JP1/Integrated Management - Manager 機能拡張

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5.6.1 形式

モニター画面呼び出し定義ファイルの形式を次に示します。

 
DESC_VERSION=0300
[コメント]
キー定義
サブキー定義
関連づけ定義
呼び出しインターフェース定義
 

「DESC_VERSION=0300」はテーブルバージョンレコードです。

コメントは,「#」で開始する改行を含まない文字列です。

そのほかの要素について,このあとで説明します。

<この項の構成>
(1) キー定義
(2) サブキー定義
(3) 関連づけ定義
(4) 呼び出しインターフェース定義

(1) キー定義

モニター画面の呼び出し時にイベント属性中で固定的にキーとなる項目を定義します。キーとなる項目は次の三つです。

それぞれの属性の組み合わせによって,動作やサブキーへのリンクを定義します。

(a) 形式

 
DEF_KEY PRODUCT_NAME="プロダクト名"
        EVENT_ID=イベントID
        [VERSION=バージョン|ALL]
        {SUBKEY=サブキー 
       |INTERFACE=インターフェース名}
 

(b) 引数

PRODUCT_NAME="プロダクト名"
/HITACHI/JP1/AJSなどの製品名を表す文字列です。拡張属性「PRODUCT_NAME」に設定する値と同一のものを指定します。

EVENT_ID=イベントID
8けたの16進数値文字列で,IDの基本部だけを指定します。拡張部は無視されます。JP1/SES形式のイベントに設定されている拡張部を含める場合は,サブキーを使用してください。

VERSION=バージョン
ここで指定したバージョンは,JP1イベントの拡張属性「ACTION_VERSION」と比較されます。バージョンとして使用できる文字は,半角の数字(0〜9),英字(A〜Z),「/」,「-」です。英字の大文字と小文字は区別されません。
一つのバージョンは8バイト以内で指定します。バージョンの範囲を指定する場合は,開始バージョンと終了バージョンの両方を「-」で区切って指定します。その場合,区切りとなる「-」の前後に一つ以上の空白が必要です。
ほかのキー定義で指定したバージョンと重複するバージョンは指定できません。

SUBKEY=サブキー
サブキーの名称を記述します。このパラメーターとINTERFACEパラメーターは,どちらかだけを指定できます。

INTERFACE=インターフェース名
インターフェースの名称を記述します。定義するキーに対して,モニター画面起動時のインターフェースを一つだけ指定します。このパラメーターとSUBKEYパラメーターは,どちらかだけを指定できます。

(c) 注意事項

(2) サブキー定義

サブキー定義は,モニター画面の呼び出し時に固定キーからリンクされ,イベント属性をキーとして登録します。

(a) 形式

 
DEF_SUBKEY 
NAME=サブキー名
        KEYS=属性名1 [, 属性名2[,属性名3[,属性名4]]]
 

(b) 引数

NAME=サブキー名
サブキーの名称を指定します。名称は,空白や制御文字を含まない16バイト以内の半角英数字文字列で指定します。大文字と小文字は区別されません。

KEYS=属性名1 [, 属性名2[,属性名3[,属性名4]]]
属性名の指定形式を次に示します。

表5-15 属性名の指定形式

指定形式 値の形式 意味および内容
B.ARRIVEDTIME 13けたの10進数文字列 到着時刻(UTC1970年1月1日00:00:00からのミリ秒数)
B.DESTSERVER 文字列 送信先イベントサーバ名
B.GROUPNAME 文字列 発行元グループ名
B.IDBASE 8けたの16進数文字列 イベントIDの基本部
B.IDEXT 8けたの16進数文字列 イベントIDの拡張部
B.PROCESSID 10進数文字列 発行元プロセスID
B.SEQNO 10進数文字列 DB内通し番号
B.SOURCESEQNO 10進数文字列 発行元別通し番号
B.SOURCESERVER 文字列 発行元イベントサーバ名
B.TIME 13けたの10進数文字列 登録時刻(UTC1970年1月1日00:00:00からのミリ秒数)
B.USERNAME 文字列 発行元ユーザー名
B.MESSAGE 文字列 メッセージ
E.拡張属性名 文字列 拡張属性
 

(3) 関連づけ定義

サブキーの値とインターフェースの関連づけを定義します。

(a) 形式

 
DEF_IF_RELATION 
SUBKEY_NAME=サブキー名
        { VALUE1=" 属性値1"[[ VALUE2=" 属性値2"]…]
         |KEY_DEFAULT }
         IF_NAME=インターフェース名
 

(b) 引数

SUBKEY_NAME=サブキー名
サブキーの名称を指定します。名称は,空白や制御文字を含まない16バイト以内の半角英数字文字列で指定します。大文字と小文字は区別されません。

VALUEn=" 属性値"
nは,サブキー定義のKEYSパラメーターで指定した属性の並び順に1から4までの数です。キーの値は完全に一致させる必要があります。値に正規表現などは使用できません。指定できる属性の一覧と指定形式については,サブキー定義の説明を参照してください。

KEY_DEFAULT
VALUE1,VALUE2,…に指定した値と一致しないケースをインターフェースと関連づける際に,VALUE1,VALUE2,…の代わりに指定します。

IF_NAME=インターフェース名
サブキー値が一致した場合に呼び出すインターフェース名称を指定します。インターフェース名称は,空白や制御文字を含まない16バイト以内の半角英数字文字列で指定します。大文字と小文字は区別されません。

(c) 注意事項

(4) 呼び出しインターフェース定義

モニター画面呼び出し時のインターフェースを定義します。

(a) 形式

 
DEF_MTR_CALL 
         NAME=インターフェース名
         EXEC_ID=アプリケーション実行定義識別子
         PATH="コマンド引数"
         [PARAM= 属性名1[,属性名2…]]
 

(b) 引数

NAME=インターフェース名
インターフェースの名称を指定します。名称は,空白や制御文字を含まない16バイト以内の半角英数字文字列で指定します。大文字と小文字は区別されません。

EXEC_ID=アプリケーション実行定義識別子
アプリケーション実行定義識別子を指定します。識別子には,ビューアー上のアプリケーション実行定義ファイルで定義したIDを指定します。
なお,「"jco_"」で始まる文字列はアプリケーション実行定義識別子として予約されているため,使用できません。

PATH="コマンド引数"
EXEC_IDで指定した実行形式ファイルに渡すコマンド引数を指定します。EXEC_IDで指定した実行形式ファイル名とここで指定した引数によってコマンドラインが構成されます。例えば,次のようなコマンドラインがあるとします。
"app.exe arg1 arg2"
コマンド引数には,この「arg1」「arg2」の部分を指定します。
PATHには,ビューアーの動作環境属性およびイベント属性値で置換できる予約キーワードを指定できます。置き換えキーワードを次に示します。

表5-16 置き換えキーワード

キーワード 置換する語句
%JCO_JP1USER% 統合コンソールのログインユーザー名
%JCO_INSTALLPATH% ビューアーのインストールフォルダ名
%IM_EVC_PARAMETER_n% PARAMで指定したイベント属性値に置き換える
(nは1以上の整数)
%IM_EVC_LANGUAGE% 言語環境に応じて「Japanese」または「English」に置き換える

PARAM=属性名1 [, 属性名2…]
イベント属性値で置き換える場合のイベント属性を属性名で指定します。属性名には,指定した順に1から順序番号が付けられます。順序番号は,置き換えキーワードの「n」に当たります。
複数のイベント属性を指定する場合は,「,」で区切って指定します。例を示します。
B.EXTID,E.A0
指定できるイベント属性は,基本属性の一部と拡張属性です。指定できる属性と指定形式については,サブキーの説明を参照してください。

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