Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド

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付録J.1 通信環境の設定

<この項の構成>
(1) ポート番号の設定

(1) ポート番号の設定

Groupmaxのサーバプログラムでは,ネットワーク環境にTCP/IPを使用しています。このため,オペレーティングシステムの通信設定ファイル(servicesファイル)に,Groupmaxの各サーバプログラムで使用するポート番号の設定が必要です。[ポート番号設定]ダイアログは,Groupmaxのサーバプログラムで使用するポート番号とサービス名称を一括して通信設定ファイルに設定します。但し,既に通信設定ファイルに,使用するポート番号とサービス名が設定されていた場合は,設定されている番号を有効とします。また,複数のポート番号を使用するプロダクトで,一部のポート番号だけが通信設定ファイルに設定されていた場合,通信設定ファイル不正と判断し,そのプログラムを設定対象から除外します。通信設定ファイル(servicesファイル)を参照し,エラーとなった原因をとり除いてください。

注意
通信設定ファイル(SERVICES)の内容不正で設定できない状態になる場合があります。この場合は,通信設定ファイル(SERVICES)内のGroupmaxサーバ関連のサービス名,ポート番号,および,コメントを全て削除した後,再実行をしてください。

プログラム名称の表示:
ポート番号とサービス名の設定が必要なGroupmaxのサーバプログラムの名称一覧が表示されます。

設定対象の選択:
通信設定ファイル(servicesファイル)にポート番号を設定するかどうか選択するためのチェックボックスです。Groupmaxのサーバプログラムで使用するポート番号とサービス名が,既に通信設定ファイル(servicesファイル)に設定されている場合は,そのプログラムの「設定対象」のチェックボックスをチェックすることはできません。
「設定対象」のチェックボックスをチェックした場合:
通信設定ファイル(servicesファイル)へ設定する対象とします。
「設定対象」のチェックボックスをチェックしない場合:
通信設定ファイル(servicesファイル)へ設定する対象としません。

ポート番号の表示:
Groupmaxのサーバプログラムで使用するポート番号の推奨値を表示します。推奨値は変更することができますが,クライアントのポート番号の設定と同期して変更する必要があります。各サーバプログラムで使用するポート番号とサービス名が,既に通信設定ファイル(servicesファイル)に設定されていた場合は,設定されていた番号を表示します。この時,番号を変更することはできません。

[設定]ボタン:
設定対象のポート番号とサービス名が通信設定ファイル(servicesファイル)に格納されます。設定対象のポート番号が重複していた場合は,エラーメッセージを出し,全てのプログラムの設定処理を中止します。通信設定ファイル(servicesファイル)を参照し,エラーとなったプログラムのポート番号を変更して,再度[設定]ボタンを押下して下さい。

[キャンセル]ボタン
[ポート番号の設定]ダイアログの指定内容が無効になり,ダイアログボックスが閉じます。
(a) ポート番号とサービス名称

Groupmaxのサーバプログラムのサービス名と推奨するポート番号は次のとおりです。

注意
Mail/Address Serverで使用するサービス名称
  • popcfg
  • pop3
  • imap
のポート番号は変更できません。
プログラム名称 サービス名称 推奨するポート番号 グルーピング
Address Server
Mail Server
p1am_tcp
x400cfg_srv
x400cfg_agt
x400cfg_mng
popcfg
pop3
imap
adrshd
上記以外
7800/tcp
7801/tcp
7802/tcp
7803/tcp
106/tcp
110/tcp
143/tcp
20141/tcp
9000〜9999/tcp
(a)
(b)
(b)
(b)
(c)
(d)
(e)
(f)
(a)
Mail Administrator Utilities gadmutil 20017/tcp (g)
Scheduler Server ikisaki
appoman
20013/tcp
20014/tcp
(h)
(h)
Facilities Manager appoarea
roomman
20102/tcp
20103/tcp
(h)
(h)
Document manager infoshare 40005/tcp (i)
Form Server grpoa2sv 20006/tcp (j)
Workflow Server workflow 40076/tcp (k)
Remote Installation Server netmdm
 
netmdmw
netmdmclt
30000/tcp
30000/udp
30001/tcp
30002/tcp
(n)
 
(n)
(n)
System Manager - Extenson
System Agent - Extension
smadmutil
smgetras
smrshd
smbkupsche
sysmngagt
20042/tcp
20043/tcp
20080/tcp
20074/tcp
20113/tcp
(o)
(o)
(p)
(p)
(q)
Agent Server
Agent Mail Option
Agent - Mail Server
Agent - Mail Function
Agent - Document Manager
Agent - Workflow Server
gmaxwasrv
agcscom
agsrvcon
aggml
gmaxmasrv
gmaxmafsrv
gmaxdasrv
20026/tcp
20027/tcp
20028/tcp
20039/tcp
20081/tcp
20082/tcp
20083/tcp
(l)
(l)
(l)
(l)
(m)
(m)
(m)

※ ポート番号指定時のグルーピングについて
ポート番号は,同じ(x)を一つのグループとし,その単位にserviceファイルに追記/更新しています。
二個以上のポート番号が一つのグループにある場合,serviceファイル内に一つでも欠けると,エラーメッセージを出力します。