Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド

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はじめに

このマニュアルは,日立のグループウェアGroupmaxのデータベースとしてオブジェクト管理ファイルを管理及び運用するための機能と使い方について説明したものです。

Groupmax Object Server Version 6及びGroupmax High-end Object Server Version 6は,オペレーティングシステムWindows 2003,Windows 2008及びWindows 2012上で動作します。

対象読者

このマニュアルは,オブジェクトサーバのオブジェクト管理ファイルを管理及び運用するシステム管理者を対象にしています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 概説
オブジェクトサーバの概要について説明しています。

第2章 オブジェクトサーバの環境設定
オブジェクトサーバを起動する前に必要な環境設定について説明しています。

第3章 オブジェクトサーバの起動と終了
オブジェクトサーバを起動及び終了する方法について説明しています。

第4章 データベースの運用
オブジェクトサーバのデータベースの運用方法について説明しています。

第5章 システムファイルの運用
オブジェクトサーバのデータベースの運用に使用するシステムファイルの説明と,ステータスファイル及びジャーナルファイルの運用について説明しています。

第6章 障害対策
オブジェクトサーバで障害が発生した場合の対処について説明しています。

第7章 オブジェクトサーバのファイル
オブジェクトサーバのファイルを一覧で説明しています。また,環境設定時に作成しなくてはならないファイルの記述方法についても説明しています。

第8章 オブジェクトサーバで使用するユティリティ
オブジェクトサーバのユティリティの機能及び操作方法について説明しています。

第9章 High-end Object Serverで使用する運用コマンド
High-end Object Serverの運用コマンドの機能及び文法について説明しています。

付録A 初期設定パラメタの指定例
Groupmaxシリーズのプログラムとオブジェクトサーバを組み合わせて使うときの,初期設定パラメタの指定例を説明しています。

付録B バッチファイルによるHigh-end Object Serverのシステムファイル環境設定
High-end Object Serverでは,システムファイルの環境設定を,バッチファイルで実行できます。このバッチファイル及び使用するサンプルファイルについて説明しています。

付録C Groupmaxサーバ環境設定ユティリティによる環境設定
Groupmaxサーバ環境設定ユティリティを使うと,Groupmaxサーバプログラムの通信環境の設定,及びオブジェクトサーバの定義ファイルの作成が簡単にできます。このユティリティの使用方法について説明しています。

付録D 障害予防と対処
オブジェクトサーバを運用する上で注意することについて説明しています。

付録E Windows NTクラスタでのオブジェクトサーバの環境設定
Windows NTのクラスタリング機能の環境を設定する方法について説明しています。

付録F プロセスの状態表示の出力例
[プロセスの状態表示]ユティリティの処理結果の表示内容について説明しています。

付録G 各OS使用時の注意事項
各OSでオブジェクトサーバを運用する上で注意することについて説明しています。

付録H メッセージ
オブジェクトサーバで表示されるアボートコード及び詳細コードについて一覧で説明しています。

付録I Object Server管理ツールのヘルプ
Object Server管理ツールのヘルプ画面の説明やメッセージを記載しています。

付録J Groupmax環境設定のヘルプ
Groupmax環境設定のヘルプについての説明を記載しています。

付録K 用語解説
オブジェクトサーバで使用する用語について説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルは次のマニュアルと関連がありますので,必要に応じてお読みください。

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択してお読みいただけます。利用目的別に,次の流れに従ってお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

マニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を,次のように定義します。

記号 説明
{   } この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを示します。項目が縦に複数行にわたって記述されている場合は,そのうちの1行分を選択します。項目が横に並べられ,記号|で区切られている場合は,そのうちの一つを選択します。
(例)
{A|B|C}ではA,B又はCのどれかを指定することを示します。
〔   〕 この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを示します。複数の項目が縦又は横に並べて記述されている場合には,すべてを省略するか,記号{ }と同じくどれか一つを選択します。
(例)〔A〕は「何も指定しない」か,「Aを指定する」ことを示します。
〔B|C〕では「何も指定しない」か,「B又はCを指定する」ことを示します。
記述が省略されていることを示します。この記号の直前に示された項目を繰り返し複数個指定できます。
(例)A,B,…では「Aの後ろにBを必要個数指定する」ことを示します。
括弧で囲まれた複数項目のうち1項目に対し使用され,括弧内のすべてを省略したときシステムがとる標準値を示します。
(例)〔A|B|C〕では「A,B,Cのどれも指定しなかった場合,システムはCが指定されたときと同じ処理をする」ことを示します。
〔A={B|C|D}〕では「オペランドAを指定しなかった場合,システムはA=Bを指定されたときと同じ処理をする」ことを示します。
< > 項目を記述するとき従わなければならない構文要素を示します。
[ ] ユティリティ,ウィンドウ,ダイアログボックス,ボタン,及びメニューの名称を示します。
↑計算式↑ 計算式の答えの小数点以下を切り上げることを示します。

マニュアルで使用する構文要素

このマニュアルで使用する構文要素の種類を次に示します。

種類 定義
〈英字〉 A〜Z,a〜z,_(アンダーライン)を使った文字列
〈英数字〉 〈英字〉,0〜9を使った文字列
〈符号なし整数〉 0〜9を使った文字列
〈16進数字〉 0〜9,a〜f,A〜Fを使った文字列
〈識別子〉 先頭が〈英字〉である〈英数字〉を使った文字列
〈文字列〉 「"」(ダブルクォーテーション)を除く任意の文字列。「"」で囲むと,「"」を除いた部分を〈文字列〉と見なします。文字として「 」(空白),「,」(コンマ),「=」(イコール)を使用するときは,必ず「"」で囲んでください。

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

マニュアルで使用する用語

このマニュアルで使用する用語について説明します。

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名称を次に示す略称で表記しています。

製品名称 略称
Groupmax Object Server Version 6 Object Server
Groupmax High-end Object Server Version 6 High-end Object Server
Groupmax Address Server Version 7 Groupmax Address Server
Groupmax Document Manager Version 6 Groupmax Document Manager
Groupmax High-end Document Manager Version 6 Groupmax High-end Document Manager
Groupmax Mail Server Version 7 Groupmax Mail Server
Groupmax Mail - X.400 Version 6 Groupmax Mail - X.400
Groupmax Mail-Administrator Utilities Version 3 Groupmax Mail-Administrator
Utilities
Groupmax Workflow Server Version 6 Groupmax Workflow Server
Groupmax High-end Workflow Server Version 6 Groupmax High-end Workflow Server
Groupmax Agent Server Version 5 Groupmax Agent Server
Groupmax Agent Server Mail Option Version 5 Groupmax Agent Server Mail Option
Groupmax Agent - Mail Server Version 6 Groupmax Agent - Mail Server
Groupmax Agent - Mail Function Version 6 Groupmax Agent - Mail Function
Groupmax Agent - Document Manager Server Version 5 Groupmax Agent - Document Manager Server
Groupmax Agent - Workflow Server Version 5 Groupmax Agent - Workflow Server
Groupmax Facilities Manager Version 7 Groupmax Facilities Manager
Groupmax Remote Installation Server Version 3 Groupmax Remote Installation Server
Groupmax Scheduler Server Version 7 Groupmax Scheduler Server
Groupmax System Agent - TCP/IP Version 6 Groupmax System Agent - TCP/IP
Groupmax System Manager - TCP/IP Version 6 Groupmax System Manager - TCP/IP
Groupmax World Wide Web Desktop Version 6 Groupmax World Wide Web
Groupmax Form Server-Processing Option Version2.0 Groupmax Form Server
Groupmax Form Client - Design Version 6 Groupmax Form
Groupmax Integrated Desktop Version 7 Groupmax Integrated Desktop
Microsoft(R) Windows(R) 95 Operating System,Microsoft(R) Windows(R) 98 Operating System及びMicrosoft(R) Windows(R) Millennium Edition Operating System Windows
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,Standard Edition 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003,Standard x64 Edition 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003,Enterprise Edition 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003,Enterprise x64 Edition 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Standard Edition 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Standard x64 Edition 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Enterprise Edition 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Enterprise x64 Edition 日本語版 Windows 2003
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise x64 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard x64 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard x64 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise x64 日本語版 Windows 2008
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Standard x64 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Enterprise x64 日本語版 Windows 2008 R2
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 Datacenter 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Standard 日本語版及びMicrosoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Datacenter 日本語版 Windows 2012

注※ 製品名称の総称の注釈を参照ください。

また,このマニュアルでは製品を次に示す総称で表記しています。

製品名称 総称
Object Server
High-end Object Server
オブジェクトサーバ
Groupmax Address Server
Groupmax Mail Server
Groupmax Address/Mail Server
Groupmax Document Manager
Groupmax High-end Document Manager
Groupmax Document Manager
(Groupmax High-end Document Managerだけの機能については,そのつど,「Groupmax High-end Document Manager」と表記しています。)
Groupmax Workflow Server
Groupmax High-end Workflow Server
Groupmax Workflow Server(Groupmax High-end Workflow Server だけの機能については,そのつど,「Groupmax High-end Workflow Server」と表記しています。)
Groupmax System Agent - TCP/IP
Groupmax System Manager - TCP/IP
システム統合運用管理
Groupmax Agent - Mail Server
Groupmax Agent - Mail Function
Groupmax Agent - Document Manager Server
Groupmax Agent - Workflow Server
Groupmax Agent - Application

注※ Windows 2008とWindows 2008 R2を併記している場合は,Windows 2008にWindows 2008 R2は含みません。

マニュアルの本文中でマニュアル名称のあとに「(Windows用)」と記述されている場合は,そのマニュアルの適用OSがWindows 2003,Windows 2008及びWindows 2012であることを示します。

表記の読み替えについて

Windows 2003をご使用の方は,本文中の「Windows NT」を「Windows 2003」に読み替えてください。

Windows 2008をご使用の方は,本文中の「Windows NT」を「Windows 2008」に読み替えてください。

Windows 2012をご使用の方は,本文中の「Windows NT」を「Windows 2012」に読み替えてください。

Windows 2012をご使用の方は,本文中の「[スタート]メニュー」を「[アプリ]画面」に読み替えてください。

Windows 2008 R2をご使用の方は,本文中にあるファイアウォールの設定画面の「Windowsファイアウォールによる新しいプログラムのブロック時に通知を受け取る」を「Windowsファイアウォールが新しいプログラムをブロックしたときに通知を受け取る」と読み替えてください。

Windows 2012をご使用の方は,本文中にあるファイアウォールの設定画面の「Windowsファイアウォールによる新しいプログラムのブロック時に通知を受け取る」を「Windowsファイアウォールが新しいアプリをブロックしたときに通知を受け取る」と読み替えてください。

Windows 2008をご使用の方は,本文中にある「クラスタアドミニストレータ」を「フェールオーバークラスタ管理」と読み替えてください。

Windows 2008 R2及びWindows 2012をご使用の方は,本文中にある「クラスタアドミニストレータ」を「フェールオーバークラスターマネージャー」と読み替えてください。

マニュアルとオンラインヘルプの使い分け

オブジェクトサーバでは,オンラインヘルプを提供しています。マニュアルとオンラインヘルプはそれぞれの用途に応じて使い分けてください。

注※ Windows 2012以降ではオンラインヘルプを使用できません。詳しくは,「付録G.5 オンラインヘルプ」を参照してください。

マニュアルの用途

オンラインヘルプの用途

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。