JP1/Integrated Management - Manager システム構築・運用ガイド
JP1/IMでシステムの運用監視をする場合に,使用する各製品の機能を次の表に示します。
表3-6 各製品の機能
製品 機能 機能の概要 JP1/IM - View セントラルコンソール・ビューアー
- JP1イベントの監視
- JP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Console)への各種処理の指示
セントラルスコープ・ビューアー
- 監視オブジェクトの監視
- 監視画面の作成やJP1/IM - Manager(JP1/IM - Central Scope)への各種処理の指示
統合トレース
- JP1/IM - Viewのトレース情報の記録
JP1/IM - Manager プロセス管理
- JP1/IM - Managerの起動,停止などの動作制御
- JP1/IM - Managerの各機能の管理
ヘルスチェック※1
- 自ホスト上のJP1/IM - Managerプロセスの状態監視
- 自ホスト上のJP1/Baseの,イベントサービスの状態監視
インシデント登録サービス JP1/IM - Incident Master連携用の機能
- JP1/BaseのイベントサービスからJP1イベントを取得する。
- 取得したJP1イベントを相関処理し,JP1/IM - Incident Masterにインシデントとして自動登録する。
- ヘルスチェック対応
相関イベント発行サービス
- JP1/BaseのイベントサービスからJP1イベントを取得する。
- 取得したJP1イベントを相関処理し,相関イベントとしてJP1/Baseに登録する。
- ヘルスチェック対応
イベントコンソールサービス
- JP1/IM - View(セントラルコンソール・ビューアー)へのJP1イベント表示制御
- JP1/IM - View(セントラルコンソール・ビューアー)からの各種処理指示受け付けおよび各制御への各種処理の指示
(JP1/IM - Viewからのほとんどの要求は,ここを経由して各制御に中継される)
- ヘルスチェック対応
自動アクションサービス
- イベントフロー制御サービスで検知したイベントを条件に,自動でコマンド実行する。
- ヘルスチェック対応
イベントフロー制御サービス
- JP1/BaseのイベントサービスからJP1イベントの情報を取得する。
- 取得したJP1イベントのJP1/IM - Manager各制御(イベントコンソールサービス,自動アクションサービス,セントラルスコープサービス)への配信
- ヘルスチェック対応
セントラルスコープサービス
- JP1/IM - View(セントラルスコープ・ビューアー)への監視オブジェクト表示制御
- JP1/IM - View(セントラルスコープ・ビューアー)からの各種処理指示受け付け
- 監視オブジェクトDBの管理
統合トレース
- JP1/Base,JP1/IMなどのトレース情報の記録
JP1/Base プロセス管理
- JP1/Baseの起動,停止などの動作制御
- ユーザー管理,構成管理,コマンド実行,定義収集・配布機能の管理
ヘルスチェック
- 自ホスト上のJP1/Baseプロセスの状態監視
- 他ホスト上のJP1/Baseプロセスの状態監視
ユーザー管理
- 認証サーバ(JP1ユーザーの登録・管理)
- 認証圏
- コマンド実行権限の管理
構成管理※2
- JP1/IMのシステム構成の管理
コマンド実行※2
- JP1/IM環境でのコマンド実行制御
- コマンド実行履歴ファイルの管理(マネージャーホストだけ)
定義収集・配布※2
- JP1/IMでのイベントサービス定義情報の収集と配布
- JP1/IMでの監視ツリー作成用定義情報の収集
イベントサービス
- JP1イベントの制御
- イベントDBの管理
イベント変換 次に示す変換機能を提供
- ログファイルトラップ(ログファイルから情報を抽出しJP1イベントに変換)
- イベントログトラップ(Windowsのイベントログから情報を抽出しJP1イベントに変換)
- SNMPトラップ変換(NNMが管理するSNMPトラップから情報を抽出しJP1イベントに変換)
サービスの起動管理
- Windowsサービスに登録された(JP1/Base含む)各製品のサービスの起動・停止の順序制御
統合トレース
- JP1/Base,JP1/IMなどのトレース情報の記録
注※1 ヘルスチェック機能は,ヘルスチェックに対応する機能の相互監視により実現する機能です。なお,セントラルスコープサービスはヘルスチェック機能の監視対象外です。
注※2 JP1/Baseの構成管理,コマンド実行,および定義収集・配布機能は,JP1/IM専用の機能です。
各製品を構成する機能を,図で表すと次のようになります。
図3-2 各製品を構成する機能
JP1/IMは,前提製品JP1/Baseと連動し,JP1/Baseが提供する基盤機能を使用して動作します。また,JP1/IMのエージェントホストではJP1/Baseを実行します。このように,JP1/IMはJP1/Baseと不可分な関係にあります。
この章では,JP1/IMの機能と,JP1/Baseの機能(JP1/IMが使用する機能)について説明します。
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