Groupmax Form Version 6 ユーザーズガイド
書式編集ウィンドウで書式の形式を作成します。
操作モードの切り替え,スケール・グリッドの表示,初期属性の変更と記憶,及び書式を作成する領域の変更については,伝票発行業務の画面形式を作成する場合と同じです。操作については,「第3編 7.2.2 画面形式を作成する」を参照してください。
- <この項の構成>
- (1) 文字列の作成
- (2) 処理項目の作成
- (3) 明細項目の作成
- (4) 罫線の作成
- (5) 画像の作成
- (6) オブジェクトの作成
- (7) 捺印項目の作成
- (8) メモ項目の作成
- (9) リッチテキスト項目の作成
- (10) ページ項目の作成
- (11) 小計領域の作成
- (12) 条件印刷領域の作成
- (13) 項目の編集
- (14) 印刷方式の指定
- (15) 帳票印刷時の印刷情報の指定
文字列を作成するには,[作成]−[文字列]を選択して,作成したい領域をドラッグします。入力待ちになるので,文字列を入力して,[Enter]を押すか,又は他のフィールドをクリックします。文字列入力中に[ESC]を押すと,作成中の内容をキャンセルします。
作成した文字列領域をダブルクリックすれば,文字列を変更できます。
処理項目を作成するには,[作成]−[処理]−[標準処理]を選択して,作成したい領域をドラッグします。[作成]−[処理]−[データベースからの選択]を選択すれば,データベースの項目を取り込んで,処理項目を作成できます。項目を作成したら,[属性]−[項目属性...]を選択して,項目名や桁数などの属性を設定します。
明細項目(明細部)の作成方法を説明します。
明細項目を作成する
明細項目(明細部)を作成するには,[作成]−[明細]−[標準明細]を選択して,作成したい領域をドラッグします。[作成]−[明細]−[データベースからの選択]を選択すれば,データベースの項目を取り込んで,明細項目を作成できます。項目を作成したら,[属性]−[項目属性...]を選択して,項目名や桁数などの属性を設定します。
明細部を作成した後で,列幅を変えたり,列を入れ替えたり,列を追加したりできます。また,明細項目を縦又は横に分割したり,明細部同士を結合したりできます。
明細繰り返し回数の変更
[編集]−[明細編集]−[明細繰返の変更...]を選択すると,繰り返し回数を変更できます。
[オプション]−[固定明細]を選択すると,明細部の印刷行数を固定できます。帳票を印刷したとき,レコード件数が繰り返し回数より少ない場合でも,罫線や文字列が繰り返し回数分印刷されます。
2点間を結ぶ罫線を作成するには,[作成]−[罫線]を選択して,始点から終点までドラッグします。また,矩形を作成するには,[作成]−[矩形]を選択して,作成したい範囲をドラッグします。罫線を作成したら,[属性]−[罫線属性...]を選択して,線の種類や色などの属性を設定します。
あらかじめ作成しておいた,ビットマップ形式(ファイルタイプ「.BMP」)の画像を,画面に貼り付けられます。[作成]−[画像]を選択してから,貼り付けたい領域をドラッグして,ファイルを指定します。画像を回転させることもできます。
伝票発行画面と同様に,ほかのアプリケーションのオブジェクトを,書式に埋め込めます。操作については,「第3編 7.2.2(8) オブジェクトの作成」を参照してください。
捺印項目の作成方法を説明します。
捺印項目を作成する
捺印項目を作成するには,[作成]−[捺印]を選択して,作成したい領域をドラッグします。項目を作成したら,[属性]−[項目属性...]を選択して,項目名などの属性を設定します。
捺印項目の利用方法
捺印項目には,同じ項目名の伝票の捺印項目の印影を印刷できます。
処理定義では,捺印項目の状態を,0又は1の数値で表せます。0は捺印されていないことを,1は捺印されていることを,それぞれ表します。処理定義で,捺印項目に捺印したり,捺印を取り消したりすることはできません。また,捺印項目には,項目処理を作成できません。
メモ項目の作成方法を説明します。
メモ項目を作成する
メモ項目を作成するには,[作成]−[メモ]を選択して,作成したい領域をドラッグします。項目を作成したら,[属性]−[項目属性...]を選択して,項目名や桁数などの属性を設定します。
メモ項目の利用方法
メモ項目には,同じ項目名の伝票のメモ項目のデータを印刷できます。
処理定義で,演算文や条件文にメモ項目を指定することはできません。また,メモ項目には,項目処理を作成できません。
リッチテキスト項目の作成方法を説明します。
リッチテキスト項目を作成する
リッチテキスト項目を作成するには,[作成]−[リッチテキスト]を選択して,作成したい領域をドラッグします。項目を作成したら,[属性]−[項目属性...]を選択して,項目名などの属性を設定します。
リッチテキスト項目の利用方法
リッチテキスト項目には,同じ項目名の伝票のリッチテキスト項目のデータを印刷できます。
処理定義で,演算文や条件文にリッチテキスト項目を指定することはできません。また,リッチテキスト項目には,項目処理を作成できません。
見出し部又は総括部にページ項目を作成して,帳票にページを付けて印刷できます。ページ項目を作成するには,[作成]−[ページ]を選択して,作成したい領域をドラッグします。ページ項目は,1書式に1個作成できます。なお,条件印刷領域には作成できません。
ページ項目を作成しなくても,処理定義でPAGE関数を指定することで,ページを印刷できます。この場合は,処理項目(ページ項目以外の項目)に対してPAGE関数を定義します。
なお,特定の条件(帳票終了条件)でページを1から振り直すこともできます。ページの振り直しについては,「第3編 8.2.2(14) 印刷方式の指定」を参照してください。
明細部に小計領域を作成して,明細項目のデータの合計値・平均値などを印刷できます。
小計印刷の例を,図8-8に示します。
図8-8 小計印刷の例
小計領域を作成する
小計領域を作成するには,[編集]−[小計領域...]を選択して,[小計領域]ダイアログボックスで領域名を指定します。編集用のウィンドウが表示されるので,処理項目や項目見出しを作成します。
次に,[属性]−[小計領域印刷条件...]を選択して,[小計印刷]ダイアログボックスで印刷条件(ブレーク条件)を指定します。図8-8の場合は,「データベースの項目「得意先」の内容が次のレコードと異なる場合」という条件になります。
小計領域を,明細の上に印刷することもできます。明細ごとにタイトルなどを印刷したい場合,ブレーク条件が成立した直後に,次の明細の先頭に小計領域を印刷するように指定します。この場合,条件の成立後に読み込んだレコードの内容が印刷されます。[小計印刷]ダイアログボックスで[印刷位置...]ボタンを選択すると,印刷位置を指定できます。
編集用のウィンドウは,書式処理ウィンドウを終了するまで,閉じることはできません。[ファイル]−[アイコン化]を選択すれば,アイコン化できます。
小計領域の印刷内容を指定する
小計領域に作成した処理項目には,明細項目の小計,最大値,最小値,平均値,レコード件数などを印刷できます。処理定義で,関数(SUMB,MAXB,MINB,AVRB,CNTBなど)を使って算出した値を,処理項目に代入する処理を定義します。
小計領域を更新する
書式編集ウィンドウで[編集]−[小計領域...]を選択して,[小計領域]ダイアログボックスで[更新]ボタンを選択すると,指定した領域を更新できます。また,[名称変更...]ボタンを選択すると,領域の名称を変更できます。[削除]ボタンを選択すれば,領域を削除できます。
明細部及び総括部に,条件印刷領域を作成できます。条件印刷領域とは,指定した条件が成立したときだけ印刷する領域です。
条件印刷領域を使った印刷例を,図8-9に示します。
図8-9 条件印刷領域を使った印刷例
条件印刷領域を作成する
条件印刷領域を作成するには,[作成]−[印刷条件領域...]を選択して,領域をドラッグします。編集用のウィンドウが表示されるので,処理項目や項目見出しを作成します。
次に,[属性]−[条件領域印刷条件...]を選択して,[条件印刷]ダイアログボックスで印刷条件を指定します。図8-9の場合は,「¥END(レコードの終わり)」という条件になります。
編集用のウィンドウは,書式処理ウィンドウを終了するまで,閉じることはできません。[ファイル]−[アイコン化]を選択すれば,アイコン化できます。
条件印刷領域を更新する
条件印刷領域を更新するには,書式編集ウィンドウで領域をダブルクリックします。
[編集]メニューの各コマンドを選択すると,項目の切り取り,コピー,貼り付けなどの編集操作ができます。また,項目をドラッグして移動したり,大きさを変えたりできます。
[属性]メニューの各コマンドを選択すると,項目内の文字の属性や,項目の囲み罫線の属性を変更できます。また,強調表示(影,網掛け,背景色など)を設定できます。
[レイアウト]メニューの各コマンドを選択すると,項目の間隔やサイズ(幅,高さ),位置を揃えられます。
改ページなどの印刷方式の指定方法を説明します。
印刷を終了する条件,帳票を改ページする条件,及び一つの帳票を終了する条件を指定できます。[属性]−[終了条件...],[改ページ条件...],又は[帳票終了条件...]を選択して,条件を指定します。
終了条件を指定した場合の印刷例を,図8-10に示します。また,改ページ条件を指定した場合の印刷例を,図8-11に示します。そして,帳票終了条件を指定した場合の印刷例を,図8-12に示します。
図8-10 終了条件を指定した場合の印刷例
図8-11 改ページ条件を指定した場合の印刷例
図8-12 帳票終了条件を指定した場合の印刷例
特定レコードの印刷
データベースから条件に合うレコードだけを選択して,印刷できます。[属性]−[印刷レコード抽出条件...]を選択して,条件を指定します。
印刷レコードを指定した場合の印刷例を,図8-13に示します。
図8-13 印刷レコードを指定した場合の印刷例
書式の反復印刷
1ページ内に,複数の同じ書式をデータを代えて印刷できます。これを反復印刷といいます。
反復印刷の例を,図8-14に示します。
図8-14 反復印刷の例
反復印刷を定義するには,[属性]−[反復回数...]を選択して,縦横の反復回数を指定します。用紙サイズ及び反復回数に合わせて編集領域が設定されるので,反復の単位となる1書式分の書式を作成します。作成方法は,通常の書式の場合と同じです。
(15) 帳票印刷時の印刷情報の指定
印刷情報を指定する方法は,伝票発行業務の場合と同じです。操作については,「第3編 7.2.2(15) 伝票発行時の印刷情報の指定」を参照してください。
ただし,書式の新規作成時には,次の用紙属性が設定されます。
- プリンタドライバがインストールされている場合
- プリンタによる指定
- 用紙サイズ プリンタ情報による指定
- グリッドなし
- プリンタドライバがインストールされていない場合
- プリンタに依存しない指定
- 用紙サイズ A4横,297×210ミリメートル
- グリッドなし
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