JP1/Integrated Management - Manager 機能拡張
- <この項の構成>
- (1) idステートメント
- (2) parent_idステートメント
- (3) nameステートメント
- (4) execute_idステートメント
- (5) iconステートメント
- (6) argumentsステートメント
(1) idステートメント
(a) 構文
id="メニュー識別子";
(b) 説明
機能ツリーメニュー定義ブロックのメニュー識別子を定義します。このステートメントは必須です。このステートメントはブロック内に1回だけ記述できます。
(c) 指定値
メニュー識別子には,32バイト以内の半角英数字を指定できます。この文字列は,統合機能メニュー定義ファイル内でユニークでなければなりません。ユニーク性を保持するために,次の命名規則に従ってください。
- フォルダの場合
- 会社名[_製品名]
- 機能の場合
- 会社名_製品名[_機能名(または画面名)]
適切なフォルダ名称がすでに存在している場合は,フォルダを新規に追加しないで,定義ファイル格納場所のほかの定義ファイルに記述してあるフォルダを使用してください。
(d) 注意事項
- 「"root"」は最上位のメニュー識別子として予約されているため,使用できません。
- 「"jco_"」で始まる文字列はメニュー識別子として予約されているため,使用できません。
- 同一の「id」を持つブロックが解析対象のファイル内に複数個存在した場合,次の順に優先順位が決定され,最優先のブロックが有効になります。
それ以外のブロックは無効になります。
- ファイル名を昇順でソートして後の方のブロック
- ファイル内の位置が後の方のブロック
(e) 定義例
「(6) argumentsステートメント」の定義例を参照してください。
(2) parent_idステートメント
(a) 構文
parent_id="親メニュー識別子";
(b) 説明
自メニュー識別子に対して,ツリー構造上の上位にあるメニュー識別子を指定します。階層は,rootを含めて3階層まで指定できます。このステートメントは必須です。このステートメントはブロック内に1回だけ記述できます。
(c) 指定値
rootまたは定義済みのメニュー識別子を指定します。
(d) 注意事項
- 複数の親メニュー識別子を指定して複数の上位フォルダを持つことはできません。
(e) 定義例
「(6) argumentsステートメント」の定義例を参照してください。
(3) nameステートメント
(a) 構文
name="表示名称";
(b) 説明
[統合機能メニュー]画面に表示する名称を定義します。このステートメントは必須です。このステートメントはブロック内に1回だけ記述できます。
(c) 指定値
「表示名称」には,[統合機能メニュー]画面上に表示される文字列を指定します。文字列には日本語文字を含めることができます。内容のわかりやすい簡潔な表示名称を指定してください。
(d) 注意事項
- 指定した値はメニュー上に表示されるため,名詞にすることをお勧めします。例えば,「コマンド実行機能」などの文字列にします。
- 指定する値は,定義内でユニークでなくてもかまいませんが,操作性を考えてユニークにすることをお勧めします。
(e) 定義例
「(6) argumentsステートメント」の定義例を参照してください。
(4) execute_idステートメント
(a) 構文
execute_id="アプリケーション実行定義識別子";
(b) 説明
統合機能メニューに表示される機能をダブルクリックしたときに実行するアプリケーションを指定します。このステートメントは機能を指定する場合は必須です。このステートメントは,ブロック内で1回だけ指定できます。
(c) 指定値
アプリケーション実行定義ファイルで定義したアプリケーション実行定義識別子を指定します。
(d) 注意事項
- フォルダを作成する場合は,このステートメントを指定しても無視されます。
- 指定したアプリケーション実行定義識別子が存在しない場合,メニューは表示されません。
- 「"jco_"」で始まる文字列はアプリケーション実行定義識別子として予約されているため,使用できません。
(e) 定義例
「(6) argumentsステートメント」の定義例を参照してください。
(5) iconステートメント
(a) 構文
icon="表示アイコンファイル名";
(b) 説明
[統合機能メニュー]画面に表示するアイコンを指定します。このステートメントは,機能を指定する場合にだけ使用できます。
(c) 指定値
GIFファイルのファイル名称をフルパスで指定します。
(d) 注意事項
- フォルダを作成する場合は,このステートメントを指定しても無視されます。
- このステートメントが省略された場合は,共通のアイコンが使用されます。
- GIFファイルの推奨サイズは16×16ピクセルとします。それ以外のサイズはリサイズして表示します。
(e) 定義例
次の「(6) argumentsステートメント」の定義例を参照してください。
(6) argumentsステートメント
(a) 構文
arguments="コマンド引数";
(b) 説明
execute_idで指定したアプリケーションに対する引数を指定します。このステートメントは,機能を指定する場合にだけ使用できます。このステートメントは,ブロック内で1回だけ指定できます。
(c) 指定値
argumentsは,execute_idで指定した実行形式ファイル名に付加されてコマンドラインを構成します。例えば,次のようなコマンドラインがあるとします。
app.exe arg1 arg2引数には,この「arg1」「arg2」の部分を指定します。
argumentsには,ビューアーの動作環境属性で置き換える予約キーワードや,レジストリーの値から置き換える置換文字列も使用できます。置換文字列に関する詳細は,「5.5.4 置換文字列」を参照してください。
(d) 注意事項
- フォルダを作成する場合は,このステートメントを指定しても無視されます。
- execute_idで指定した実行形式ファイルへのフルパスと,置換文字列を置換した後のargumentsは,1個の空白を付加して連結されます。このときのコマンドラインの長さが1,024文字を超えた場合は,実行できません。
(e) 定義例
機能ツリーメニューブロックの定義例を次に示します。
@define-block type="function-tree-def"; id="hitachi_jp1"; parent_id="root"; name="サンプル管理"; @define-block-end; @define-block type="function-tree-def"; id="hitachi_jp1_seihin_sample"; parent_id="hitachi_jp1"; name="サンプル画面"; icon="sample.gif"; execute_id="hitachi_jp1_seihin_sample_execute"; arguments="node_map"; @define-block-end;
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