JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド
JP1/IM - Managerはイベントサービスの登録ホスト名をFQDN形式で利用する運用に対応しています。イベントサービスの登録ホスト名をFQDN形式で利用することで,複数のドメインで構成されたシステムでJP1イベントを監視できます。
ここでは,マネージャーホスト上のイベントサービスの登録ホスト名をFQDN形式で利用する場合の前提条件,設定方法,および起動方法について説明します。エージェントホスト上のイベントサービスの登録ホスト名をFQDN形式で利用する場合,ここで説明する設定は不要です。
- <この項の構成>
- (1) 前提条件
- (2) 設定方法
- (3) 起動方法
(1) 前提条件
JP1/IMホスト上のJP1/Baseイベントサービスの登録ホスト名をFQDN形式で利用する場合は,次の前提条件を満たす必要があります。
- 物理ホストの環境であること。
- JP1/IM - Managerホスト上でhostnameコマンドを実行して,ショートネーム形式のホスト名が返されること。
(2) 設定方法
JP1/IM - Managerを自動的に起動するためのコマンドであるjco_startを編集します。jco_startコマンドは,JP1/IM - Managerを起動する前にJP1/Baseの起動確認をしています。FQDN形式のイベントサーバを利用する場合,FQDN形式のイベントサーバの起動確認を行う必要があります。JP1/BaseでFQDN形式のイベントサーバを設定後,次の手順でjco_startコマンドを編集してください。
- jco_start.modelを任意の名称でコピーする。
cd /etc/opt/jp1cons cp -p jco_start.model 任意の名称- 1.でコピーしたスクリプトをテキストエディタで開き,次のように編集する。
変更前:EVS_HOST=`hostname`
変更後:EVS_HOST=FQDN形式ホスト名
FQDN形式のイベントサーバの設定については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」の次の説明を参照してください。
- DNSを使ったシステムでのイベントサーバの設定
- イベントサービスの注意事項
(3) 起動方法
通常の起動方法と同じです。詳細は「18.1.2 UNIXの場合」を参照してください。
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