Groupmax Scheduler/Facilities Manager Version 7 システム管理者ガイド

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8.6.1 概要

<この項の構成>
(1) 組織グループのセキュリティ
(2) 特権ユーザのセキュリティ
(3) 組織グループのアクセス権に当てはまらない関係

(1) 組織グループのセキュリティ

組織グループを形成することで,決まった組織内の人達だけに予定を見せることや,予約できるようにすることが可能です。これは予定を見られる側,予定を予約される側で制限します。

予定の参照可否や予約の可否は,組織グループに属するユーザと属さないユーザとで,次のように決定されます。

表8-1 組織グループのセキュリティ

対象ユーザ ファイルモードの場合 DBモードの場合
同じ組織グループに属するユーザ同士
(図8-10の点線矢印で示す関係)
次の要素から決定されます。
  • セキュリティランク
  • 組織階層セキュリティ
次の要素から決定されます。
  • セキュリティランク
  • 組織階層セキュリティ
  • エンドユーザが設定するアクセス権
組織グループに属さないユーザ同士
(図8-10の点線矢印で示す関係)
同じ組織グループに属さないユーザとの関係
(図8-10の実線矢印で示す関係)
上記の要素と,組織グループ側に設定されている権限を基に,予定の参照可否や予約の可否が決定されます。

予定を参照できないようにする方法には,参照拒否と参照不可の2種類があります。

予定の参照可否を組織グループ単位で設定する例を次の図に示します。

図8-10 予定の参照可否を組織グループ単位で設定する例

[図データ]

(2) 特権ユーザのセキュリティ

ORGGROFF.tblファイルで特権ユーザを設定できます。ORGGROFF.tblファイルを特権ユーザ一覧ファイルと呼びます。

本来は「8.6.1(1) 組織グループのセキュリティ」で示したとおり,次の図の実線のように組織グループ間のアクセス権で評価されますが,ユーザFを特権ユーザとしてORGGROFF.tblに登録すると,点線のようにセキュリティランクでアクセス権を評価します。ORGGROFF.tblの詳細については,「8.6.4 ORGGROFF.tblファイル」を参照してください。

図8-11 特権ユーザの場合のアクセス権

[図データ]

(3) 組織グループのアクセス権に当てはまらない関係

組織グループのアクセス権に当てはまらない関係について記述します。

(a) 秘書と上司の関係

秘書と上司が異なる組織グループに所属している場合でも,秘書は組織グループのアクセス権に関係なく上司の予定を参照可/予約可で操作できます。

上司が秘書の予定を参照する場合は,セキュリティランク,組織階層セキュリティ,及び組織グループでアクセス権を判定します。

図8-12 秘書と上司の関係

[図データ]

(b) 兼任ユーザが存在する場合の関係

アクセスするユーザの主体ユーザ又は兼任ユーザとアクセスされるユーザの主体ユーザ又は兼任ユーザで,同じ組織グループに所属している組み合わせがある場合は,組織グループのアクセス権によるアクセス制限は掛かりません。

同じ組織グループに所属している組み合わせが一つもない場合は,組織グループのアクセス権によるアクセス制限が加わります。