Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド
組織グループを形成することで,決まった組織内の人達だけに予定を見せることや,予約できるようにすることが可能です。これは予定を見られる側,予定を予約される側で制限します。
予定の参照可否や予約の可否は,組織グループに属するユーザと属さないユーザとで,次のように決定されます。
表8-1 組織グループのセキュリティ
| 対象ユーザ | ファイルモードの場合 | DBモードの場合 |
|---|---|---|
| 同じ組織グループに属するユーザ同士 (図8-10の点線矢印で示す関係) |
次の要素から決定されます。
|
次の要素から決定されます。
|
| 組織グループに属さないユーザ同士 (図8-10の点線矢印で示す関係) |
||
| 同じ組織グループに属さないユーザとの関係 (図8-10の実線矢印で示す関係) |
上記の要素と,組織グループ側に設定されている権限を基に,予定の参照可否や予約の可否が決定されます。 | |
予定を参照できないようにする方法には,参照拒否と参照不可の2種類があります。
予定の参照可否を組織グループ単位で設定する例を次の図に示します。
図8-10 予定の参照可否を組織グループ単位で設定する例
ORGGROFF.tblファイルで特権ユーザを設定できます。ORGGROFF.tblファイルを特権ユーザ一覧ファイルと呼びます。
本来は「8.6.1(1) 組織グループのセキュリティ」で示したとおり,次の図の実線のように組織グループ間のアクセス権で評価されますが,ユーザFを特権ユーザとしてORGGROFF.tblに登録すると,点線のようにセキュリティランクでアクセス権を評価します。ORGGROFF.tblの詳細については,「8.6.4 ORGGROFF.tblファイル」を参照してください。
図8-11 特権ユーザの場合のアクセス権
組織グループのアクセス権に当てはまらない関係について記述します。
秘書と上司が異なる組織グループに所属している場合でも,秘書は組織グループのアクセス権に関係なく上司の予定を参照可/予約可で操作できます。
上司が秘書の予定を参照する場合は,セキュリティランク,組織階層セキュリティ,及び組織グループでアクセス権を判定します。
図8-12 秘書と上司の関係
アクセスするユーザの主体ユーザ又は兼任ユーザとアクセスされるユーザの主体ユーザ又は兼任ユーザで,同じ組織グループに所属している組み合わせがある場合は,組織グループのアクセス権によるアクセス制限は掛かりません。
同じ組織グループに所属している組み合わせが一つもない場合は,組織グループのアクセス権によるアクセス制限が加わります。
図8-13 兼任の関係(同じ組織グループに所属する関係がある)
図8-14 兼任の関係(同じ組織グループに所属する関係がない)
| アクセス権の調査対象※ | 組織グループ間の関係 | 決定結果 |
|---|---|---|
| ユーザA→ユーザC |
|
「参照拒否」…(1) |
| ユーザA←ユーザC |
|
アクセス権の緩い「参照不可」が適用されます。…(3) |
| アクセス権の調査対象※ | アクセス権 | 決定結果 |
|---|---|---|
| ユーザA→ユーザC |
|
アクセス権の厳しい方を選ぶため,最終的に「参照拒否」が適用されます。…(1) |
| ユーザA←ユーザC |
|
アクセス権の厳しい方を選ぶため,最終的に「参照不可」が適用されます。…(3) |
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