JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド
BJEXとJP1/IM - Manager間で行う通信に関する設定について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 接続のタイムアウト時間の設定
- (2) ファイアウォール環境でのパケット・フィルタリングの設定
(1) 接続のタイムアウト時間の設定
応答待ちイベントの発行元プロセスの状態確認や応答入力による通信を行う際の,接続のタイムアウト時間を変更できます。通常は設定を変更する必要はありません。運用後に,応答待ちイベントの発行元サーバやネットワークの負荷が高いことが要因で,頻繁にエラーメッセージ(KAVB0554-E,KAVB0555-E)が出力される場合は,タイムアウト時間を長く設定してください。この設定は,JP1/IM - Managerで行います。
接続のタイムアウト時間を変更する手順を次に示します。
- マネージャーホストで任意のファイルを作成し,次のパラメーターを定義する。
論理ホスト名の部分を,物理ホストの場合はJP1_DEFAULTに,論理ホストの場合は論理ホスト名に設定します。
[論理ホスト名\JP1CONSOLEMANAGER] "RESEV_TIMEOUT_MAX"=dword:16進数値
60〜3,600(秒)の16進数値で指定します。デフォルトは「dword:0000003c」(60秒)です。
- jbssetcnfコマンドを実行する。
作成した定義ファイルを引数にして,jbssetcnfコマンドを実行します。jbssetcnfコマンドを実行すると,定義ファイルの設定が共通定義情報に反映されます。jbssetcnfコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
- jco_spmd_reloadコマンドを実行するか,JP1/IM - Managerを再起動する。
定義した内容が有効になります。
jco_spmd_reloadコマンドについては,マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス jco_spmd_reload」(2. コマンド)を参照してください。
(2) ファイアウォール環境でのパケット・フィルタリングの設定
ファイアウォール環境で運用する場合は,BJEXとJP1/IM - Manager間で行う通信がファイアウォールを通過できるようにパケット・フィルタリングを設定してください。BJEXとJP1/IM - Manager間の通信で使用するポート番号とファイアウォールの通過方向(コネクション確立の方向)を次の表に示します。
表23-3 BJEXとJP1/IM - Manager間の通信で使用するポート番号
サービス名 ポート 通過方向 jp1bsplugin 20306/tcp JP1/IM - Manager → BJEX jp1imevt 20098/tcp BJEX → JP1/IM - Manager
- (凡例)
- →:コネクション確立時の接続方向を示します。
このほかに,JP1/IMおよびJP1/Baseが使用するポート番号については次の説明を参照してください。
- JP1/Baseのポート番号:マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のポート番号の説明
- JP1/IMのポート番号:「付録C ポート番号」
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