組織の階層構造に応じ，自分が属する組織と参照・予約相手の属する組織の相対的な関係を利用したセキュリティ（以降，組織階層セキュリティと記述）を設定できます。

組織階層セキュリティは対象が人のセキュリティであり，施設のセキュリティは設定できません。組織階層セキュリティを使用しない場合はこの項の設定をする必要はありません。自分が属する組織に応じて施設のセキュリティを設定する方法については，「8.3　組織対施設のセキュリティ設定」を参照してください。

組織階層セキュリティは，次の2方式のうちどちらか一つを選択して運用します。

1. 直系方式
   
   • 自分の上位組織ユーザ（自分が属する組織の上位の組織に属するユーザ）及び下位組織ユーザ（自分が属する組織の下位の組織に属するユーザ）へのスケジュール参照・予約はセキュリティランクによって決定します。
   • そのほかのユーザへのスケジュール参照・予約は参照拒否・予約不可となります。
     

     図8-8　直系方式の例

     

2. ユニット方式
   
   • 自分と同じ最上位組織以下のユーザは，ツリービューに表示します。また，ユーザへのスケジュール参照・予約はセキュリティランクによって決定します。
   • そのほかのユーザは，ツリービューに表示しません。また，ユーザへのスケジュール参照・予約は参照拒否・予約不可となります。
     

     図8-9　ユニット方式の例