JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド
スケジューラーデータベースとして組み込みDBを使用する場合,障害に備えて,すべてのテーブルを対象にバックアップファイルを取得できます。スケジューラーデータベースに障害が発生した場合は,このバックアップファイルを使用することでバックアップファイル取得時点に回復できます。
また,組み込みDBは,スケジューラーデータベースの更新履歴情報を持つシステムログファイルを作成します。このシステムログファイルの情報とバックアップファイルを使用することで,スケジューラーデータベースの内容を最新の状態に回復できます。
バックアップファイル取得方法,および回復方法は運用方法によって異なります。運用方法ごとのバックアップファイル取得方法および回復方法について次に示します。
- システムログを使用しない運用
システムログファイルおよびアンロードログファイルを使用しないで,バックアップファイルだけを使用して回復する運用です。システムログを意識しないで運用できる最も簡単な運用方法です。
しかし,この運用方法では,バックアップファイル取得以降の更新情報については回復できません。詳細については「3.5.5 システムログを使用しない運用」を参照してください。
- システムログ運用
システムログ運用は,システムログをアンロードしないで,回復のときはシステムログを直接入力してスケジューラーデータベースを回復する運用です。
詳細については「3.5.6 システムログ運用」を参照してください。
- アンロードログ運用
組み込みDBが自動的にシステムログをアンロードし,このアンロードされたファイルをアンロードログファイルと呼びます。
アンロードログ運用は,定期的に取得したバックアップファイルとともに,アンロードログファイルを使用して回復する運用です。
この運用方法では,バックアップファイル取得時点のスケジューラーデータベースの内容だけではなく,バックアップファイル取得以降の更新情報についても回復できます。
詳細については「3.5.7 アンロードログ運用」を参照してください。
それぞれの運用方法の特徴については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 5. スケジューラーデータベースに組み込みDBを使用する場合のセットアップ」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 15. スケジューラーデータベースに組み込みDBを使用する場合のセットアップ」(UNIXの場合)を参照してください。
また,すでに組み込みDBの環境を構築してして,システムログの運用方法を変更したい場合は,「9.3 組み込みDBをログ運用に移行する」を参照してください。
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