Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(VMware®用)

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6.7.2 パラメタ

ここでは,viewオペレーションのパラメタを次の順に説明します。

(1) ホストのプログラム情報を表示する場合

(2) リモート管理クライアントのプログラム情報を表示する場合

(3) パス情報を表示する場合

(4) LU情報を表示する場合

(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

この項の構成
(1) ホストのプログラム情報を表示する場合
(2) リモート管理クライアントのプログラム情報を表示する場合
(3) パス情報を表示する場合
(4) LU情報を表示する場合
(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

(1) ホストのプログラム情報を表示する場合

-sys [-sfunc|-expathusetimes|-satp|-rule]
ホストにインストールされたHDLMのプログラム情報が表示されます。
後続パラメタで,情報を表示する対象を指定します。後続パラメタを省略した場合は,SATPの要求ルールを除くすべてのプログラム情報が表示されます。指定するパラメタ,表示される情報,表示される項目,およびその説明を「表6-6 プログラム情報(ホスト)の表示項目」に示します。

-t
各情報の項目名を表示しません。

表6-6 プログラム情報(ホスト)の表示項目

パラメタおよび表示される情報 表示項目 説明
-sfunc
HDLMの機能設定情報
HDLM Version HDLMのバージョン番号です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Service Pack Version HDLMのSPバージョン番号です。SPがインストールされていない場合は,空白です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Load Balance ロードバランス機能の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効
  • アルゴリズム
    onのあとの( )にロードバランスのアルゴリズムを表示します。
    extended rr:拡張ラウンドロビン
    extended lio:拡張最少I/O数
    extended lbk:拡張最少ブロック数
    vmw mru:最近の使用(VMware)
    vmw rr:ラウンドロビン(VMware)
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Intermittent Error Monitor 間欠障害監視の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
  • 障害監視時間および障害発生回数
    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,設定した障害監視時間および障害発生回数が,「障害発生回数 / 障害監視時間」の形式で表示されます。単位は「回」と「分」です。
-sfunc
HDLMの機能設定情報
Dynamic I/O Path Control ダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定状態です。
  • 設定状態
    on:有効 off:無効
  • チェック間隔
    設定状態のあとの( )に,ストレージシステム側で行われるコントローラ切り替え情報を見直すチェック間隔を表示します。単位は「分」です。
    ストレージシステム単位またはLU単位ごとに異なる設定をしていた場合は,チェック間隔の( )のあとに「*」が付加されます。
-expathusetimes
拡張ロードバランスの同一パス使用回数
Times Same ExPath Was Used ロードバランスのアルゴリズムに,拡張ラウンドロビン(exrr),拡張最少I/O数(exlio),または拡張最少ブロック数(exlbk)を適用する場合,シーケンシャルI/Oに同一のパスを使用する回数です。
-satp
SATPの情報
SATP 「HTI_SATP_HDLM」が表示されます。
-satp
SATPの情報
Default PSP HTI_SATP_HDLMのデフォルトのPSPが表示されます。
  • HTI_PSP_HDLM_EXRR:拡張ラウンドロビン
  • HTI_PSP_HDLM_EXLIO:拡張最少I/O数
  • HTI_PSP_HDLM_EXLBK:拡張最少ブロック数
  • VMW_PSP_MRU:最近の使用(VMware)
  • VMW_PSP_RR:ラウンドロビン(VMware)
-rule
SATPの要求ルール
Vendor HTI_SATP_HDLMに登録されたSATPの要求ルールのうち,ストレージシステムのベンダIDが表示されます。
-rule
SATPの要求ルール
Model HTI_SATP_HDLMに登録されたSATPの要求ルールのうち,ストレージシステムのモデルIDが表示されます。

使用例

使用例1
ホストのHDLMの機能設定情報を表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr view -sys -sfunc
HDLM Version                   : x.x.x-xx
Service Pack Version           : 
Load Balance                   : on(extended lio)
Intermittent Error Monitor     : off
Dynamic I/O Path Control       : off(10)
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

使用例2
拡張ロードバランスの同一パス使用回数を表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr view -sys -expathusetimes
Times Same ExPath Was Used    : 100
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

使用例3
SATPの情報を表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr view -sys -satp
SATP                         : HTI_SATP_HDLM
Default PSP                  : HTI_PSP_HDLM_EXLIO
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

使用例4
SATPの要求ルールを表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr view -sys -rule
Vendor   Model
HITACHI  DF600F 
HITACHI  ^OPEN-*
HP       ^OPEN-*
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

(2) リモート管理クライアントのプログラム情報を表示する場合

-sys [-msrv|-lic|-audlog]
リモート管理クライアントにインストールされたHDLMのプログラム情報が表示されます。
後続パラメタで,情報を表示する対象を指定します。後続パラメタを省略した場合は,リモート管理クライアントのHDLMのバージョン情報とライセンス情報が表示されます。指定するパラメタ,表示される情報,表示される項目,およびその説明を「表6-7 プログラム情報(リモート管理クライアント)の表示項目」に示します。

-t
各情報の項目名を表示しません。

表6-7 プログラム情報(リモート管理クライアント)の表示項目

パラメタおよび表示される情報 表示項目 説明
-msrv
HDLMマネージャの情報
HDLM Manager HDLMマネージャの状態です。
  • Alive:正常
  • Dead:停止
Ver HDLMマネージャのバージョン番号です。
WakeupTime HDLMマネージャの起動時刻です。
-lic
HDLMのライセンス情報
License Type ライセンスの種別です。
  • Permanent:永久ライセンス
  • Temporary:一時ライセンス
  • Emergency:非常ライセンス
Expiration ライセンスの期限です。
  • 永久ライセンスの場合:-
  • 一時ライセンスまたは非常ライセンスの場合:ライセンスの期限がyyyy/mm/dd(ndays after)の形式で表示されます。ライセンスの期限までn日ある場合にview -sys -licオペレーションを実行したときは,「(ndays after)」と表示されます。
    ライセンス期限の満了日(2006年08月21日)まであと100日ある場合の表示例
    Expiration
    2006/08/21(100days after)
-audlog
監査ログ採取の設定情報
Audit Log 監査ログ採取の設定状態です。
  • 設定状態
    on:採取する off:採取しない
  • 監査ログ採取レベル
    設定状態がonの場合,onのあとの( )に,設定した採取レベルが表示されます。採取レベルは重要度(Severity)を示し,0~7で表示されます。
Audit Log Category 監査ログの出力対象となっている種別を表示します。種別を表す文字列が「,」で区切って表示されます。
ss:StartStop
a:Authentication
ca:ConfigurationAccess
上記のすべての種別が設定されている場合は「all」が表示されます。
監査ログ採取をしない設定の場合は「-」が表示されます。

使用例

使用例1
リモート管理クライアントのHDLMの機能設定情報を表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr -l view -sys
HDLM Version                   : x.x.x-xx
Service Pack Version           : 
HDLM Manager Ver         WakeupTime
Alive        x.x.x-xx    yyyy/mm/dd hh:mm:ss
License Type Expiration
Permanent    -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

使用例2
HDLMマネージャの情報を表示する場合
PROMPT>dlnkmgr -l view -sys -msrv
HDLM Manager Ver         WakeupTime
Alive        x.x.x-xx    yyyy/mm/dd hh:mm:ss
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT> 

使用例3
HDLMのライセンス情報を表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr -l view -sys -lic
License Type Expiration
Permanent    -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

使用例4
監査ログの設定情報を表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr -l view -sys -audlog
Audit Log                      : off
Audit Log Category             : -
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

(3) パス情報を表示する場合

パス情報を表示する場合,-pathパラメタと同時に-itemパラメタや-cパラメタを指定すると,項目を選択して表示したり,パス情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメタの説明をしたあとに,パス情報の表示項目を説明します。

パス情報表示

-path
-pathパラメタと同時に,-cパラメタ,-itemパラメタのどちらも指定しない場合,表示項目の短縮や選択を行わないで,HDLMが管理するパスの情報が表示されます。後続パラメタで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),パスの情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメタ,および-srtパラメタを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-9 パス情報の表示項目」を参照してください。
-pathパラメタを指定した場合に表示されるパス管理PATH_ID(PathID)は,ホスト起動時のパス検出の順番によって変わります。このため,パスを特定する場合は,必ずパス名(PathName)を使用してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。
ホストデバイス名を指定します。英字の大文字,小文字は区別されます。

-stname
プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6-11 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

-iem
パス情報の項目にIEPが追加され,間欠障害に関する情報が表示されます。

-srt {pn|lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメタで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。
-srtパラメタを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。

-hbaportwwn
ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が表示されます。

-vmruntimename
PathNameの代わりに,VMware vSphereで管理しているパスのランタイム情報が表示されます。

-vmstate
VMware vSphereで管理しているパスの状態が表示されます。VMware vSphereで管理しているパスの状態については,「表2-6 VMware vSphereとHDLMが表示するパスの状態の対応」を参照してください。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
パス情報を表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr view -path
Paths:000002 OnlinePaths:000002
PathStatus   IO-Count    IO-Errors
Online       42          0

PathID PathName                        DskName                   iLU  ChaPort Status Type IO-Count IO-Errors DNum HDevName
000000 0002.0000.0000000000000000.0000 HITACHI .DF600F .77010152 0191 0B      Online Own        42         0    0 t10.HITACHI_770101520191
000001 0005.0000.0000000000000000.0000 HITACHI .DF600F .77010152 0191 1B      Online Non         0         0    0 t10.HITACHI_770101520191
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

パス情報表示(表示項目を選択する場合)

-path -item
-pathパラメタと同時に-itemパラメタを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうち,-itemのパラメタ値で指定した項目だけを表示します。
-itemパラメタでパラメタ値を何も指定しないで実行した場合,PathIDとStatusだけが表示されます。
-itemパラメタで選択できる表示項目と,-itemパラメタの後続に指定するパラメタ値との対応を次の表に示します。

表6-8 -path -itemパラメタで選択できる表示項目と指定する後続パラメタ

選択できる表示項目 後続パラメタ
PathID なし
PathName pn
DskName dn
iLU lu
ChaPort cp
Status なし
Type type
IO-Count ic
IO-Errors ie
DNum dnu
HDevName hd
IEP iep
HBAPortWWN hbaportwwn
VmRuntimeName vmruntimename
VmState vmstate
VmPathUID vmpathuid

注※
PathIDとStatusは常に表示される項目なので,パラメタ値の指定は不要です。
また,後続パラメタで表示するパスを絞り込んだり(-hdev),情報をソートしたり(-srt)できます。-hdevパラメタおよび-srtパラメタを省略した場合は,すべてのパスの情報がパス管理PATH_ID順に表示されます。
後続パラメタの形式を次に示します。

-hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイスにアクセスするパスの情報だけが表示されます。
英字の大文字,小文字は区別されます。このパラメタを指定した場合,-itemパラメタの値にhdを指定しなくても,HDevNameが表示されます。

-stname
プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6-11 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。
このパラメタを指定した場合,-itemパラメタの値にdnを指定しなくても,DskNameが表示されます。

-srt {pn|lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメタで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,パス名(pn),ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。
-srtパラメタを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。このパラメタを指定した場合,-itemパラメタで指定しなくても,ソートのキー項目が,パス情報として表示されます。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
パス情報の表示項目のうち,VmRuntimeName,VmState,およびVmPathUIDを選択して表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr view -path -item vmruntimename vmstate vmpathuid
Paths:000002 OnlinePaths:000002
PathStatus   IO-Count    IO-Errors
Online       63          0

PathID VmRuntimeName   Status VmState VmPathUID
000000 vmhba2:C0:T0:L0 Online active  fc.200000e08b90c61c:210000e08b90c61c-fc.50060e8010027a85:50060e8010027a85-t10.HITACHI_770101520191
000001 vmhba5:C0:T0:L0 Online active  fc.20000024ff293611:21000024ff293611-fc.50060e8010027a81:50060e8010027a81-t10.HITACHI_770101520191
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

パス情報の概略表示

-path -c
-pathパラメタと同時に-cパラメタを指定した場合,HDLMが管理するパスの情報のうちPathID,DskName,iLU,CP,Status,Typeだけを表示します。表示内容を短縮して1つのパスの情報が1行で表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-9 パス情報の表示項目」を参照してください。
DskNameに表示できるプロダクトIDは,10文字以下です。プロダクトIDの文字数が11文字以上の場合,プロダクトIDの8文字目以降は短縮形(...)で表示されます。
後続パラメタの形式を次に示します。

-stname
プロダクトIDにストレージシステムのモデルIDが表示されます。指定しない場合は,プロダクトID,またはエミュレーションタイプが表示されます。
プロダクトIDの表示内容については,「表6-11 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。

-srt {lu|cp}
パス情報が,指定したキーで昇順にソートして表示されます。
パス情報は,ストレージシステム名(DskName)を第1キー,-srtパラメタで指定した項目を第2キー,パス管理PATH_IDを第3キーとしてソートされます。第2キーとして指定できる項目は,ストレージシステム内のLU番号(lu),またはCHAポート番号(cp)です。-srtパラメタを省略した場合,パス情報はパス管理PATH_ID順に表示されます。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
パス情報の概略をiLUの順番に表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr view -path -c -srt lu
Paths:000012 OnlinePaths:000012
PathStatus   IO-Count    IO-Errors
Online       1616        0

PathID DskName                  iLU  CP Status Type
000000 HITACHI .DF600F  .0051   0005 0A Online Own
000003 HITACHI .DF600F  .0051   0005 1A Online Non
000001 HITACHI .DF600F  .0051   0014 0A Online Non
000004 HITACHI .DF600F  .0051   0014 1A Online Own
000002 HITACHI .DF600F  .0051   0015 0A Online Non
000005 HITACHI .DF600F  .0051   0015 1A Online Own
000006 HITACHI .OPEN-3  .15001  0005 1H Online Own
000009 HITACHI .OPEN-3  .15001  0005 2H Online Own
000007 HITACHI .OPEN-3  .15001  0015 1H Online Own
000010 HITACHI .OPEN-3  .15001  0015 2H Online Own
000008 HITACHI .OPEN-3  .15001  0020 1H Online Own
000011 HITACHI .OPEN-3  .15001  0020 2H Online Own
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

パス情報の表示項目

パス情報の表示項目とその説明を「表6-9 パス情報の表示項目」に示します。表の見出しについて,次に説明します。

表6-9 パス情報の表示項目

表示項目 説明
概略表示しない場合 概略表示する場合
Paths 表示対象のパスの総数が,10進数で表示されます。
OnlinePaths 表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。
PathStatus 表示対象のパスの状態です。
  • Online:すべてのパスを使用できる
  • Reduced:使用できないパスがある
Reducedと表示されている場合,障害が発生しているパスがあるおそれがあります。確認して,障害が発生しているパスがあれば対処してください。
IO-Count 表示対象のすべてのパスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
IO-Errors 表示対象のすべてのパスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
PathID パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。
ホストの再起動時に割り当てられます。
PathName1 パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。
  • ホストポート番号(16進数)
  • バス番号(16進数)
  • ターゲットID(16進数)
  • ホストLU番号(16進数)
パス名を構成する項目と,各項目のVMware vSphereでの表現については,「表6-10 パス名を構成する項目」を参照してください。
DskName1 DskName ストレージシステム名です。この名前で,パスがアクセスするストレージシステムを特定できます。
次に示す3つの項目をピリオドで区切ったものが,ストレージシステム名として表示されます。
  • ベンダID(表示例:HITACHI):ストレージシステムのベンダ名
  • プロダクトID(表示例:DF600F):ストレージシステムのプロダクトID,エミュレーションタイプ,またはモデルID
    詳細については,「表6-11 プロダクトIDの表示内容」を参照してください。
  • シリアル番号(表示例:0051):ストレージシステムのシリアル番号
これらの情報をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にストレージシステムを特定できます。
iLU※1 iLU ストレージシステム内のLU番号が表示されます。
この番号とストレージシステム名(「DskName」に表示)を組み合わせると,パスがアクセスするLUを特定できます。
  • HUS VMの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
  • P9500の場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭3文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
    CU番号の先頭1文字目は「0」の値が入ります。
  • Hitachi AMS2000/AMS/TMS/WMS/SMSシリーズ,またはHUS100シリーズの場合
    10進数で表示されます。iLU全体がストレージシステム内の内部LU番号になります。iLUをストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にLUを特定できます。
  • Universal Storage Platform V/VMシリーズ,またはHitachi Virtual Storage Platformの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
ChaPort※1 CP CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。
Status パスの状態です。
  • Online:稼働状態
  • Offline(C):コマンドでのオフライン操作による閉塞状態
  • Offline(E):障害による閉塞状態
Offline(E)のパスについては対処が必要です。「5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。
Type※1 Type パスの属性です。
  • Own:オーナパス
  • Non:ノンオーナパス
Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Virtual Storage Platformシリーズ,Hitachi AMS2000シリーズ※2,Hitachi SMSシリーズ※2,HUS100シリーズ※2,またはHUS VMに接続している場合,すべてのパスがオーナパスです。
IO-Count1 パスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
IO-Countを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O障害回数(IO-Errors)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。
ただし,次に示すアルゴリズム以外が適用されている場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
  • exrr:拡張ラウンドロビン
  • exlio:拡張最少I/O数
  • exlbk:拡張最少ブロック数
IO-Errors1 パスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。
IO-Errorsを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O回数(IO-Count)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。
DNum※1 LU全体を示すDevとして「0」が表示されます。
HDevName※1 ホストデバイス名です。
IEP1 間欠障害に関する情報が表示されます。この項目は,-iemパラメタを指定した場合,または-itemパラメタにiepを指定した場合だけ表示されます。1本のパスにつき,次のどれかが表示されます。
  • -
    間欠障害の監視が無効,またはパスの状態がOffline(C)
  • 0以上の数値
    間欠障害の監視中に発生した障害の回数(パスの状態はOffline(E)またはOnline)
  • *
    間欠障害が発生(自動フェイルバックの対象外)(パスの状態はOffline(E))
HBAPortWWN※1 ストレージシステムと接続しているHBAのポートWWN情報が16桁の16進数で表示されます。この項目は,-hbaportwwnパラメタを指定した場合,または-itemパラメタにhbaportwwnを指定した場合だけ表示されます。
VmRuntimeName※1 パスを表す項目で,VMware vSphereで管理しているパスのランタイム情報が表示されます。-pathパラメタと同時に-vmruntimenameパラメタを指定した場合は,PathNameの代わりに表示されます。
VmState※1 VMware vSphereで管理しているパスの状態です。この項目は,-vmstateパラメタを指定した場合,または-itemパラメタにvmstateを指定した場合だけ表示されます。
  • active:稼働状態(Online)
  • standby:稼働状態(Online)
  • off:コマンドでのオフライン操作による閉塞状態(Offline(C))
  • dead:障害による閉塞状態(Offline(E))
  • unavailable:障害による閉塞状態(Offline(E))
  • perm_loss:障害による閉塞状態(Offline(E))
dead,unavailable,perm_lossのパスについては対処が必要です。「5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。
VmPathUID※1 VMware vSphereが管理しているパスのUIDが表示されます。この項目は,-path -itemパラメタでパラメタ値に指定したときだけ表示されます。

(凡例)
-:表示されない項目

注※1
-path -itemパラメタの場合,パラメタ値に指定したときだけ表示されます。

注※2
ダイナミックI/Oパスコントロール機能を無効にしているときに対象になります。

表6-10 パス名を構成する項目

項目 VMware vSphereでの表現
ホストポート番号(表示例:0000) Host ID(ホストポート番号)です。
バス番号(表示例:0000) Channel番号(バス番号)です。
ターゲットID(表示例:000000000000003A) Target ID(ターゲットID)です。
ホストLU番号(表示例:0005) Lun(ホストLU番号)です。

表6-11 プロダクトIDの表示内容

ストレージシステム 表示内容
-stnameパラメタ
指定なし
-stnameパラメタ指定時(下記のモデルIDを表示)
概略表示しない場合 概略表示する場合
Hitachi AMS2000シリーズ プロダクトID AMS AMS
Hitachi AMSシリーズ プロダクトID SANRISE_AMS AMS
Hitachi TMSシリーズ プロダクトID SANRISE_AMS AMS
Hitachi WMSシリーズ プロダクトID SANRISE_WMS WMS
Hitachi SMSシリーズ プロダクトID SMS SMS
HUS100シリーズ プロダクトID HUS100 HUS100
  • Hitachi Universal Storage Platform V
  • Hitachi Universal Storage Platform VM
エミュレーションタイプ USP_V USP_V
Hitachi Virtual Storage Platform エミュレーションタイプ VSP VSP
HUS VM エミュレーションタイプ HUS_VM HUS_VM
P9500 エミュレーションタイプ P9500 P9500
XP20000 エミュレーションタイプ XP20000 XP20000
XP24000 エミュレーションタイプ XP24000 XP24000

注※
-path -cパラメタで概略表示した場合,文字数が11文字以上のときは,8文字目以降が短縮形(...)で表示されます。

(4) LU情報を表示する場合

LU情報を表示する場合,-luパラメタと同時に-itemパラメタや-cパラメタを指定すると,項目を追加して表示したり,LU情報の概略を表示したりできます。ここでは,それぞれのパラメタの説明をしたあとに,LU情報の表示項目を説明します。

LU情報表示

-lu
-luパラメタと同時に-cパラメタまたは-itemパラメタのどちらも指定しない場合,HDLMが認識しているLUの情報が表示されます。iLUをキーとして,そのiLUの構成情報がLUごとに表示されます。後続パラメタ(-hdevまたは-pathid)で,表示するLUの情報を絞り込むことができます。-hdevパラメタまたは-pathidパラメタを指定しない場合は,HDLMが認識しているすべてのLUの情報が表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-13 LU情報の表示項目」を参照してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。
英字の大文字,小文字は区別されます。

-pathid パス管理PATH_ID
指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
 
PROMPT>dlnkmgr view -lu
Product       : SANRISE_AMS
SerialNumber  : 77010152
LUs           : 1

iLU  HDevName                 PathID Status
0191 t10.HITACHI_770101520191 000000 Online
                              000001 Online
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

LU情報表示(表示項目を追加する場合)

-lu -item
-itemで指定した項目が-luの表示項目に追加して表示されます。
-itemパラメタでパラメタ値を何も指定しない場合,またはパラメタ値にallを指定した場合,DPC,Physical-Product,Physical-SerialNumber,Physical-iLU,およびPhysical-ChaPortを除く追加できる項目がすべて表示されます。
-itemパラメタで追加できる表示項目と,-itemパラメタの後続に指定するパラメタ値との対応を次の表に示します。

表6-12 -lu -itemパラメタで追加できる表示項目と指定する後続パラメタ

追加できる表示項目 後続パラメタ
SLPR slpr
PathName pn
ChaPort cp
CLPR clpr
Type type
IO-Count ic
IO-Errors ie
DNum dnu
IEP iep
LB lb
VmPSP vmpsp
VmRuntimeName vmruntimename
VmState vmstate
DPC dpc
Physical-Product vid
Physical-SerialNumber vid
Physical-iLU vid
Physical-ChaPort vid
すべての項目 all
後続パラメタ(-hdevまたは-pathid)で,表示するLUの情報を絞り込むことができます。-hdevパラメタまたは-pathidパラメタを指定しない場合は,HDLMが認識しているすべてのLUの情報が表示されます。
各表示項目の内容については,「表6-13 LU情報の表示項目」を参照してください。
後続パラメタの形式を次に示します。

-hdev ホストデバイス名
指定したホストデバイス名に対応するLUの情報だけが表示されます。
英字の大文字,小文字は区別されます。

-pathid パス管理PATH_ID
指定したパス管理PATH_IDを持つパスがアクセスするLUの情報だけが表示されます。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例1
LU情報の表示項目に,ChaPort,LB,VmPSP,VmRuntimeName,およびVmStateを追加して表示する場合
 
PROMPT>dlnkmgr view -lu -item cp lb vmpsp vmruntimename vmstate
Product       : SANRISE_AMS
SerialNumber  : 77010152
LUs           : 1

iLU  HDevName                 LB    VmPSP              PathID VmRuntimeName   ChaPort Status VmState
0191 t10.HITACHI_770101520191 exlio HTI_PSP_HDLM_EXLIO 000000 vmhba2:C0:T0:L0 1B      Online active
                                                       000001 vmhba5:C0:T0:L0 0B      Online active
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

使用例2
Hitachi AMS2000シリーズ,Hitachi SMSシリーズ,またはHUS100シリーズを使用している場合で,LU情報の表示項目にDPCを追加して表示するとき
 
PROMPT>dlnkmgr view -lu -item dpc
Product                  : HUS100
SerialNumber             : 9203008         
LUs                      : 3
Dynamic I/O Path Control : on*

iLU    HDevName                 DPC PathID Status
000006 t10.HITACHI_770101520191 on  000000 Online
                            000003 Online
000007 t11.HITACHI_770101520191 off 000001 Online
                            000004 Online
000008 t12.HITACHI_770101520191 on  000002 Online
                            000005 Online
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>

LU情報の概略表示

-lu -c
-luパラメタと同時に-cパラメタを指定した場合,LUの構成情報の概略が1行で表示されます。各LUに対して,認識されているパスの総数および稼働状態のパスの本数も表示されます。-cパラメタを指定する場合,-hdevパラメタまたは-pathidパラメタを同時に指定できません。
各表示項目の内容については,「表6-13 LU情報の表示項目」を参照してください。

-t
各情報の項目名が非表示になります。

使用例
 
PROMPT>dlnkmgr view -lu -c
Product     S/N      LUs iLU  HDevName                 Paths OnlinePaths
SANRISE_AMS 77010152   1 0191 t10.HITACHI_770101520191     2           2
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd  hh:mm:ss
PROMPT>
 

LU情報の表示項目

LU情報を表示する場合に,表示される項目とその説明を「表6-13 LU情報の表示項目」に示します。見出しについて,次に説明します。

表6-13 LU情報の表示項目

表示項目 説明
概略表示しない場合 概略表示する場合
Product ストレージシステムのモデルIDです。
SerialNumber S/N ストレージシステムのシリアル番号です。
LUs ストレージシステム内のLUのうち,HDLM管理下のLUの総数です。
Dynamic I/O Path Control ストレージシステム単位にダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定情報が表示されます。
on:ダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定が有効に設定されています。
off:ダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定が無効に設定されています。
-:ダイナミックI/Oパスコントロール機能をサポートしていません。
ストレージシステム単位の設定と異なる設定のLUが含まれる場合,表示された「on」または「off」のあとに「*」が付加されます。
iLU ストレージシステム内のLU番号が表示されます。
この番号とストレージシステム名(「DskName」に表示)を組み合わせると,パスがアクセスするLUを特定できます。
  • HUS VMの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
  • P9500の場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭3文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
    CU番号の先頭1文字目は「0」の値が入ります。
  • Hitachi AMS2000/AMS/TMS/WMS/SMSシリーズ,またはHUS100シリーズの場合
    10進数で表示されます。iLU全体がストレージシステム内の内部LU番号になります。iLUをストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にLUを特定できます。
  • Universal Storage Platform V/VMシリーズ,またはHitachi Virtual Storage Platformの場合
    16進数で表示されます。iLUの先頭2文字は論理DKC(Disk Controller)番号を示し,真ん中2文字はCU(Control Unit)番号を示し,後ろ2文字はCU内の内部LU番号を示します。
SLPR※1 LUが属するSLPRの番号が0から31までの10進数で表示されます。ストレージ論理分割機能がサポートされていないストレージシステム内のLUが表示対象の場合は「-」(ハイフン)が表示されます。
HDevName HDevName ホストデバイス名です。
DPC LU単位にダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定情報が表示されます。
on:ダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定が有効に設定されています。
off:ダイナミックI/Oパスコントロール機能の設定が無効に設定されています。
-:ダイナミックI/Oパスコントロール機能をサポートしていません。
PathID パス管理PATH_IDが,10進数で表示されます。ホストの再起動時に割り当てられます。
PathName※1 パスを表す項目で,パス名と呼びます。システムの構成を変更する場合やハードウェアを交換する場合は,パス名を参照して影響を受けるパスを確認してください。次に示す4つの項目をピリオドで区切ったものが,パス名として表示されます。
  • ホストポート番号(16進数)
  • バス番号(16進数)
  • ターゲットID(16進数)
  • ホストLU番号(16進数)
パス名を構成する項目と,各項目のVMware vSphereでの表現については,「表6-10 パス名を構成する項目」を参照してください。
ChaPort※1 CHAポート番号です。この番号でストレージシステムに搭載されているCHAポートを特定できます。この番号をストレージシステムの管理プログラムで参照すると,物理的にCHAポートを特定できます。
CLPR※1 CHAポートが属するCLPRの番号が0から31までの10進数で表示されます。ただし,次に示すものが表示対象の場合は「-」(ハイフン)が表示されます。
  • キャッシュ論理分割機能がサポートされていないストレージシステムに搭載されているCHAポート
  • Hitachi AMS2000/AMS/TMS/WMS/SMSシリーズのCopy-on-write SnapshotのSnapshotイメージに接続するパス
Status パスの状態です。
  • Online:稼働状態
  • Offline(C):コマンドでのオフライン操作による閉塞状態
  • Offline(E):障害による閉塞状態
Offline(E)のパスについては対処が必要です。「5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。
Type※1 パスの属性です。
  • Own:オーナパス
  • Non:ノンオーナパス
Universal Storage Platform V/VMシリーズ,Virtual Storage Platformシリーズ,Hitachi AMS2000シリーズ※2,Hitachi SMSシリーズ※2,HUS100シリーズ※2,またはHUS VMに接続している場合,すべてのパスがオーナパスです。
IO-Count※1 パスのI/O回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。IO-Countを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O障害回数(IO-Errors)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。
ただし,次に示すアルゴリズム以外が適用されている場合は,「-」(ハイフン)が表示されます。
  • exrr:拡張ラウンドロビン
  • exlio:拡張最少I/O数
  • exlbk:拡張最少ブロック数
IO-Errors※1 パスのI/O障害回数の合計数が,10進数で表示されます。表示できる最大値は,232-1(4294967295)です。最大値を超えた場合,0から再カウントします。IO-Errorsを0にしたい場合は,HDLMコマンドのclearオペレーションを実行してください。clearオペレーションを実行すると,I/O回数(IO-Count)も0にクリアされます。clearオペレーションの詳細については,「6.2 clear パスの統計情報を初期値にする」を参照してください。
DNum※1 LU全体を示すDevとして「0」が表示されます。
IEP※1 表示対象のパスが,間欠障害と見なされ,自動フェイルバックの対象外になっているかどうかが,表示されます。1本のパスにつき,次のどれかが表示されます。
  • -:間欠障害の監視が無効,またはパスの状態がOffline(C)
  • 0以上の数値:間欠障害の監視時間内に発生した障害の回数
  • *:間欠障害発生(自動フェイルバックの対象外)
LB※1 適用しているロードバランスのアルゴリズムが表示されます。
  • exrr:拡張ラウンドロビン
  • exlio:拡張最少I/O数
  • exlbk:拡張最少ブロック数
  • vmwfixed:固定(VMware)
  • vmwmru:最近の使用(VMware)
  • vmwrr:ラウンドロビン(VMware)
  • unknown:上記以外のアルゴリズム
VmPSP※1 適用しているPSPが表示されます。
VmRuntimeName※1 パスを表す項目で,VMware vSphereで管理しているパスのランタイム情報が表示されます。
VmState※1 VMware vSphereで管理しているパスの状態です。
  • active:稼働状態(Online)
  • standby:稼働状態(Online)
  • off:コマンドでのオフライン操作による閉塞状態(Offline(C))
  • dead:障害による閉塞状態(Offline(E))
  • unavailable:障害による閉塞状態(Offline(E))
  • perm_loss:障害による閉塞状態(Offline(E))
dead,unavailable,またはperm_lossのパスについては対処が必要です。「5.3 パス障害時の対処」を参照して対処してください。
Paths 表示対象のLUに対して,認識されているパスの総数が,10進数で表示されます。
OnlinePaths 表示対象のパスのうち,稼働状態のパスの数が10進数で表示されます。「Paths」の数と「OnlinePaths」の数が同じであれば,すべてのパスが稼働状態です。「OnlinePaths」の数の方が少ない場合,閉塞状態のパスがあります。閉塞状態のパスを確認し,障害が発生していれば対処してください。

(凡例)
-:表示されない項目

注※1
-lu -itemパラメタを使用してパラメタ値に表示項目もしくはallを指定した場合,またはパラメタ値に何も指定しなかった場合だけ表示されます。

注※2
ダイナミックI/Oパスコントロール機能を無効にしているときに対象になります。

(5) viewオペレーションの形式を表示する場合

-help
viewオペレーションの形式が表示されます。

使用例1

ホスト,およびリモート管理クライアントの両方の実行形式を表示する場合

 
PROMPT>dlnkmgr view -help
view:
  Format
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -sys
                                          [ -sfunc | -satp | -rule ] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -path
            [-iem] [-hbaportwwn] [-vmruntimename] [-vmstate]
            [ -hdev HostDeviceName ] [-stname] [-srt {pn | lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -path
            -item [pn] [dn] [lu] [cp] [type] [ic] [ie] [dnu] [hd] [iep]
                       [hbaportwwn] [vmruntimename] [vmstate] [vmpathuid] [vid]
            [ -hdev HostDeviceName ] [-stname] [-srt {pn | lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -path -c
                                          [-stname] [-srt {lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -lu
                      [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -lu
            -item [ [slpr] [pn] [cp] [clpr] [type] [ic] [ie] [dnu] [iep] [dpc]
                     [lb] [vmpsp] [vmruntimename] [vmstate] [vid] | all ]
                      [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -lu -c [-t]
    dlnkmgr -l view -sys [ -msrv | -lic | -audlog ] [-t]
   Host-Connection-Options:
     [ -a             | --passthroughauth ]
     [ -c CONFIG      | --config=CONFIG ]
     [ -f SESSIONFILE | --sessionfile=SESSIONFILE ]
     [ -h VIHOST      | --vihost=VIHOST ]
     [ -p PASSWORD    | --password=PASSWORD ]
     [ -r URL         | --url=URL ]
     [ -s SERVER      | --server=SERVER ]
     [ -t CACERTSFILE | --cacertsfile=CACERTSFILE ]
     [ -u USERNAME    | --username=USERNAME ]
     [ --credstore=CREDSTORE ]
     [ --passthroughauthpackage=PASSTHROUGHAUTHPACKAGE ]
     [ --portnumber=PORTNUMBER ]
     [ --protocol=PROTOCOL ]
     [ --savesessionfile=SAVESESSIONFILE ]
     [ --servicepath=SERVICEPATH ]
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
PROMPT>
 

使用例2

ホストの実行形式を表示する場合

 
PROMPT>dlnkmgr -s ホスト名 -u ユーザ名 -p パスワード view -help
view:
  Format
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -sys
                                          [ -sfunc | -satp | -rule ] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -path
            [-iem] [-hbaportwwn] [-vmruntimename] [-vmstate]
            [ -hdev HostDeviceName ] [-stname] [-srt {pn | lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -path
            -item [pn] [dn] [lu] [cp] [type] [ic] [ie] [dnu] [hd] [iep]
                       [hbaportwwn] [vmruntimename] [vmstate] [vmpathuid] [vid]
            [ -hdev HostDeviceName ] [-stname] [-srt {pn | lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -path -c
                                          [-stname] [-srt {lu | cp}] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -lu
                      [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -lu
            -item [ [slpr] [pn] [cp] [clpr] [type] [ic] [ie] [dnu] [iep] [dpc]
                     [lb] [vmpsp] [vmruntimename] [vmstate] [vid] | all ]
                      [ -hdev HostDeviceName | -pathid AutoPATH_ID ] [-t]
    dlnkmgr [Host-Connection-Options] view -lu -c [-t]
   Host-Connection-Options:
     [ -a             | --passthroughauth ]
     [ -c CONFIG      | --config=CONFIG ]
     [ -f SESSIONFILE | --sessionfile=SESSIONFILE ]
     [ -h VIHOST      | --vihost=VIHOST ]
     [ -p PASSWORD    | --password=PASSWORD ]
     [ -r URL         | --url=URL ]
     [ -s SERVER      | --server=SERVER ]
     [ -t CACERTSFILE | --cacertsfile=CACERTSFILE ]
     [ -u USERNAME    | --username=USERNAME ]
     [ --credstore=CREDSTORE ]
     [ --passthroughauthpackage=PASSTHROUGHAUTHPACKAGE ]
     [ --portnumber=PORTNUMBER ]
     [ --protocol=PROTOCOL ]
     [ --savesessionfile=SAVESESSIONFILE ]
     [ --servicepath=SERVICEPATH ]
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
PROMPT>
 

使用例3

リモート管理クライアントの実行形式を表示する場合

 
PROMPT>dlnkmgr -l view -help
view:
  Format
    dlnkmgr -l view -sys [ -msrv | -lic | -audlog ] [-t]
KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = view, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss
PROMPT>
 

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