JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド

7.7.3　JP1/IM - Managerのシステム環境の検討

JP1/IM - Managerのシステム環境は，GUIやプロファイル（システムプロファイル）を使って変更できます。変更した内容はマネージャー上のJP1/IM - Managerで管理されます。

ここでは，JP1/IM - Managerのシステム環境のうち，ユーザーが変更できる設定項目について説明します。必要に応じて設定を変更することを検討してください。

＜この項の構成＞

(1)　JP1/IM - Managerのシステム環境についての検討項目

(2)　注意事項

(1)　JP1/IM - Managerのシステム環境についての検討項目

(a)　イベントバッファー

イベントサービスからイベントを抽出してマネージャー上にバッファリングするときのイベント件数の上限を設定します。10〜2,000（単位：件）の範囲で設定できます。

デフォルト設定は，500（単位：件）です。

イベントバッファーの値を小さくし過ぎると，［イベントコンソール］画面の［イベント監視］ページ，［重要イベント］ページに表示するJP1イベントに抜けが発生する場合があります。

(b)　jcochstatコマンドからの接続許可の検討

jcochstatコマンドを使用するとイベントDB内のJP1イベントの対処状況を変更できます。このコマンドを利用すれば，ほかのアプリケーションからもJP1イベントの対処状況を変更できるようになりますが，JP1/IMの運用管理上，問題がある場合があります。

このため，JP1/IM - Managerでは，マネージャーホストのイベントDBに対して，jcochstatコマンドによる対処状況の変更を許可しないように設定できます（デフォルトは変更を許可しています）。ほかのアプリケーションからJP1イベントの対処状況を変更する必要がない場合には，許可しない設定にしておくことをお勧めします。

JP1/IM - Managerのシステム環境設定のカスタマイズについて

• JP1/IM - Managerのシステム環境設定をGUIでカスタマイズする（推奨）
  参照先：マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス　1.3.9　［システム環境設定］画面」
  
• JP1/IM - Managerのシステム環境設定を定義ファイルでカスタマイズする
  通常は，GUIの［システム環境設定］画面により設定してください。
  参照先：マニュアル「JP1/Integrated Management - Manager リファレンス　システムプロファイル（.system）」（3.　定義ファイル）
  

(2)　注意事項

属性値が範囲外など，プロファイルに誤りがある場合，JP1/IM - Managerは正しく動作しないことがあります。

[目次][前へ][次へ]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.