JP1/Integrated Management - Manager 機能拡張
- <この項の構成>
- (1) モニター画面呼び出し定義ファイルの作成
- (2) アプリケーション実行定義ファイルの作成
(1) モニター画面呼び出し定義ファイルの作成
(a) 定義する内容
この定義ファイルでは,モニター画面呼び出しをするJP1イベントのIDや属性などを定義します。イベント属性は,イベント拡張属性定義ファイルの定義と対応させる必要があります。イベント属性の詳細については,「付録A JP1イベントの属性の設定基準」を参照してください。イベント拡張属性定義ファイルの詳細については,「5.3 イベント拡張属性定義ファイル」を参照してください。
また,この定義ファイルでは,呼び出す画面,および画面を呼び出すときの引数を定義します。呼び出す画面を定義するために,アプリケーション実行定義識別子を指定します。アプリケーション実行定義識別子は,モニター画面呼び出し定義ファイルで定義した画面をJP1/IM - View側で識別するためのものです。したがって,モニター画面呼び出し定義ファイルで指定するアプリケーション実行定義識別子を,アプリケーション実行定義ファイルに定義する必要があります。指定したアプリケーション実行定義識別子は,アプリケーション実行定義ファイルによってパスが解決されます。また,実行ファイルの起動時には,モニター画面呼び出し定義ファイルで指定した引数が渡されます。モニター画面呼び出し定義ファイルの詳細については,「5.6 モニター画面呼び出し定義ファイル」を参照してください。
なお,JP1/IMには,モニター画面呼び出し定義ファイルの記述内容をチェックするためのコマンド「jcomonitorfcheck」が用意されています。このコマンドの詳細については,「6. コマンド」を参照してください。
(b) 格納場所
この定義ファイルは,次のディレクトリに格納します。定義は,JP1/IM - Managerを再起動した後に有効になります。
- Windowsの場合
- Consoleパス\conf\console\monitor\
- クラスタ運用の場合は,共有フォルダ\jp1cons\conf\console\monitor\となります。
- UNIXの場合
- /etc/opt/jp1cons/conf/console/monitor/
- クラスタ運用の場合は,共有ディレクトリ/jp1cons/conf/console/monitor/となります。
(c) 定義例
ここでは,次の例を示します。
- アプリケーションプログラムの画面の起動(SAMPLE.EXEコマンドを起動する)
- 次の条件に適合した場合にアプリケーションプログラムの画面を呼び出します。
- イベントID:00000001
- プログラムのバージョン:0500-0600
- 拡張属性「E.COMMON_ATTR1」の値:NATIVE
- 拡張属性「E.COMMON_ATTR2」の値:TRUE
- アプリケーションプログラムの起動時に,-oオプションによってオブジェクト名を指定し,該当するオブジェクトに対する操作画面を開きます。次のオプションを指定します。
- SAMPLE.EXE -o オブジェクト名 -u ユーザー名
- WWWページの起動(URLを指定してWWWブラウザーを起動する)
- 次の条件に適合した場合にWWWページを呼び出します。
- イベントID:00000002
- プログラムのバージョン:0500-0600
- 次に示すURLを呼び出します。
- http://ホスト名/company/app1/cgi-bin/sample.cgi ?param=オブジェクト名
この例では,次のファイル名を使用します。
company_sample_mon_ja.conf
このファイル名は,「company」という会社の「SAMPLE」アプリケーションであることを表します。
モニター画面呼び出し定義ファイルの定義例を次に示します。なお,「DEF_」で始まる行は改行までが定義として認識されるため,実際の定義ファイルでは1行に記述します。次の例では,わかりやすくするために途中に改行を入れて示してあります。
図3-2 モニター画面呼び出し定義ファイルの定義例
(2) アプリケーション実行定義ファイルの作成
(a) 定義する内容
アプリケーション実行定義ファイルには,モニター画面呼び出し定義ファイルで定義されたアプリケーション実行定義識別子とパスの関連づけを定義します。アプリケーション実行定義ファイルの詳細については,「5.5 アプリケーション実行定義ファイル」を参照してください。
なお,JP1/IMには,アプリケーション実行定義ファイルの記述内容をチェックするためのコマンド「jcoappexecfcheck」が用意されています。このコマンドの詳細については,「6. コマンド」を参照してください。
(b) 格納場所
この定義ファイルは,ビューアーホスト上の次のディレクトリに格納します。定義は,JP1/IM - Viewを再起動したあとに有効になります。
Viewパス\conf\appexecute\ja\(c) 定義例
ここでは,次の例を示します。
- アプリケーションプログラムの画面を起動するコマンド:SAMPLE.EXE
このコマンドのパスはレジストリーに記述されています。
- 使用するWWWブラウザー
C:\Program files\Netscape\bin\netscape.exe
なお,システムのデフォルトのWWWブラウザーを使用する場合は,WWWブラウザーを定義する必要はありません。
この例では,次のファイル名を使用します。
company_sample_app.conf
アプリケーション実行定義ファイルの定義例を次に示します。
図3-3 アプリケーション実行定義ファイルの定義例
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