Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Windows®用)
- この項の構成
- (1) パスを稼働状態にする場合
- (2) onlineオペレーションの形式を表示する場合
- -path
- HDLMが管理しているパスを操作することを指定します。
- onlineオペレーションの対象物はパスだけなので,この指定は省略できます。
- -hba,-cha,-pathid,または-hbaportwwnパラメタで,稼働状態にするパスを指定できます。これらのパラメタを省略した場合は,すべての閉塞状態のパスを稼働状態にします。稼働状態にできないパスがあった場合,処理を継続するかどうかを確認するメッセージが表示されます。稼働状態にできなかったパスを閉塞状態のままにして処理を継続する場合は「y」を,処理を中断する場合は「n」を入力してください。
- -hba ホストポート番号.バス番号
- HBAポート単位でパスを稼働状態にする場合に指定します。指定した番号のHBAポートを通るすべてのパスを稼働状態にします。
- viewオペレーションで表示されるパス名のうち,ホストポート番号,バス番号をピリオドで区切って指定します。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。ホストポート番号,およびバス番号の,左側の桁から0詰めされている0は省略できます。ただし,ホストポート番号,またはバス番号「0000」を指定する場合は,「0000」または「0」を指定してください。
- 使用例
- コマンド実行の確認をして,特定のHBAポート(ホストポート番号「0001」,バス番号「0001」)を通るすべてのパスを稼働状態にする場合
PROMPT>dlnkmgr online -hba 1.1 KAPL01057-I 指定されたHBAを通る全てのパスをOnlineにします。よろしいですか? [y/n] :y KAPL01061-I 3本のパスをOnlineにしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = online PROMPT>
- -cha -pathid パス管理PATH_ID
- CHAポート単位でパスを稼働状態にする場合に指定します。-pathidパラメタで指定したパスが経由しているCHAポートを通る,すべてのパスを稼働状態にします。
- viewオペレーションで表示される,現在のパス管理PATH_IDを指定します。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。パス管理PATH_IDの,左側の桁から0詰めされている0は省略できます(000001と1は同値です)。ただし,パス管理PATH_ID「000000」を指定する場合は,「000000」または「0」を指定してください。
- パス管理PATH_IDは,ホストの再起動時に新しく割り当てられます。必ずviewオペレーションを実行して,稼働状態にするパスの現在のパス管理PATH_IDを確認してから,onlineオペレーションを実行してください。
- 使用例
- コマンド実行の確認をして,CHAポート「0A」を通るすべてのパスを稼働状態にする場合(パス管理PATH_ID「000002」がCHAポート「0A」を通っているとき)
PROMPT>dlnkmgr online -cha -pathid 000002 KAPL01057-I 指定されたCHA portを通る全てのパスをOnlineにします。よろしいですか? [y/n] :y KAPL01061-I 2本のパスをOnlineにしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = online PROMPT>
- -pathid パス管理PATH_ID
- 単一のパスを稼働状態にする場合に指定します。
- viewオペレーションで表示される,現在のパス管理PATH_IDを指定します。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。パス管理PATH_IDの,左側の桁から0詰めされている0は省略できます(000001と1は同値です)。ただし,パス管理PATH_ID「000000」を指定する場合は,「000000」または「0」を指定してください。
- パス管理PATH_IDは,ホストの再起動時に新しく割り当てられます。必ずviewオペレーションを実行して,稼働状態にするパスの現在のパス管理PATH_IDを確認してから,onlineオペレーションを実行してください。
- -hbaportwwn HBAポートWWN [-tid ターゲットID -hlun ホストLU番号]
- HBAポートWWNで指定したHBAポートに接続されているパスを稼働状態にする場合に指定します。-tidパラメタおよび-hlunパラメタを指定しない場合は,指定したHBAポートWWNを通るすべてのパスを稼働状態にします。指定できるパラメタ値は1つだけです。
- HBAポートWWNには,HBAPortWWNを指定します。英字の大文字,小文字は区別されません。
- ターゲットIDには,PathNameからターゲットIDに該当する値を指定します。ターゲットIDの,左側の桁から0詰めされている0は省略できます(0000000000000001と1は同値です)。英字の大文字,小文字は区別されません。
- ホストLU番号には,PathNameからホストLU番号に該当する値を指定します。ホストLU番号の,左側の桁から0詰めされている0は省略できます(0001と1は同値です)。
- HBAPortWWNおよびPathNameは,次に示すviewオペレーションを実行すると表示されます。
dlnkmgr view -path -hbaportwwn- viewオペレーションを実行してHBAポートWWNおよびパス名を表示する方法については,「6.7.2 パラメタ」の「(2) パス情報を表示する場合」を参照してください。
- 使用例
- コマンド実行の確認をして,HBAポートWWN「10000000C93213BA」,ターゲットID「0000000000000001」,およびホストLU番号「0000」を通るパスを稼働状態にする場合
PROMPT>dlnkmgr online -path -hbaportwwn 10000000C93213BA -tid 1 -hlun 0 KAPL01050-I 指定されたパスをOnlineにします。よろしいですか? [y/n]:y KAPL01061-I 1本のパスをOnlineにしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = online PROMPT>
- -s
- コマンド実行の確認メッセージを表示しないで実行します。シェルスクリプトやバッチファイルでコマンドを実行する場合など,確認メッセージへの入力を省略したいときに指定します。
- 使用例
- コマンド実行の確認をしないで,パス管理PATH_ID「000002」のパスを稼働状態にする場合
PROMPT>dlnkmgr online -pathid 2 -s KAPL01061-I 1本のパスをOnlineにしました。失敗したパス = 0本。オペレーション名 = online PROMPT>
- -help
- onlineオペレーションの形式が表示されます。
- 使用例
PROMPT>dlnkmgr online -help online: Format dlnkmgr online [-path] [-s] dlnkmgr online [-path] -hba HBAPortNumber.BusNumber [-s] dlnkmgr online [-path] -cha -pathid AutoPATH_ID [-s] dlnkmgr online [-path] [-pathid AutoPATH_ID] [-s] dlnkmgr online [-path] [-hbaportwwn HBA_Port_WWN [-tid Target_ID -hlun Host_LUN]] [-s] Valid value AutoPATH_ID { 000000 - 999999 }(Decimal) Host_LUN { 0000 - FFFF }(Hexadecimal) KAPL01001-I HDLMコマンドが正常終了しました。オペレーション名 = online, 終了時刻 = yyyy/mm/dd hh:mm:ss PROMPT>HDLMコマンドのviewオペレーションとWindowsのコマンドを組み合わせて実行すると,特定のHBAポート,またはCHAポートで,パスの情報を絞り込んで表示できます。viewオペレーションについては,「6.7 view 情報を表示する」を参照してください。
HBAポート単位,またはCHAポート単位でパスを稼働状態にする前に,次のコマンドを実行して,稼働状態にするパスの情報を確認することをお勧めします。
- 例1
- 特定のHBAポート(ホストポート番号「0004」,バス番号「0001」)を通るすべてのパスを確認する場合
dlnkmgr view -path | find "0004.0001"- 指定したHBAポートを通るパスの情報だけが表示されます。
- 例2
- SANRISE9500VシリーズのCHAポート「0A」を通るすべてのパスを確認する場合
dlnkmgr view -path -stname | find "9500V" | find "0A"- 指定したCHAポートを通るパスの情報だけが表示されます。
LUの動的削除機能を使用している場合には,パス障害などによってパスが削除された状態になっていることがあります。このときは,パスの状態を変更しようとしてもエラーになります。状態を変更しようとしていたパスが削除されていることを確認し,パス障害に対処してください。詳細については「4.7.2 LUを動的に削除する」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright© 2011, 2013, Hitachi, Ltd.