Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(VMware®用)
ロードバランス機能は,VMware vSphereのPSP,またはHDLMが提供するPSPを使用します。HDLMで使用できるロードバランスのアルゴリズムを次の表に示します。
アルゴリズムの名称 PSPの名称 拡張ラウンドロビン HTI_PSP_HDLM_EXRR 拡張最少I/O数 HTI_PSP_HDLM_EXLIO 拡張最少ブロック数 HTI_PSP_HDLM_EXLBK 最近の使用(VMware) VMW_PSP_MRU ラウンドロビン(VMware) VMW_PSP_RR 拡張ラウンドロビン,拡張最少I/O数,および拡張最少ブロック数のPSPは,HDLMと一緒にインストールされます。これらのアルゴリズムは,発行するI/Oが1つ前に発行したI/Oと連続性があるかどうか(シーケンシャルなI/Oかどうか)を判別して,割り振るパスが決定されます。
1つ前に発行したI/Oと連続性がある場合,1つ前のI/Oを割り振ったパスが使用されます。ただし,発行したI/O数が一定数に達したときは,次のパスに切り替わります。
1つ前に発行したI/Oと連続性がない場合,I/Oごとに使用するパスが選択されます。
- 拡張ラウンドロビン:
接続しているすべてのパスが順番に選択されます。- 拡張最少I/O数:
接続しているすべてのパスのうち,処理中となっているI/O数が最も少ないパスが選択されます。- 拡張最少ブロック数:
接続しているすべてのパスのうち,処理中となっているI/Oのブロック数が最も少ないパスが選択されます。HDLMを新規にインストールしたときには,拡張最少I/O数がデフォルト値として設定されます。アップグレードインストールしたときには従来の設定が引き継がれます。
使用しているシステム環境で,データアクセスの傾向に適したロードバランスのアルゴリズムを選択してください。データアクセスの傾向に特徴が見られない場合は,拡張最少I/O数の適用を推奨します。
ロードバランス機能は,HDLMコマンドのsetオペレーションで指定します。setオペレーションについては,「6.6 set 動作環境を設定する」を参照してください。
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