Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド

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付録J.2 Object Server簡易設定

<この項の構成>
(1) データベース定義ファイルとは
(2) [Object Server簡易設定]ダイアログ
(3) [データベース定義ファイルの作成]ダイアログ
(4) [データベース定義ファイルの参照・更新]ダイアログ
(5) [データベース定義ファイルの削除]ダイアログ
(6) [システム環境への登録]ダイアログ
(7) パラメタファイルの格納

(1) データベース定義ファイルとは

Object Serverのデータベースを操作するためのシステム制御ファイルです。次のようなファイルがあります。

初期設定パラメタファイル:
データベースを初期化するための情報が記述されたファイルです。最初にデータベースを作成する場合に必要です。

構成変更パラメタファイル:
いったん初期化したデータベースの構成を変更するための情報が記述されたファイルです。データベース構成変更ユティリティを使って,エリアを追加するなどの構成変更ができます。新たにプログラムを追加する場合に必要です。

再編成パラメタファイル:
オブジェクトの追加,削除によるデータベースのフラグメンテーションを解消して,オブジェクトを適切に配置し直すための情報が記述されたファイルです。再編成を実行すると,データベースのオブジェクトはいったんファイルにアンロードされてから,再びデータベースに登録されます。

再構成パラメタファイル:
オブジェクトの追加によるデータベースの再構成をするための情報が記述されたファイルです。再構成を実行すると,データベースのオブジェクトはいったんファイルにアンロードされてから,再びデータベースに登録されます。

システム共通定義ファイル:
Object Serverのシステムに共通する環境を決めるための情報が記述されたファイルです。

(2) [Object Server簡易設定]ダイアログ

[Object Server簡易設定]ダイアログでは,Object ServerまたはHigh-end Object Serverのデータベース定義ファイルに対する操作種別を選択します。

オプションボタンの選択:

データベース定義ファイルの作成:
データベース定義ファイルを作成します。選択した場合,データベース定義ファイルの作成ダイアログが表示されます。

データベース定義ファイルの参照・更新:
作成済みのデータベース定義ファイルの内容を参照したり,更新したりします。選択した場合,データベース定義ファイルの参照・更新ダイアログが表示されます。

データベース定義ファイルの削除:
作成済みのデータベース定義ファイルの内容を削除します。選択した場合,データベース定義ファイルの削除ダイアログが表示されます。

システム環境への登録:
作成したデータベース定義ファイルをシステム環境に登録します。選択した場合,システム環境への登録ダイアログが表示されます。

[次へ>]ボタン:
オプションボタンで選択した項目に対するダイアログが表示されます。

[閉じる]ボタン:
[Object Server簡易設定]ダイアログが閉じます。

(3) [データベース定義ファイルの作成]ダイアログ

[データベース定義ファイルの作成]ダイアログでは,データベース定義ファイルの種別を選択します。

パラメタ名称:
データベース定義ファイルに付与する31バイト以内の任意の名称を半角の英数字で入力します。既に存在するパラメタ名称を入力するとエラーになります。なお,画面上にはデフォルトのパラメタ名称が表示されます。

オプションボタンの選択:

データベース初期化用パラメタの作成:
システム導入後,最初にデータベースを作成する場合に選択します。データベースの初期設定パラメタファイルとシステム共通定義パラメタファイルを作成することができます。選択した場合,[システム構成の設定]ダイアログが表示されます。

データベース構成変更用パラメタの作成:
いったん初期化したデータベースに,新たにプログラムを追加する場合に選択します。データベースの構成変更パラメタファイルとシステム共通定義パラメタファイルを作成することができます。選択した場合,[システム構成の設定]ダイアログが表示されます。なお,既に初期化済みのプログラムに対するエリア追加の構成変更パラメタを作成することはできません。また,Windows以外のパラメタを作成することはできません。

データベース再編成用パラメタの作成:
オブジェクトの追加,削除によるデータベースのフラグメンテーションを解消して,オブジェクトを適切に配置し直す場合に選択します。データベースの再編成パラメタファイルを作成することができます。選択した場合,[再編成パラメタの作成]ダイアログが表示されます。なお, Windows以外のパラメタを作成することはできません。

データベース再構成用パラメタの作成:
オブジェクトの追加によるデータベースの再構成をする場合に選択します。データベースの再構成パラメタファイルを作成することができます。選択した場合,[再構成用パラメタの作成]ダイアログが表示されます。

[閉じる]ボタン:
データベース定義ファイルの作成機能を終了し,ダイアログボックスを閉じます。

[<戻る]ボタン:
[Object Server簡易設定]ダイアログに戻ります。

[次へ>]ボタン:
オプションボタンで選択した項目に対するダイアログが表示されます。
(a) [システム構成の設定]ダイアログ

[システム構成の設定]ダイアログは,データベース初期化用パラメタまたはデータベース構成変更用パラメタを作成するための情報を設定します。[データベース初期化用パラメタの作成]を選択して,このダイアログを開いた場合は,データベースの初期設定パラメタとシステム共通定義パラメタを作成します。[データベース構成変更用パラメタの作成]を選択している場合は,データベースの構成変更パラメタとシステム共通定義パラメタを作成します。

システム環境の設定:

システム内の全ユーザ数:
システム全体のユーザ数を選択します。なお,任意のユーザ数を直接入力することもできます。

このサーバに登録するユーザ数:
このサーバをホームサーバとするユーザ数を選択します。なお,任意のユーザ数を直接入力することもできます。

メモリサイズ:
ハードウェアに実装されたメモリサイズを入力します。

OS種別:
作成したパラメタを使用してデータベースを運用するOS環境を選択します。

性能優先モード(共用メモリ上限値拡大):
共用メモリの上限値を拡大して性能向上するかを選択します。チェックすると,共用メモリ上限値を拡大します。

プログラムの選択:
データベース初期設定用パラメタを作成する場合は,使用するプログラムを選択します。データベース構成変更用パラメタを作成する場合は,追加するプログラムを選択します。

データベースの作成:

データベース名称:
データベースに付与するデータベース名称(スキーマ名称)を指定します。デフォルト値として‘gmax’が表示されています。データベース名称が既に登録されていた場合は,その名称を表示します。

データベースディレクトリ名称:
データベースを作成するディレクトリのパス名称を指定します。

[参照]ボタン:
ディレクトリ一覧から目的のディレクトリパス名称を選択することができます。ただし,OS種別にWindows以外を指定した場合には,[参照]ボタンは押下できず,手入力のみ可能となります。

プログラム毎の設定チェックボックス:
このチェックボックスを選択すると,プログラム毎に異なるディレクトリにデータベースを作成することができます。プログラム毎のデータベース作成ディレクトリのパス名称は[詳細設定]ダイアログで設定します。

[詳細]ボタン:
[詳細設定]ダイアログを表示します。

[オプション]ボタン:
Object Server(High-end Object Server)のオプションに関する設定です。[オプション設定]ダイアログを表示します。

[完了]ボタン:
データベース初期設定用パラメタまたはデータベース構成変更用パラメタを作成します。[完了]を押下すると[データベース容量の確認]ダイアログを表示します。

[キャンセル]ボタン:
パラメタの作成を行わずに,[Object Server簡易設定]ダイアログに戻ります。
(b) データベース名称(スキーマ名称)

データベースに付ける任意の名称です。次の文字を63バイト以内で指定して下さい。

なお,‘WF_’,‘IS_’,‘_’で始まる名称及び‘MASTER’は使用できません。各プログラムの環境設定でも,ここで指定したデータベース名称と同じ名称を指定する必要があります。

(c) [詳細設定]ダイアログ

[詳細設定]ダイアログでは,[システム構成の設定]で指定した内容から算出した各プログラム固有のパラメタを参照したり,更新したりすることができます。

プログラム固有のパラメタ:
想定するシステム構成に合わせて,次のパラメタを変更することができます。

電子アドレス帳:

メール:

文書管理:

ワークフロー:
ここで求められる値は1サーバの値です。workflowの複数サービス機能(HP-UXのみ)を使用する場合は,各サーバの値で作成した個々のカーネルパラメタ変更情報ファイルを手作業でマージする必要があります。

エージェント:

スケジュール管理/施設管理:

データベースディレクトリ名称:
データベースを作成するディレクトリのパス名称を指定します。[システム構成の設定]ダイアログでプログラム毎の設定チェックボックスを選択した場合のみ,指定することができます。

[参照]ボタン:
ディレクトリ一覧から目的のディレクトリパス名称を選択することができます。ただし,OS種別にWindows以外を指定した場合には,[参照]ボタンは押下できず,手入力のみ可能となります。

[デフォルト]ボタン:
アクティブウィンドウ(一番前に表示しているウィンドウ)のプログラムのパラメタの設定値を,[システム構成の設定]ダイアログの内容からシステムが算出したデフォルト値に戻します。

[更新]ボタン:
設定した値を有効にして,[システム構成の設定]ダイアログに戻ります。

[キャンセル]ボタン:
設定した情報を無効にして,[システム構成の設定]ダイアログに戻ります。
(d) 全組織数

1人以上のユーザから構成される集まりが組織であり,会社の構造に例えると部や課に相当します。この組織の総数を指定します。

(e) 1人あたりのユーザ任意情報の定義数の平均

見出し(項目)の数を指定します。

ユーザ任意情報を使用しない場合は1を指定します。

(f) 送信メール1通あたりの宛先数の平均

メールを送信する場合の宛て先数の平均値を入力します。個人メール中心であれば1〜2,業務上,宛先数が多いことが判明している場合は,その値を指定します。

(g) 全マスタ掲示板数

掲示物を登録するものが掲示板であり,マスタ掲示板とレプリカ(マスタ掲示板の複写)掲示板から構成されます。全ての掲示板のうち,レプリカ掲示板を除いた掲示板の総数を指定します。

(h) 1つのメールボックスが保持する受信メール数の平均

メールボックスは組織,ユーザ単位に作成します。この1つのメールボックスが保持する受信メール数の平均を指定します。

(i) 1人が1日に送信するメール数の平均

1人のユーザが1日に送信するメール数の平均を指定します。

(j) サーバ1台が1日あたりに受信するメール数の平均

1つのサーバが1日に受信するメール数の平均を指定します。

(k) E-mailアドレスの平均長

E-mailアドレスの平均長を指定します。

(l) 1ユーザあたりの同時アクセス文書数

ログイン時に操作する一般文書とフォーム文書の平均数を指定します。

(m) 全フォーム文書数

全てのフォーム文書データベースに格納される文書の総数を指定します。

(n) 文書あたりに保持するバージョン数

一般文書がもてるバージョン数です。

文書管理サーバの環境設定「文書の最大バージョン数」に設定した値を指定します。

(o) 分類,分類索引の総数

分類索引とは,一般文書を分類する第二の分類体系です。

サーバに対し複数体系定義することができます。

また,分類とは分類索引を構成する節のことです。

ここでは,分類索引と分類の総数を指定します。

(p) 全一般文書数(旧:全文書数(一般文書のみ))

全ての一般文書データベースに格納される文書の総数を指定します。

(q) フォーム文書データベース数

フォーム文書データベースとは,日報などの定型文書の情報を主体に管理するデータベースです。

定型文書の種類毎にフォーム文書データベースを定義して使用します。

一般文書データベースと同様,上記定型文書固有の情報はユーザ定義属性として定義します。

属性の登録にはGroupmax Formで作成したフォーム(電子帳票)を使用します。

アプリケーションファイルは添付ファイルとして操作できます。

ここでは,このフォーム文書データベースの総数を指定します。

(r) 一般文書データベース数

文書データベースとは,議事録や営業日報など目的別に分類した文書のまとまりを管理する単位で,一般文書データベースとフォーム文書データベースから構成されています。

このうち一般文書データベース数を指定します。

(s) 配布文書グループ数

あるサーバに存在する一般文書を別のサーバに配布することを文書配布といい,元のサーバを配布元サーバ,配布されるサーバを配布先サーバといいます。

文書配布は配布元サーバで配布対象となる文書群を定義することで可能となります。

これらの文書群を文書配布対象グループといいます。

ここでは,この文書配布対象グループの総数を指定します。

(t) 配布で取り込まれた文書の総数

文書配布機能を使用して取り込まれる一般文書の総数を指定します。

配布先サーバでは,一般文書数は本総数を含みます。

(文書配布で取り込まれる文書の総数 <= 一般文書数)

(u) 1つの一般文書データベースの文字列型ユーザ定義属性数の平均値

一般文書データベースにユーザ固有の情報を定義することができます。

この情報をユーザ定義属性と呼びます。

例えば「会議録」データベースに開催日といった属性を定義できます。

ここでは,一般文書データベースに登録する文字列型のユーザ定義属性の定義数の平均値を指定します。

(v) 1つのフォーム文書データベースの文字列型ユーザ定義属性数の平均値

フォーム文書データベースも一般文書データベースと同様,可変長文字列型(フォームの項目の定義ではリッチテキストを含む)の定義数の平均値を設定します。

(w) フォルダ数

フォルダとは,一般文書を分類する第一の分類体系です。

サーバに対し1体系存在します。

このフォルダは物理的格納位置(OSのファイルシステムのディレクトリ)との対応付けが可能です。

ここでは,サーバ上に作成されるフォルダの総数を指定します。

(x) 複数グループアクセス権機能

文書データデータベース中に,複数グループアクセス権機能で使用するかを指定する。

(y) 1日あたりのワーク数

1日の投入件数の平均値を指定します。

(z) ワーク処理日数

ソースノードから投入した回覧データがシンクノードで終了するまでの平均処理日数を指定します。

(aa) ワーク保存日数

終了したワークを保存する日数を指定します。保存日数を過ぎたワークはワーク削除ユティリティで削除することができます。

(ab) 1ビジネスプロセスあたりのノード数

ビジネスプロセス上で,ユーザまたはシステムが何らかの処理をする場所をノードと呼びます。ビジネスプロセス上の平均ノード数を指定します。

(ac) ビジネスプロセス定義数

基本フローモデルに基づいて表現した業務の流れをビジネスプロセスと呼びます。このビジネスプロセス定義の総数を指定します。

(ad) ワーク内のケース数

ワークフローで回覧される文書又はメモを格納する入れ物をケースと呼びます。ケースには,ビジネスプロセス定義で定義するケースの他にシステムが自動的に作成するルートケースがあります。ワーク内の平均ケース数を指定します。

(ae) ケース内の文書数

ケースに格納して送付する書類を文書と呼びます。文書は,各種アプリケーション固有の形式で作成された文書実体ファイルと,文書全体を管理する文書オブジェクトで構成されます。ケースに格納する平均文書数を指定します。

(af) ロール数

ロールは仕事をする上での役割です。複数のユーザをロールとしてグループ化し,ビジネスプロセス定義のノード上の作業者として割り当てることができます。このロールの総数を指定します。

(ag) 最大ログインユーザ数

同時にログインするユーザ数の最大値を指定します。

(ah) ユーザ内ヒストリ数

ユーザヒストリの取得最大数を指定します.

ユーザヒストリは,ユーザ単位に取得する案件の投入,遷移,相談,回答,差し戻し,引き戻しの作業履歴です。一つの操作ごとに一つのユーザヒストリが取得され,ユーザヒストリ取得最大数の数だけ保持されます。

(ai) 1ユーザあたりの同時接続セション数

1ユーザあたりに同時に接続するセションする数の平均値を指定します。

(aj) キャッシュメモリサイズ

アドレス情報をキャッシュするメモリサイズを指定します。単位はMBです。

(ak) ワークフローデータベースへの同時アクセス数

Groupmax High-end Workflow Server からワークフローデータベースへ同時にアクセスする数を指定します。(セション確立要求データベース同時アクセス数)+(案件一覧表示要求データベース同時アクセス数)+2以上の値を指定してください。

(al) マルチサーバの総サーバ数

マルチサーバ構成時のサーバ数を指定する。ジングルサーバ構成の場合は‘0’を指定する。

(am) 管理者用最大ログインユーザ数

Windowsの場合
64(固定)を指定します。

HI-UX/WE2,HP-UXおよびAIXの場合
同時にログインする管理者用ログインユーザ数の最大値を指定します。
(an) ワークID採番用の管理情報遅延機能

ワークID採番用管理情報遅延機能を使用するかを指定する。

(ao) 1日あたりのドメイン間連携ノードに到達するケース数

1日あたりのドメイン間連携ノードに到達するケース数を指定します。

(ap) 1日あたりのドメイン間連携機能で投入されるワーク数

1日あたりのドメイン間連携機能で投入されるワーク数を指定します。

ただし,ワークフローの1日あたりのワーク数の内数で指定します。

(aq) Workflowの環境設定の「ドメイン間連携管理情報最大保存期間」で設定した値

Workflowの環境設定の「ドメイン間連携管理情報最大保存期間」で指定した値を指定します。

単位は分です。

(ar) ワーク下のオブジェクト数(最大値)

ワーク下のオブジェクト数(最大値)を指定します。

ワーク下のオブジェクト数は,次の計算式で求めてください。

ワーク内ケース定義数×(ケース内文書数+ケース内メモ数)×複写ノードでの送付先総数
注意
複写ノードがない場合,複写ノードでの送付先総数は1としてください。
複写ノードをループする場合も考慮して加算してください。
(as) 同時に動作するエージェント数(クラスB)

同時に動作させるクラスBのエージェントの数を指定します。

(at) 同時に動作するエージェント数(クラスC)

同時に動作させるクラスCのエージェントの数を指定します。

(au) 接続するPPサーバの最大

エージェントサーバに接続する最大PPサーバ数を指定します。

(av) 同時に接続するユーザ数の最大

エージェントサーバに同時に接続する最大ユーザ数を指定します。

(aw) ユーザが所属する組織の数(旧:全組織数)

1人以上のユーザから構成される集まりが,組織であり,会社の構造にたとえると部や課に相当します。この組織の総数を指定します。

(ax) 施設が所属する組織の数

1箇所以上の施設から構成される集まりが,組織であり,会社の構造にたとえると部や課に相当します。この組織の総数を指定します。

(ay) 当該サーバに登録する施設数

会議室や体育館などの施設の総数を指定します。

(az) ユーザを登録する組織の階層数の最大値

ユーザを登録する組織を階層化したときの階層数の最大値を指定します。

(ba) 施設を登録する組織の階層数の最大値(旧:施設を登録した全階層数)

施設を登録する組織を階層化したときの階層数の最大値を指定します。

(bb) [オプション設定]ダイアログ

[オプション設定]ダイアログでは,Object Server及びHigh-end Object Serverの必須指定項目を参照したり,更新したりすることができます。

[システム構成の設定]ダイアログで,プログラムの選択でObject ServerかHigh-end Object Serverを選択することにより,指定できる定義内容が異なります。

Object Serverを選択した場合は,簡易ジャーナルファイル名のみ参照・更新できます。

High-end Object Serverを選択した場合は,ステータスサービス定義の設定及びシステムジャーナルサービス定義の設定の参照,更新できます。また,HP-UXのみ,マルチサービス対応の設定ができます。

(bc) Object Server指定

(1) 簡易ジャーナルファイル名
簡易ジャーナルファイルの出力先のファイル名を設定します。
(Windows指定の場合)
デフォルト値として“(Object Serverのインストールディレクトリ)\SPOOL\jnlfile”が表示されます。デフォルト以外のディレクトリに変更指定する場合,“(ObjectServerのインストールディレクトリ)”のパスを含まないディレクトリを指定するようにしてください。
また,"(Object Serverのインストールディレクトリ)\SPOOL\jnlfile"以外を指定するときは,存在するファイルを指定しないでください。
(HI-UX/WE2,HP-UXおよびAIX指定の場合)
デフォルト値は,スペースが表示されます。

[参照]ボタン:
ディレクトリ一覧から目的のディレクトリパス名称を選択することができます。ただし,OS種別にWindows以外を指定した場合には,[参照]ボタンは押下できず,手入力のみ可能となります。
(bd) High-end Object Server指定

(1) ステータスサービス定義の設定
Hi-end Object server環境下で動作する各システム状態を管理するための情報を表示します。
●論理ファイル名
ステータスの論理ファイル名が表示されます。
●A系ステータスファイル名(ディレクトリ指定)
●B系ステータスファイル名(ディレクトリ指定)
論理ファイルを構成するA系及びB系ステータスファイル名が表示されます。
論理ファイルおよびステータスファイルのデフォルト値として,以下のように表示されます。
Windowsの場合
  • 論理ファイル名:stsfile1
    A系ステータスファイル名:f:\OBJSVFILE\XODFILESTS1\(論理ファイル名)A
    B系ステータスファイル名:g:\OBJSVFILE\XODFILESTS2\(論理ファイル名)B
  • 論理ファイル名:stsfile2
    A系ステータスファイル名:f:\OBJSVFILE\XODFILESTS1\(論理ファイル名)A
    B系ステータスファイル名:f:\OBJSVFILE\XODFILESTS1\(論理ファイル名)B
  • 論理ファイル名:stsfile3
    A系ステータスファイル名:g:\OBJSVFILE\XODFILESTS2\(論理ファイル名)A
    B系ステータスファイル名:g:\OBJSVFILE\XODFILESTS2\(論理ファイル名)B
HI-UX/WE2,HP-UXおよびAIXの場合
  • 論理ファイル名:stsfile1
    A系ステータスファイル名:/OBJSVFILE1/XODFILESTS1/(論理ファイル名)A
    B系ステータスファイル名:/OBJSVFILE2/XODFILESTS2/(論理ファイル名)B
  • 論理ファイル名:stsfile2
    A系ステータスファイル名:/OBJSVFILE1/XODFILESTS1/(論理ファイル名)A
    B系ステータスファイル名:/OBJSVFILE1/XODFILESTS1/(論理ファイル名)B
  • 論理ファイル名:stsfile3
    A系ステータスファイル名:/OBJSVFILE2/XODFILESTS2/(論理ファイル名)A
    B系ステータスファイル名:/OBJSVFILE2/XODFILESTS2/(論理ファイル名)B

[追加]ボタン:
「ステータスサービス定義の設定」ダイアログが表示され,ステータスファイルの追加を行います。
論理ファイル及びステータスファイルは最大7個まで登録することができます。

[削除]ボタン:
現在選択されているステータスファイルの情報を削除します。

[修正]ボタン:
現在選択されているステータスファイルの情報を「ステータスサービス定義の設定」ダイアログにより修正します。

(1)-(a) [ステータスサービス定義の設定]ダイアログ
[オプション設定]のステータスサービス定義の設定で選択されたボタンにより,ステータスファイルの追加及び修正を行います。
●論理ファイル名
ステータスファイルの論理ファイル名を1〜8バイトの半角英数字,及び半角の’_’で指定してください。
●A系ステータスファイル名(ディレクトリ指定)
●B系ステータスファイル名(ディレクトリ指定)
論理ファイルを構成するA系及びB系ステータスファイル名を63バイト以下のドライブ名から始まる絶対パス名で指定してください。
※ 性能および運用の観点から,ステータスファイルはデータベースが格納されているドライブとは別のディスクに作成することを推奨する。
ハードディスクの障害によりすべてのステータスファイルが障害とならないようにするため,A系ファイル名とB系ファイル名はできるだけ別ディスクに作成することを推奨する。また,それぞれの論理ファイルも,できるだけ別ディスクに作成することを推奨する。
※ すべてのステータスファイルが障害となった場合,high-end Object Serverは異常終了して,自動再開始が行えない状態となる。

[OK]ボタン:
設定を有効にして,「オプション設定」ダイアログに戻ります。

[キャンセル]ボタン:
設定を無効にして,「オプション設定」ダイアログに戻ります。
※ A系,B系ステータスファイルのレコード数は32固定となる。High-end Object Severは,レコード数32を超えて使用しないので,生成されたパラメタを変更する必要はない。

(2) システムジャーナルサービス定義の設定
Hi-end Object server環境下で使用するシステムジャーナルに関する情報を表示します。
●ファイルグループ名
システムジャーナルファイルのグループ名が表示されます。
●物理ファイル名
ファイルグループを構成する物理ファイル名が表示されます。
●レコード数
初期設定するレコード数が表示されます。
システムジャーナルファイルのデフォルト値として,以下のように表示されます。
開始状態はすべてオープンとなります。レコード数はすべて,25000になっています。
Windowsの場合
  • グループ名:jnlfile1 物理ファイル名:f:\OBJSVFILE\XODFILEJNL1\jnlfile1
  • グループ名:jnlfile2 物理ファイル名:f:\OBJSVFILE\XODFILEJNL1\jnlfile2
  • グループ名:jnlfile3 物理ファイル名:f:\OBJSVFILE\XODFILEJNL1\jnlfile3
  • グループ名:jnlfile4 物理ファイル名:f:\OBJSVFILE\XODFILEJNL1\jnlfile4
  • グループ名:jnlfile5 物理ファイル名:g:\OBJSVFILE\XODFILEJNL2\jnlfile5
  • グループ名:jnlfile6 物理ファイル名:g:\OBJSVFILE\XODFILEJNL2\jnlfile6
  • グループ名:jnlfile7 物理ファイル名:g:\OBJSVFILE\XODFILEJNL2\jnlfile7
  • グループ名:jnlfile8 物理ファイル名:g:\OBJSVFILE\XODFILEJNL2\jnlfile8
HI-UX/WE2,HP-UXおよびAIXの場合
  • グループ名:jnlfile1 物理ファイル名:/OBJSVFILE1/XODFILEJNL/jnlfile1
  • グループ名:jnlfile2 物理ファイル名:/OBJSVFILE1/XODFILEJNL/jnlfile2
  • グループ名:jnlfile3 物理ファイル名:/OBJSVFILE1/XODFILEJNL/jnlfile3
  • グループ名:jnlfile4 物理ファイル名:/OBJSVFILE1/XODFILEJNL/jnlfile4
  • グループ名:jnlfile5 物理ファイル名:/OBJSVFILE2/XODFILEJNL/jnlfile5
  • グループ名:jnlfile6 物理ファイル名:/OBJSVFILE2/XODFILEJNL/jnlfile6
  • グループ名:jnlfile7 物理ファイル名:/OBJSVFILE2/XODFILEJNL/jnlfile7
  • グループ名:jnlfile8 物理ファイル名:/OBJSVFILE2/XODFILEJNL/jnlfile8

[追加]ボタン:
「システムジャーナルサービス定義の設定」ダイアログが表示され,ジャーナルファイルの追加を行うことができます。
ジャーナルファイルは最低2個,最大30個まで登録することができます。

[削除]ボタン:
現在選択されているジャーナルファイルの情報を削除します。

[修正]ボタン:
現在選択されているステータスファイルの情報を「システムジャーナルサービス定義の設定」ダイアログにより修正します。

(2)-(a) [システムジャーナルサービス定義の設定]ダイアログ
[オプション設定]のシステムジャーナルサービス定義の設定で選択されたボタンにより,システムジャーナルスファイルの追加及び修正を行います。
●ファイルグループ名
ジャーナルファイルのグループ名を1〜8バイトの半角英数字’で指定してください。但し,先頭文字に数字を使用することはできません。
●物理ファイル名
ファイルグループを構成する物理ファイル名を63バイト以下のドライブ名から始まる絶対パス名で指定してください。
※ 性能および運用の観点から,物理スファイルはデータベースが格納されているドライブとは別のディスクに作成することを推奨します。ハードディスクの障害によりすべての物理ファイルが障害とならないようにするため,複数のディスクに物理ファイルを作成することを推奨します。
●レコード数
初期設定するレコード数(20〜262144)を指定してください。
デフォルト値として25000が表示されます。
●[OK]ボタン
設定を有効にして,「オプション設定」ダイアログに戻ります。
●[キャンセル]ボタン
設定を無効にして,「オプション設定」ダイアログに戻ります。

(3) マルチサービス対応の設定(HP-UXのみ)
マルチサービス機能を使用するかの指定をします。
●[マルチサービス対応]チェックボックス
マルチサービス対応の使用可否をチェックボックスにて設定します。
●OMS識別子
オブジェクトサーバを識別する記号を設定します。
マルチサービス対応の使用可否をチェックボックスにて設定します。
先頭が半角英字である半角英数字2文字で指定してください。

[OK]ボタン:
設定した値を有効にして,[システム構成の設定]ダイアログに戻ります。

[キャンセル]ボタン:
設定した情報を無効にして,[システム構成の設定]ダイアログに戻ります。
(be) [データベース容量の確認]ダイアログ

[データベース容量の確認]ダイアログでは,作成するデータベース容量を確認することができます。データベースを作成するディスクの容量が不足していてもパラメタを作成することはできますが,Object Server管理ツールのデータベース環境設定ユティリティを起動するまでにディスクの空き容量を確保する必要があります。なお,データベース容量を小さくしたい場合は,[システム構成の設定]ダイアログまたは[詳細設定]ダイアログの設定値を見直して下さい。メール/電子アドレス帳では「ユーザ数」,文書管理では「全文書数」,ワークフローでは「1日あたりのワーク数」がデータベース容量に大きく影響します。

必要なディスク容量:
データベースを作成する時に必要となるディスク容量をドライブ単位(Windows指定の場合)または,プログラム毎(HI-UX/WE2,HP-UXおよびAIX指定の場合)に表示します。プログラム毎に必要なディスク容量が200GBを超過した場合は,エラーとなり,‘********’を表示します。

ディスク空き容量:
データベースを作成するドライブのディスク空き容量を表示します。

[OK]ボタン:
データベース初期化用パラメタまたはデータベース構成変更用パラメタを作成します。作成したパラメタはファイルとして格納されます。作成完了後,[Object Server簡易設定]ダイアログに戻ります。

[キャンセル]ボタン:
データベース初期化用パラメタまたはデータベース構成変更用パラメタを作成せずに,[システム構成の設定]ダイアログに戻ります。
(bf) Object Server管理ツール

[Groupmaxサーバ(共通)]ウィンドウ内に提供されており,Object Serverで使用するユティリティが格納されています。ユティリティには,「データベースの環境設定」や「データベースの再編成」などがあります。

(bg) [再編成パラメタの作成]ダイアログ

[再編成パラメタの作成」ダイアログは,データベースへのオブジェクトの追加,削除によって生じたオブジェクト配置の乱れを再編成するためのパラメタを作成することができます。なお,Windows以外のパラメタを作成することはできません。

アンロードファイルを作成するディレクトリ名称:
データベースを再編成用のアンロードファイルを作成するディレクトリのパス名称を指定します。デフォルト値として,(Object Serverのインストールディレクトリ)\SPOOL\WORKが表示されます。

[参照]ボタン:
ディレクトリ一覧から目的のディレクトリパス名称を選択することができます。

[完了]ボタン:
入力されたパラメタ名称でデータベースの再編成パラメタを作成します。
作成完了後,[Object Server簡易設定]ダイアログに戻ります。

[キャンセル]ボタン:
再編成パラメタの作成を行わずに,[Object Server簡易設定]ダイアログに戻ります。
(bh) [再構成パラメタの作成]ダイアログ

[再構成パラメタの作成」ダイアログは,データベースへのオブジェクトの追加によって再構成するためのパラメタを作成することができます。

パラメタ名称:
データベース定義ファイルに付与した名称一覧から,参照・更新するパラメタを選択するか,または直接入力します。存在しないパラメタ名称を入力した場合はエラーとなります。パラメタ名称を選択,または入力すると,パラメタを作成した種別(初期化,構成変更,再編成,再構成のいずれか)と日付が表示されます。
選択できるのは,作成した種別が初期化のものだけです。

アンロードファイルを作成するディレクトリ名称:
データベースを再構成用のアンロードファイルを作成するディレクトリのパス名称を指定します。
デフォルト値として,以下のように表示されます。
Windowsの場合
  • (Object Serverのインストールディレクトリ)\SPOOL\WORK
HI-UX/WE2,HP-UXおよびAIXの場合
  • /usr/OMSDB

[参照]ボタン:
ディレクトリ一覧から目的のディレクトリパス名称を選択することができます。

[<戻る]ボタン:
[データベース定義ファイルの作成]ダイアログに戻ります。

[次へ>]ボタン:
[システム構成の設定]ダイアログが表示されます。

(4) [データベース定義ファイルの参照・更新]ダイアログ

[データベース定義ファイルの参照・更新]ダイアログは,作成済みのデータベース定義ファイルの設定内容を参照したり,一部の設定情報を更新したりすることができます。

パラメタ名称:
データベース定義ファイルに付与した名称一覧から,参照・更新するパラメタを選択するか,または直接入力します。存在しないパラメタ名称を入力した場合はエラーとなります。パラメタ名称を選択,または入力すると,パラメタを作成した種別(初期化,構成変更,再編成,再構成のいずれか)と日付が表示されます。

[<戻る]ボタン:
[Object Server簡易設定]ダイアログに戻ります。

[次へ>]ボタン:
[システム構成の設定]ダイアログが表示されます。

(5) [データベース定義ファイルの削除]ダイアログ

[データベース定義ファイルの削除]ダイアログは,作成済みのデータベース定義ファイルを削除することができます。

パラメタ名称:
データベース定義ファイルに付与した名称一覧から,参照・更新するパラメタを選択するか,または直接入力します。存在しないパラメタ名称を入力した場合はエラーとなります。パラメタ名称を選択,または入力すると,パラメタを作成した種別(初期化,構成変更,再編成,再構成のいずれか)と日付が表示されます。

[削除]ボタン:
選択したパラメタを削除した後,[Object Server簡易設定]ダイアログに戻ります。パラメタを格納したディレクトリ下にパラメタファイル以外のファイルが存在すると削除がエラーとなります。ディレクトリ下の内容を確認してエラーの要因を取り除いて下さい。

[キャンセル]ボタン:
パラメタを削除しないで,[Object Server簡易設定]ダイアログに戻ります。

(6) [システム環境への登録]ダイアログ

作成したデータベース定義ファイルをシステム環境に登録します。システム環境に登録すると,Object Server管理ツール内の各ユティリティに,ここで作成したパラメタを引き継ぐことができます。なお,[システム構成の設定]ダイアログでOS種別にWindows以外を指定してデータベース定義ファイルを作成した場合には,システム環境への登録はできません。

パラメタ名称:
データベース定義ファイルに付与した名称一覧から,参照・更新するパラメタを選択するか,または直接入力します。存在しないパラメタ名称を入力した場合はエラーとなります。パラメタ名称を選択,または入力すると,パラメタを作成した種別(初期化,構成変更,再編成,再構成のいずれか)と日付が表示されます。

[登録]ボタン:
選択したパラメタをデータベース定義ファイルをシステム環境に登録した後,[Object Server簡易設定]ダイアログに戻ります。

[キャンセル]ボタン:
パラメタを登録しないで,[Object Server簡易設定]ダイアログに戻ります。

(7) パラメタファイルの格納

作成したパラメタは次のディレクトリ下に格納されます。

(Object Serverインストールディレクトリ)
 └─¥eset
     └¥usr − データベース定義ファイル格納ディレクトリ
       └¥(パラメタ名称)
          ├─¥esetrc.txt  − システム共通定義パラメタファイル
          ├─¥esetinit.txt − 初期設定パラメタファイル
          ├─¥esetcons.txt − 構成変更パラメタファイル
          ├─¥esetreog.txt − 再編成パラメタファイル
          ├─¥esetreco.txt − 再構成パラメタファイル
          ├─¥esetsts.txt  − ステータスサービス定義ファイル
          ├─¥esetjnl.txt  − システムジャーナルサービス定義ファイル
          └─¥esetknl.txt   − カーネルパラメタの変更情報通知ファイル
          └─\DBSINT.BAT   − システムファイル作成用バッチファイル

データベース初期化用パラメタの場合,esetrc.txtとesetinit.txtが作成されます。なお,パラメタ作成時のOS種別にWindows以外を指定した場合のみ,esetknl.txtが作成されます。データベース構成変更用パラメタの場合,esetrc.txtとesetcons.txtが作成されます。データベース再編成用パラメタの場合,esetreog.txtが作成されます。データベース再構成用パラメタの場合,esetrc.txtとesetreco.txtが作成されます。