Groupmax Integrated Desktop Version 7 ユーザーズガイド
INBOX,受信控え,送信ログ及びOUTBOXのリストビューでは,至急で送られた個人メールだけを表示したり,複数の特定の発信者からのワークフロー案件だけを表示したりなどの設定ができます。複数の条件を指定して案件を絞り込んで表示させることを表示条件の設定といいます。
- <この項の構成>
- (1) 案件の絞り込み方法
- (2) 絞り込みを設定する前に
- (3) 複数条件での案件の絞り込みの例
- (4) 設定した条件で案件が正しく表示されるかを確認する
表示条件の設定は,[表示条件の設定]ダイアログで実行します。ダイアログは,Desktop主画面の[表示]−[表示条件の設定...]を選択すると表示されます。[表示条件の設定]ダイアログを次の図に示します。
図6-5 [表示条件の設定]ダイアログ(簡易指定タブの場合)
[表示条件の設定]ダイアログでは,設定する条件の複雑さに応じて,簡易指定又は標準指定を選択できます。それぞれの指定方法の特長を以下に説明します。
各条件を「かつ(and)」で接続し,各条件に対する詳細な条件は「又は(or)」で絞り込む場合は,[表示条件の設定]ダイアログの簡易指定タブを使用します。
「かつ」で案件を絞り込むとは,条件Aと条件Bを「AかつB」と指定した場合,AとBの両方の条件を満たしていれば,条件が成立することを意味します。
簡易指定タブでは,タブに表示したい項目を選択して,その項目に対応する条件を設定して案件を絞り込みます。各条件は,ダイアログにツリー構造で表示され,ビジュアルに確認できます。簡易指定タブでは,次のような条件を設定できます。
- 鈴木さんと山田さんから送付された個人メールだけを表示する
- 本日開催予定の会議を表示する
- ビジネスプロセス名がA,B又はCのワークフロー案件を表示する
各条件,及び各条件に対する詳細な条件を「かつ(and)」や「又は(or)」で接続して,複雑な条件で案件を限定する場合は,[表示条件の設定]ダイアログの標準指定タブを使用します。
「かつ」で案件を絞り込むとは,条件Aと条件Bを「AかつB」と指定した場合,AとBの両方の条件を満たしていれば,条件が成立することを意味します。
「又は」で案件を絞りこむとは,条件Aと条件Bを「A又はB」と指定した場合,AとBのどちらかの条件を満たしていれば,条件が成立することを意味します。
INBOXなどのタブに表示したい案件の条件が複雑な場合でも,標準指定タブでは,二つの条件の関連を階層構造で表現することで,優先度を付けて案件を絞り込めます。標準指定タブでは,条件を階層構造で表現することで,簡易指定タブよりも詳細な指定ができます。標準指定タブでは,次のような条件を設定できます。設定できる条件に制約はなく,自由に設定できます。
- 1日分の仕事(本日受け取った案件及び本日開催予定の会議)を表示する
- 「ビジネスプロセス名がA又はB」又は「発信者が岡野さん以外でかつ到着日時が2001年2月1日以前」という条件を満たすワークフロー案件を表示する
なお,標準指定タブでの条件の設定規則については,Integrated Desktopのオンラインヘルプを参照してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 表示,表示条件の設定,表示条件の設定方法
- 表示条件を指定したい項目に対する値が[表示条件の設定]ダイアログに表示されない場合は,[表示項目の設定]ダイアログで,該当する項目を表示項目として設定した後,再度,[表示条件の設定]ダイアログで表示条件を設定してください。
- 簡易指定タブで設定した条件は,標準指定タブにも表示できます。
- 複雑な条件を標準指定タブで設定した場合,簡易指定タブ上では表示できないことがあります。この場合は,標準指定タブから,簡易指定タブで表示できない条件だけを削除してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 表示項目の設定
Desktop主画面の[表示]−[表示条件の設定...]を選択して[表示条件の設定]ダイアログを表示します。ここでは,表示条件を設定する例を四つ挙げて説明します。
(a) 複数の特定の人から送付された個人メールを表示する(簡易指定タブでの設定)
山田さんと鈴木さんから送付された個人メールを表示します。
- [表示条件の設定]ダイアログの簡易指定タブを選択します。
- 条件一覧から「種別」を選択して,詳細条件の表示項目から「Mail(個人)」チェックボックスを選択状態にします。
- 条件一覧から「発信者」を選択し,詳細条件の値に「T.YAMADA」,判定に「等しい」を選択して[追加]ボタンをクリックします。
条件一覧に,「T.YAMADAと等しい」が表示されます。
- 続けて,値に「H.SUZUKI」,判定に「等しい」を選択して[追加]ボタンをクリックします。
条件一覧に,「H.SUZUKIと等しい」が追加されます。
- [OK]ボタンをクリックします。
(b) 本日開催予定の会議一覧を表示する(簡易指定タブでの設定)
本日予定されている会議一覧を表示します。
- [表示条件の設定]ダイアログの簡易指定タブを選択します。
- 条件一覧から「種別」を選択して,詳細条件の表示項目から「Scheduler」チェックボックスを選択状態にします。
- 条件一覧から「予約開始日時」を指定します。
- 詳細条件で「基点指定」を選択して「本日のもの」を設定し,[追加]ボタンをクリックします。
条件一覧に,「予約開始日時・本日のもの」が表示されます。
- [OK]ボタンをクリックします。
(c) 1日分の仕事(本日受け取った案件及び本日開催予定の会議)を表示する(標準指定タブでの設定)
1日分の仕事として,本日受け取ったすべての案件と,本日開催予定の会議を一覧表示します。このように,複数の条件を「又は(OR)」で接続する場合は,[表示条件の設定]ダイアログの簡易指定タブでは設定できません。標準指定タブで設定します。
- [表示条件の設定]ダイアログの標準指定タブを選択します。
- 到着日時が本日のものを表示するため,表示条件を次のように設定して[追加]ボタンをクリックします。
接続:かつ
項目:到着日時
値 :当日
判定:と等しい
- 本日の会議を表示するため,表示条件を次のように設定して[追加]ボタンをクリックします。階層は,到着日時と同じレベルにします。
接続:又は
項目:予約開始日時
値 :当日
判定:と等しい
- [OK]ボタンをクリックします。
(d) 更に複雑な条件で絞り込む(標準指定タブでの設定)
詳細な条件を設定して,INBOXなどに表示する案件を限定できます。ここでは,複雑な条件を指定した場合の例を紹介します。
- 例の内容:
- 以下の条件の個人メールを表示する。
- 主題が「年休取得の件」又は「検討会議開催通知」である
- 発信者が山本さん以外でかつ,到着日時が2001年1月30日13:08:51以前である
上記のような条件で案件を絞り込むには,条件式で表現すると各条件の関係が分かりやすくなります。設定例の条件式,及びその条件を[表示条件の設定]ダイアログで設定する例を次の図に示します。
表示条件は,新しい階層の条件とその直前の条件を括弧で囲んで条件式の優先順位を指定します。上の図の場合は,(1)〜(5)の条件式が対応する表示条件を示しています。条件式「 (1) AND ( (2) OR (3) OR (4) AND (5) )」では,(1)の条件に対する詳細な条件が「( (2) OR (3) OR (4) AND (5) )」に当たります。基になる条件を選択し,括弧でくくった条件の階層を一つ下げることで,条件が指定できます。
標準指定タブでの階層を使った条件の設定方法については,Integrated Desktopのオンラインヘルプを参照してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- 表示条件の設定方法(標準指定タブ)
(4) 設定した条件で案件が正しく表示されるかを確認する
[表示条件の設定]ダイアログの[プレビュー]ボタンをクリックすることで,設定した表示条件で正しく絞り込みされているかが確認できます。この機能は,複数の表示条件を指定した場合などに利用すると便利です。
なお,プレビューの結果は,INBOXのリストビューに表示されます。INBOX上に表示される[表示条件の設定]ダイアログを移動して確認してください。
- ■ヘルプでのキーワード■
- プレビュー
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