JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド
この節では,JP1/AJS2で使用するデータベースの検討について説明します。
JP1/AJS2 - Managerは,ジョブ実行を制御するためのデータをデータベースで管理しています。
JP1/AJS2で利用できるデータベースは,次の2種類です。
- (1) JP1/AJS2標準データベース
- ISAM(Indexed Sequential Access Method)方式で,データに索引を付けて管理するデータベースです。JP1/Baseに標準で添付されています。
- JP1/AJS2インストール時にデフォルトで設定され,セットアップは必要ありません。
- (2) リレーショナルデータベース(RDB:Relational DataBase)
- 信頼性など要求されるシステム,扱う情報量の多い大規模なシステムに適したデータベースです。また,障害発生時などでもJP1/AJS2の管理情報を確実に保持したい場合に使用します。
- JP1/AJS2では,組み込みDBをリレーショナルデータベースとして使用できます。
- 組み込みDBは,JP1/AJS2 - Managerに添付されているデータベースサーバです。組み込みDBは,JP1/AJS2と合わせてインストールできますが,データベースを使用するにはセットアップが必要です。
- JP1/AJS2でリレーショナルデータベースを利用する場合のインストールおよびセットアップの方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 5. スケジューラーデータベースに組み込みDBを使用する場合のセットアップ」(Windowsの場合),またはマニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 セットアップガイド 15. スケジューラーデータベースに組み込みDBを使用する場合のセットアップ」(UNIXの場合)を参照してください。
JP1/AJS2の各機能と,その機能で使用されるデータの格納先を次の表に示します。
機能 格納するデータ データの格納先 スケジュール制御 スケジュール定義
実行スケジュール
ジョブネット定義
ジョブネット状態ISAMデータベースまたは
組み込みDBジョブ実行制御 キュー/エージェント構成
ジョブ実行状態ISAMデータベース イベント・アクション制御 受信イベントやアクション実行の状態 通常のファイル
(データベースは使用していません)キューレスエージェント機能 実行されたジョブ情報 通常のファイル
(データベースは使用していません)JP1/AJS2 Console機能 業務スコープやAJS2ユニット監視オブジェクトの定義情報 通常のファイル
(データベースは使用していません)次に,JP1/AJS2で使用するデータベースの概要について説明します。
- <この節の構成>
- 3.5.1 ISAMを使用する場合
- 3.5.2 ISAMデータベースの再作成
- 3.5.3 組み込みDBを使用する場合
- 3.5.4 組み込みDBの運用方法
- 3.5.5 システムログを使用しない運用
- 3.5.6 システムログ運用
- 3.5.7 アンロードログ運用
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