JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド

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6.1.2 バックアップ対象と時期

バックアップは,JP1/AJS2の動作に必要な設定情報を変更したときに行います。毎回すべての設定情報をバックアップするのは負担が大きいため,変更した情報だけをバックアップすることもできます。また,設定情報を変更したときのバックアップが漏れたときに備えて定期的に全情報をバックアップすることも検討してください。

JP1/AJS2の動作に必要な設定情報を次の表に示します。

表6-1 JP1/AJS2の動作に必要な設定情報

設定情報 設定情報詳細 マニュアルの記載個所
バックアップの方法 リカバリーの方法
JP1/Baseの設定情報 マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。 11.2.1 11.3.2
JP1/AJS2 - Managerの設定情報 JP1/AJS2で使用するファイル 11.2.2(1) 11.3.3(2)
ジョブ実行環境定義 11.2.2(2) 11.3.3(5)
ルートジョブグループ以外のユニット定義 11.2.2(3)(a) 11.3.3(6)(a)
ルートジョブグループの情報 11.2.2(3)(b) 11.3.3(6)(b)
ルートジョブグループのカレンダー情報 11.2.2(3)(c) 11.3.3(6)(c)
JP1/AJS2 Consoleの設定情報 11.2.2(4) 11.3.3(8)
ルートジョブネットの登録予定情報 8.5.9 8.5.9
JP1/AJS2 - Agentの設定情報 JP1/AJS2で使用するファイル 11.2.3(1) 11.3.4(2)
JP1/AJS2 - Viewの設定情報 環境設定ファイル 11.2.4(1) 11.3.5(2)
カスタムジョブアイコン 11.2.4(2) 11.3.5(3)
アイコンイメージフォルダ 11.2.4(3) 11.3.5(4)
JP1/AJS2 Console View用アイコンイメージファイル・背景イメージファイル 11.2.4(4) 11.3.5(6)
その他の設定情報 サービスのアカウント※1 11.2.5(1)(a) 11.3.6(1)
ログインスクリプト※2 11.2.5(2)(a) 11.3.6(2)
カーネルパラメーターの調整値※2 11.2.5(2)(b) 11.3.6(3)
トラブルシュート資料採取用コマンド 11.2.5(1)(b)
11.2.5(2)(c)
11.3.6(4)
クラスタ対応ツール 11.2.5(1)(c)
11.2.5(2)(d)
11.3.6(5)
メールシステムとの連携用のユーザー作成ツール※2 11.2.5(2)(e) 11.3.6(6)

注※1
Windowsの場合だけです。

注※2
UNIXの場合だけです。

JP1/AJS2の動作に必要な設定情報には,動作環境情報などの固定的な情報と,システム構築時のジョブネットの定義など頻繁に更新される情報があります。固定的な情報は変更のたびにバックアップできますが,1日に何度も変更される情報を変更のたびにバックアップするのは現実的ではありません。このような情報は,1日1回バックアップするなどしてください。

バックアップ計画の例を次に示します。

開発時のバックアップ計画の例
  • ジョブネットの定義は毎日バックアップする。
  • ジョブネットの定義以外の情報は,設定変更時にバックアップする。
  • 1か月ごとにすべての設定情報をバックアップする。

運用時のバックアップ計画の例
  • 設定変更時に,変更した情報をバックアップする。
  • 1週間ごとにジョブネットの定義をバックアップする。
  • 1か月ごとにすべての設定情報をバックアップする。
 

補足事項
スケジューラーデータベースとして組み込みDBを使用する場合は,組み込みDBの機能を使用してスケジューラーデータベースのバックアップおよびリカバリーを行うこともできます。「3.5.4 組み込みDBの運用方法」を参照し,バックアップとリカバリーの方法を検討してください。

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