JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド
ジョブネット中にジョブネットコネクタを定義します。
次の二つの定義方法について説明します。
- ジョブネットコネクタを新規作成する
- ジョブネットコネクタを自動生成する
ここでは,ジョブネットコネクタを定義するジョブネットがすでに作成されていることを前提に,ジョブネットコネクタを定義するものとします。
- 注意事項
- ルートジョブネットおよびネストジョブネット以外のユニット配下には,ジョブネットコネクタを定義できません。
- ジョブネットコネクタの接続先のジョブネットとして,ルートジョブネットおよびプランニンググループ以外のユニット種別を指定できません。
- オペレーションネット用スケジューラーサービス配下(JP1/IM - Planning Operationで管理しているユニット)には,ジョブネットコネクタを定義できません。また,ジョブネットコネクタの接続先のジョブネットとして指定することもできません。
- 接続先のジョブネット配下には,ジョブネットコネクタを定義しないでください。接続先のジョブネット配下にジョブネットコネクタを定義した場合,ジョブネットの実行登録時にエラーになります。
- ジョブネットコネクタを定義するジョブネットおよび接続先のジョブネットには,起動条件を設定しないでください。ジョブネットコネクタを定義したジョブネットおよび接続先のジョブネットに起動条件を設定した場合,ジョブネットの実行登録時にエラーになります。
- JP1/AJS2 - Viewおよび接続先のJP1/AJS2 - Managerが08-50より前のバージョンの場合,異なるスケジューラーサービスのルートジョブネットおよびプランニンググループとは接続できません。
- JP1/AJS2 - Viewおよび接続先のJP1/AJS2 - Managerが08-50以降のバージョンでも,異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御するためのセットアップを実施していない場合,異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットには接続できません。セットアップ方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 4.7.11 ジョブネットコネクタで異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御するための設定」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 14.7.12 ジョブネットコネクタで異なるスケジューラーサービス間のルートジョブネットの実行順序を制御するための設定」(UNIXの場合)を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) ジョブネットコネクタを新規作成する
- (2) ジョブネットコネクタを自動生成する
(1) ジョブネットコネクタを新規作成する
ジョブネットコネクタを新規作成する手順を次に示します。
- [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアで,ジョブネット(これから定義するジョブネットコネクタを管理するジョブネット)をクリックする。
- [編集]−[編集]を選択する。または,ジョブネットをダブルクリックする。
[ジョブネットエディタ]ウィンドウが表示されます。
- [排他編集]がチェックされた状態にする。
- アイコンリストからジョブネットコネクタのアイコンをドラッグし,マップエリアにドロップする。
[詳細定義−[ジョブネットコネクタ]]ダイアログボックスが表示されます。
- ジョブネットコネクタに接続先のジョブネット名などを定義する。
[ユニット名]にジョブネットコネクタのユニット名を指定します。
また,[接続先のジョブネット名]に接続するルートジョブネット(対象がプランニンググループ直下のルートジョブネットである場合はプランニンググループ)のユニット完全名を指定します。
- [OK]ボタンをクリックする。
[接続範囲]に指定した内容によって,[OK]ボタンをクリックしたときの動作は次のように異なります。
- [接続範囲]が[同一サービス]の場合
- [OK]ボタンをクリックすると,接続先のジョブネットが存在するか,ほかのジョブネットコネクタと接続していないかなど接続先のジョブネットとの接続可否がチェックされます。
確認メッセージまたはエラーメッセージが表示された場合は,その内容に従って操作します。
- [接続範囲]が[別サービス]の場合
- 接続先のジョブネットとの接続可否はチェックされません。接続先のジョブネットとの接続可否は,手動で確認してください。
設定内容に問題がなければ,[詳細定義−[ジョブネットコネクタ]]ダイアログボックスが閉じ,ジョブネットコネクタが作成されます。
- 必要に応じて,手順4〜6を繰り返す。
この方法でジョブネットコネクタを作成した場合,接続先のジョブネットとして指定したルートジョブネット(対象がプランニンググループ直下のルートジョブネットである場合はプランニンググループ)に,ジョブネットコネクタ名などを定義する必要があります。
(2) ジョブネットコネクタを自動生成する
ジョブネットコネクタを自動生成すると,ジョブネットコネクタの[接続先のジョブネット名]と,接続先のルートジョブネットまたはプランニンググループの[ジョブネットコネクタ名]を設定する手間が省けます。
- 注意事項
- ジョブネットコネクタを自動生成できるのは,記憶元のルートジョブネットまたはプランニンググループと同じスケジューラーサービス内に限ります。記憶元のルートジョブネットまたはプランニンググループと異なるスケジューラーサービスにジョブネットコネクタを作成する場合は,「(1) ジョブネットコネクタを新規作成する」に示す手順で定義してください。
ジョブネットコネクタを自動生成する手順を次に示します。
- [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのリストエリアで,ジョブコネクタを作成するジョブネットをクリックする。
- [編集]−[編集]を選択する。または,手順1で選択したジョブネットをダブルクリックする。
[ジョブネットエディタ]ウィンドウが表示されます。
- [排他編集]がチェックされた状態にする。
- [JP1/AJS2 - View]ウィンドウのツリーエリアで,接続先のルートジョブネットまたはプランニンググループを選択し,[オプション]−[ジョブネットコネクタとして記憶]を選択する。
- 注意事項
- 接続先のルートジョブネットまたはプランニンググループは一つだけ選択してください。複数選択している場合,[オプション]−[ジョブネットコネクタとして記憶]を実行できません。
- プランニンググループ配下のルートジョブネットを選択した場合,[オプション]−[ジョブネットコネクタとして記憶]を実行できません。
- [ジョブネットエディタ]ウィンドウで,[編集]−[ジョブネットコネクタの自動生成]を選択する。
[ジョブネットエディタ]ウィンドウのマップエリアに,手順4で選択したルートジョブネットと同名のジョブネットコネクタが生成されます。
- 注意事項
- 記憶元のルートジョブネット,またはプランニンググループ配下のルートジョブネットが実行登録されている場合,ジョブネットコネクタを自動生成できません。
- 記憶元のルートジョブネット,またはプランニンググループ配下のルートジョブネットにジョブネットコネクタが定義されている場合,ジョブネットコネクタを自動生成できません。
- 記憶元のルートジョブネット,またはプランニンググループ配下のルートジョブネットに対して権限がない場合,ジョブネットコネクタを自動生成できません。
- 記憶元のルートジョブネットまたはプランニンググループの[接続範囲]で[別サービス]を指定している場合は,ジョブネットコネクタを自動生成できません。
- 記憶元のルートジョブネットまたはプランニンググループがすでにほかのジョブネットコネクタと接続するように指定されている場合は,ジョブネットコネクタを自動生成できません。
- マップエリアに生成されたジョブネットコネクタのアイコンをダブルクリックする。
[詳細定義−[ジョブネットコネクタ]]ダイアログボックスが表示されます。
[接続先のジョブネット名]には,手順4で選択したルートジョブネットまたはプランニンググループのユニット完全名が設定されます。
- 必要に応じてジョブネットコネクタの定義を変更する。
必要に応じて,定義内容を変更します。
- 注意事項
- ジョブネットコネクタを自動生成すると,手順4で選択したユニットとジョブネットコネクタの,実行順序制御関連の項目にそれぞれの情報が設定されます。そのため,ジョブネットコネクタのユニット名などを変更した場合,記憶元のユニットに設定された情報と整合性が取れなくなります。したがって,自動生成したジョブネットコネクタの定義内容を変更する場合は,必ず接続先のユニットの定義内容も見直してください。
- [OK]ボタンをクリックする。
[詳細定義−[ジョブネットコネクタ]]ダイアログボックスが閉じます。
ジョブネットにジョブネットコネクタが定義されます。
- 必要に応じて,手順4〜8を繰り返す。
- 補足事項
- 対象がプランニンググループ直下のルートジョブネットの場合は,プランニンググループ側にジョブネットコネクタ名などを指定する必要があります。
Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi, Ltd.
Copyright (C) 2006, 2010, Hitachi Software Engineering Co., Ltd.