JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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14.3.2 JP1/IMの通信

JP1/IMの通信について,ポート番号,IPアドレス,アドレス変換(NAT)の対応を説明します。

なお,JP1/IMの機能には,前提製品JP1/Baseの機能を使用しているため,JP1/IMとJP1/Baseの通信をまとめて説明をします。

<この項の構成>
(1) ポート番号
(2) IPアドレス
(3) アドレス変換(NAT)の対応

(1) ポート番号

(a) ポート番号

JP1/IMおよびJP1/Baseが使用するポート番号と,ファイアウォールの通過方向(コネクション確立の方向)は,次の説明を参照してください。

(b) システム構成例と通信

システム構成の例により,使用するポート番号とファイアウォール通過方向(コネクション確立の方向)を説明します。

注意
ファイアウォールのホストでJP1を使用する場合,自ホスト内の通信については,JP1が使うすべてのポートを通過できるよう設定してください。これは,JP1のプロセス同士の通信にポートを使用するためです。

図14-7 システム構成(例)

[図データ]

 

 

なお,HOST-V1でWWWページ版のJP1/IM - Viewを使用する場合は,次のように設定します。

WWWページ版のJP1/IM - View(WWWブラウザー) 通過方向 マネージャー
(HTTPサーバおよび
JP1/IM - Manager)
(ANY) 80/tcp
20115/tcp(jp1imevtcon)

注※ WWWブラウザーからHTTPサーバへアクセスするときに使用します。なお,HTTPサーバの設定によっては異なる場合があります。


 

 

 

JP1/SESイベントを使用する場合

なお,JP1/SES形式のJP1イベントを扱う場合は,これまでの説明に加えて,次の設定が必要です。

詳細は,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

参考
JP1/IM - Incident Masterホスト,JP1/IM - Central Information Masterホストとの通信
JP1/IM - Incident MasterやJP1/IM - Central Information Masterと連携する場合も,ポートを使って通信を行っています。その際のファイアウォールの通過方向は次のようになります。
  • マネージャーとJP1/IM - Incident Masterホストの通信
    マネージャー
    (JP1/IM - ManagerおよびJP1/Base)
    通過方向 JP1/IM - Incident Masterホスト
    (JP1/IM - Incident MasterおよびJP1/Base)
    (ANY) 23044/tcp(jp1imidm)
    20306/tcp(jp1bsplugin) (ANY)
     
  • マネージャーとJP1/IM - Central Information Masterホストの通信
    マネージャー
    (JP1/IM - ManagerおよびJP1/Base)
    通過方向 JP1/IM - Central Information Masterホスト
    (JP1/IM - Central Information MasterおよびJP1/Base)
    (ANY) 20306/tcp(jp1bsplugin)
     

(2) IPアドレス

JP1/IMおよびJP1/Baseが使うIPアドレスについて説明します。

IPアドレスでフィルタリングする場合や,アドレス変換(NAT)をする場合は,ここで説明するIPアドレスを指定してください。

なお,JP1/IMは,前提製品JP1/Baseの機能を使って通信方法を制御しています。

設定の詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」のネットワーク構成に応じたJP1/Baseの通信設定の章を参照してください。

(a) 通常のシステムの場合

クラスタではない通常のシステムで,論理ホストのセットアップをしていない場合に使用するIPアドレスを説明します。

(b) クラスタシステムの場合

クラスタシステムで論理ホスト環境のセットアップをしている場合,通常のシステムと異なり,以下のIPアドレスを使用します。

(c) 通信設定をカスタマイズしている場合の注意

14.3.2 (2) (a) 通常のシステムの場合」および「14.3.2 (2) (b) クラスタシステムの場合」の説明は,JP1をセットアップしたままの標準的な通信設定の場合の動作です。JP1/Baseでjp1hostsを定義するなど複数LAN接続の設定をカスタマイズしている場合は,受信側・送信側の通信方式(ANYバインド,IPバインド)の組み合わせによって動作が決まりますので注意してください。

例えば,受信側:IPバインド,送信側:ANYバインドになるようにカスタマイズしている場合は,受信側は「14.3.2 (2) (b) クラスタシステムの場合」の説明の動作,送信側は「14.3.2 (2) (a) 通常のシステムの場合」の説明の動作になります。

(3) アドレス変換(NAT)の対応

JP1/IMは,スタティック・モードでのアドレス変換(NAT) に対応しています。

JP1/IMが使用するIPアドレスを,適切に変換できるよう,NATに設定してください。

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