JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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23.2.1 応答待ちイベントとJP1/IMの関係

応答待ちイベント(イベントID:00005C21)は,BJEXで実行しているバッチジョブがオペレーターの応答入力待ちの状態になると発行されます。応答待ちイベントをJP1/IMで監視するためには,BJEX側で,応答待ちイベントをJP1/IM - Managerのホスト(統合マネージャー)に直接発行する必要があります。また,JP1/IM - Managerでは,応答待ちイベント管理機能を有効にする必要があります。

応答待ちイベント(イベントID:00005C21)の詳細については,マニュアル「uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 応答待ちイベントの発行経路
(2) 応答待ちイベント管理機能

(1) 応答待ちイベントの発行経路

BJEXが発行するJP1イベント(応答待ちイベントを含む)は,JP1/Baseのイベント転送経路を使わないで,統合マネージャーに対して直接発行します。BJEXが発行するすべてのJP1イベントを統合マネージャーに対して直接発行するには,BJEXの設定ファイル(bjex.conf)でJP1/IM - Managerのホスト名を指定します。

BJEXとBJEX以外の製品が発行するJP1イベントの到着順序
JP1/AJS2やJP1/Baseなど,BJEXホスト上にあるBJEX以外の製品が発行するJP1イベントは,JP1/Baseの転送経路を使って,拠点マネージャーを経由して統合マネージャーに転送します。そのため,BJEXとBJEX以外の製品が発行したJP1イベントが統合マネージャーに到着する順番が入れ替わる場合があります。この場合は,JP1イベントのメッセージテキスト中に含まれるジョブIDを参照して,ジョブごとにメッセージを区別してください。

BJEXホストから発行されるJP1イベントの発行経路を次の図に示します。

図23-2 BJEXホストから発行されるJP1イベントの発行経路

[図データ]

注意
BJEXが指定したホスト以外のJP1/IM - Managerに応答待ちイベントを転送した場合,転送先のホストでは応答待ちイベントとして扱われません。そのため,転送先のホストでは応答入力できません。

(2) 応答待ちイベント管理機能

応答待ちイベント管理機能を有効にすると,応答待ちイベントに対して,JP1/IM - Viewから応答入力するための機能が有効になります。この設定はBJEXと連携するJP1/IM - Managerで行います。

また,応答待ちイベント管理機能を有効にしたあとに,ユーザーごとに応答入力や操作を可能にするかどうかを,JP1/IM - Viewの[ユーザー環境設定]画面で設定する必要があります。

設定方法については,「23.3 BJEXと連携するための設定」を参照してください。

なお,応答待ちイベント管理機能,および応答待ちイベントの応答・操作を有効にしなくても,通常のJP1イベントとして応答待ちイベントを監視できます。

注意
応答待ちイベントとして扱われるJP1イベントは,応答待ちイベント管理機能を有効にしたあとにJP1/IM - Managerが受信した応答待ちイベントです。

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