JP1/Automatic Job Management System 2 操作ガイド
ジョブネット「受注処理」を定義する操作について説明します。
ジョブネットの定義には,大きく分けて四つの作業があります。
- 作業1
- ジョブグループの作成
- 作業2
- ジョブネットの作成
- 作業3
- ジョブの定義
- 作業4
- ジョブの関連づけ
ここでは,作業2〜4について説明します。ジョブグループはJP1/AJS2 - Managerのインストール時に自動的に作成されるジョブグループ(AJSROOT1)を使用するため,作業1の「ジョブグループの作成」は省略します。
「ジョブネットの作成」と「ジョブの定義・関連づけ」の操作を次に示します。
- JP1/AJS2 - Managerへのログイン([JP1/AJS2 - View]ウィンドウの起動)
- Windowsの[スタート]メニューから,[プログラム]−[JP1_Automatic Job Management System 2 - View]−[ジョブシステム運用]を選択する。
[ログイン]画面が表示されます。
[ログイン]画面を次に示します。
図2-2 [ログイン]画面
- JP1/AJS2 - Managerへのログインに必要な情報を入力する。
入力する内容を次に示します。
- ユーザー名
- JP1/AJS2 - ManagerにログインするJP1ユーザーの名称を入力します。
- パスワード
- JP1/AJS2 - ManagerにログインするJP1ユーザーのパスワードを入力します。
- 接続ホスト名
- ログインするJP1/AJS2 - Managerホスト名を入力します。
- [OK]ボタンをクリックする。
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウが表示されます。
[JP1/AJS2 - View]ウィンドウを次に示します。
図2-3 [JP1/AJS2 - View]ウィンドウ(起動時)
ツリーエリアに,ジョブグループ「AJSROOT1」が表示されています。このジョブグループの中にジョブネット「受注処理」を作成します。
- ジョブネットの作成
- [編集]−[新規作成]−[ジョブネット]を選択する。
[詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックスが表示されます。
- ジョブネットに属性などを定義する。
[詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックスの定義内容を次に示します。
図2-4 [詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックス
- ユニット名
- 「受注処理」と入力します。
- 実行ホスト
- 実行ホスト名を入力します。ただし,実行ホストが[ログイン]画面で入力した接続ホスト名と同じ場合は入力する必要はありません。
- [OK]ボタンをクリックする。
[詳細定義−[ジョブネット]]ダイアログボックスが閉じます。
ジョブグループ「AJSROOT1」の中にジョブネット「受注処理」が作成され,リストエリアに表示されます。
手順3まで操作した場合の,[JP1/AJS2 - View]ウィンドウを次に示します。
図2-5 [JP1/AJS2 - View]ウィンドウ(ジョブネット作成後)
続いて,ジョブネット「受注処理」にジョブを定義します。
- ジョブの定義
- [編集]−[編集]を選択する。または,ジョブネット「受注処理」をダブルクリックする。
[ジョブネットエディタ]ウィンドウが表示されます。
[ジョブネットエディタ]ウィンドウを次に示します。
図2-6 [ジョブネットエディタ]ウィンドウ(ジョブ定義前)
このウィンドウで,ジョブネット「受注処理」に四つのジョブを定義します。
- [排他編集]がチェックされた状態にする。
ジョブを定義したり関連づけたりするときは,ほかのユーザーがアクセスできないようにします。
- アイコンリストの[標準]タブからPCジョブアイコンをドラッグし,マップエリアにドロップする。
[詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックスが表示されます。
- ジョブに属性などを定義する。
[詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックスの定義内容を次に示します。
図2-7 [詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックス
- ユニット名
- 「受注データ集計」と入力します。
- 実行ファイル名
- ジョブとして実行するファイルの名称を入力します。
- 例題実施時に実行ファイルが準備できていない場合は,実行ファイル名の指定は省略してもかまいません。
- 保留
- [する]を選択します。
- 保留は[属性]タブで定義します。
- [OK]ボタンをクリックする。
[詳細定義−[PC Job]]ダイアログボックスが閉じます。
ジョブネット「受注処理」に,受注データ集計ジョブが定義されました。
同様の手順で,残り三つのジョブを定義します。
- 手順3〜5を繰り返し,三つのジョブを定義する。
各ジョブの定義内容を次に示します。
- 在庫チェックジョブの定義内容
- ユニット名
- 「在庫チェック」と入力します。
- 実行ファイル名
- 「C:\Temp\err.bat」と入力します。
- 「C:\Temp\err.bat」については,「2.1.2 例題を実施する前に必要な準備」を参照してください。
- 終了判定
- [判定結果]に[ファイルが存在すれば正常]を指定し,[ファイル名]に「C:\Temp\zaiko-check」と入力します。
- この例題では,リカバリージョブの実行を紹介するために,指定したファイル(C:\Temp\zaiko-check)がない場合に,在庫チェックジョブが異常終了するように設定します。
- 受注伝票作成ジョブの定義内容
- ユニット名
- 「受注伝票作成」と入力します。
- 実行ファイル名
- ジョブとして実行するファイルの名称を入力します。
- 例題実施時に実行ファイルが準備できていない場合は,実行ファイル名の指定は省略してもかまいません。
- 発注伝票作成リカバリージョブの定義内容
- ユニット名
- 「発注伝票作成」と入力します。
- 実行ファイル名
- ジョブとして実行するファイルの名称を入力します。
- 例題実施時に実行ファイルが準備できていない場合は,実行ファイル名の指定は省略してもかまいません。
ジョブネット「受注処理」に四つのジョブが定義されました。
- 種別
- [リカバリ]を選択します。
- 種別は[属性]タブで定義します。
- リカバリージョブにすると,マップエリアのアイコンの右上に「R」が付きます。
続いて,四つのジョブを実行順序に従って関連づけます。
- ジョブの関連づけ
まず,通常のジョブの実行順序として「受注データ集計ジョブ」「在庫チェックジョブ」「受注伝票作成ジョブ」の順で関連づけます。
次に,「在庫チェックジョブ」が異常終了した場合のリカバリージョブの実行順序として「在庫チェックジョブ」「発注伝票作成リカバリージョブ」の順で関連づけます。
- 関連線連続接続ボタンを押す。
関連線連続接続ボタンが選択状態になります。
- 1番目に実行する受注データ集計ジョブ,2番目に実行する在庫チェックジョブ,3番目に実行する受注伝票作成ジョブの順でアイコンをクリックする。
アイコンはクリックするごとに選択状態になります。
また,アイコン間に黒色の矢印が表示されます。
- マップエリアの任意の位置でマウスをクリックする。
最後にクリックした受注伝票作成ジョブのアイコンの選択が解除されます。
これで通常のジョブの関連づけは終了です。続いて,リカバリージョブを関連づけます。
- 関連線接続ボタンを押す。
関連線接続ボタンが選択状態になります。
- 在庫チェックジョブ,発注伝票作成リカバリージョブの順でアイコンをクリックする。
アイコンはクリックするごとに選択状態になります。
また,アイコン間に赤色の矢印が表示されます。
手順5まで操作した場合の,[ジョブネットエディタ]ウィンドウを次に示します。
図2-8 [ジョブネットエディタ]ウィンドウ(ジョブ定義・関連づけ後)
ここまでの操作でジョブネット「受注処理」の定義は完了です。なお,ジョブネットを作成したとき,ジョブを定義したときなど,その時々で情報が保存されているため,ジョブネット定義後にジョブネットを保存する必要はありません。
ジョブネットの定義が完了したら,ジョブネットを実行します。[ジョブネットエディタ]ウィンドウを閉じておいてください。
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