの終了遅延を監視する場合は[実行所要時間]をチェックします。デフォルトではチェックされていません。
また,[実行所要時間]をチェックした場合は,ジョブの実行所要時間を1〜1,440の範囲内で指定します(単位:分)。
この項目はJP1/AJS2 - Viewのバージョンが08-50以降の場合に表示されます。なお,実行所要時間によるジョブの終了遅延監視の注意事項については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド 8.1.22 ジョブ実行所要時間による終了遅延監視機能に関する注意事項」を参照してください。

[所有者]
イベントジョブではユニットの所有者を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。

[JP1資源グループ]
イベントジョブではJP1資源グループ名を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。

[実行ユーザー種別]
イベントジョブでは実行ユーザーの種別を指定しても,イベントジョブの実行時には無効になって実行されます。イベントジョブの実行ユーザー種別は,JP1/AJS2を起動しているユーザー権限で実行されます。

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