JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

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10.5.2 JP1/IMの環境変数の設定

JP1/IM - Managerの動作する言語コードを設定してください。言語コードの設定は環境変数ファイルと共通定義の両方に設定してください。それぞれの設定は,ローカルホスト内で統一して運用してください。設定方法を次に示します。

<この項の構成>
(1) 環境変数ファイルの設定
(2) 共通定義への言語環境設定

(1) 環境変数ファイルの設定

/etc/opt/jp1cons/conf/jp1co_env.confファイルをviなどで開き,先頭行の「LANG=」の後ろに,次の表に従って環境変数LANGの値を設定します。

表10-3 jp1co_env.confファイルのLANGに指定できる値

OS 言語種別 コード LANGの値
HP-UX (PA-RISC) 日本語 シフトJISコード ja_JP.SJISまたはjapanese
EUCコード ja_JP.eucJPまたはjapanese.euc
英語 C
HP-UX (IPF) 日本語 シフトJISコード ja_JP.SJIS
EUCコード ja_JP.eucJP
英語 C
Solaris 日本語 シフトJISコード ja_JP.PCK
EUCコード jaまたはjapanese
英語 C
AIX 日本語 シフトJISコード Ja_JP.IBM-932またはJa_JP
EUCコード ja_JP.IBM-eucJPまたはja_JP
英語 C
Linux 日本語 UTF-8コード ja_JP.UTF-8またはja_JP.utf8
英語 C

注※
UTF-8コードでは,次に示す記号を二つの文字コードで表現します。
円記号(\):0x5Cまたは0xC2A5
チルダ(~):0x7Eまたは0xE280BE
これらの記号について,JP1/IM - Managerでは\:0x5C,~:0x7Eの文字コードを使用します。

この定義は,次にJP1/IM - Managerを起動したときから有効になります。

注意
言語種別を英語に設定した場合,JP1/IM - Managerの設定にマルチバイト文字を使用しないでください。使用した場合,ASCII文字で記述されたものとして扱われます。このため,JP1/IM - Managerの動作が不正になることがあります。

(2) 共通定義への言語環境設定

  1. jp1bs_param.confファイルを編集する。
    /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_param.confファイルをテキストエディターで開き,「LANG=」の後ろに,次の表に従って共通定義への設定値を指定します。

    表10-4 jp1bs_param.confファイルのLANGに指定できる値

    言語種別 コード LANGの値
    日本語 シフトJISコード SJIS
    EUCコード EUCJIS
    UTF-8コード UTF-8
    英語 C
  2. JP1/IM - Managerを停止する。
  3. JP1/Baseを停止する。
  4. 次のコマンドを実行する。
    /opt/jp1base/bin/jbssetcnf /etc/opt/jp1base/conf/jp1bs_param.conf
  5. JP1/Baseを起動する。
  6. JP1/IM - Managerを起動する。

注意事項
統合スコープを使用している場合,稼働中にJP1/IM - Managerの環境変数を変更する場合は,次の操作をしてください。
  1. jcsdbexportコマンドで監視オブジェクトDBの保管情報をローカルファイルに出力する。
  2. JP1/IM - Managerを停止する。
  3. JP1/IM - Managerの動作する言語コードを変更して,JP1/IM - Managerを起動する。
  4. jcsdbimportコマンドでローカルファイルに出力した監視オブジェクトDBを,統合スコープの監視オブジェクトDBに反映する。
上記の操作をしない場合は,[監視ツリー]画面,[ビジュアル監視]画面の表示が不正になります。

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