Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Windows®用)
LUの動的削除とは,LUに接続されているすべてのパスが切断された場合に,HDLMの管理対象からLUを自動的に削除する機能です。
LUの動的削除は,HDLMコマンドのsetオペレーションで-rmlu onパラメタを指定することで設定できます。または,HDLM GUIのオプションウィンドウで設定できます。setオペレーションについては,「3.7.2 機能の設定」を参照してください。オプションウィンドウについては,「Hitachi Command Suite Dynamic Link Manager Software GUIヘルプ」を参照してください。
- この項の構成
- (1) LUが動的に削除される条件
- (2) LUまたはパスが動的に削除されていることを確認する
- (3) 削除されたLUまたはパスを復旧する
LUに接続されていたすべてのパスが切断された場合に,LUが削除されます。「すべてのパスが切断された場合」とは,HLUが削除された状態のことです。
HDLMコマンドのsetオペレーションでLUの動的削除を使用する場合,設定値によって次に示す違いがあります。
- -rmlu onパラメタを指定した場合は,切断されているパスの中にOffline(C)を含むパスがあるとき,HDLMの管理対象からLUを削除しません。
- -rmlu on -forceパラメタを指定した場合は,切断されているパスの中にOffline(C)を含むパスがあるときも,HDLMの管理対象からLUを削除します。
LUの動的削除によってLUまたはパスが削除されていることを確認するための操作を,ユーザが意識的にLUまたはパスを削除したときと,すべてのパスが切断されたためにLUまたはパスが削除されるときとに分けて説明します。
LUまたはパスが正しく削除されていることを,ディスクアドミニストレータ,およびHDLMコマンドまたはHDLM GUIで確認します。
パスの切断によってLUまたはパスが削除されると,HDLMは,KAPL05301-Eのメッセージをイベントログに出力します。
- 注意事項
- LUの動的削除機能を使用してHDLMの管理対象からLUが削除された場合,イベントログへKAPL08022-Eメッセージが出力されないことがあります。HDLMの管理対象からLUが削除された場合は,KAPL05301-Eメッセージの内容でパスの情報を確認してください。
KAPL05301-Eの表示例を次に示します。
イベントビューアのデータには削除されたパスの情報が「PathID PathName DskName iLU ChaPort」の形式で表示されます。
KAPL05301-Eメッセージに出力されるデータの例を次に示します。
図4-4 KAPL05301-Eメッセージに出力されるデータの例
KAPL05301-Eメッセージに表示されるパス情報の項目とその説明を次の表に示します。
表4-4 KAPL05301-Eメッセージに表示されるパス情報の項目と説明
項目 説明 PathID パス管理PATH_IDです。 ホストポート番号 パス名(PathName)を構成する項目です。 バス番号 ターゲットID ホストLU番号 DskName ストレージシステム名です。ストレージシステム名は,ベンダID,プロダクトID,およびシリアル番号が,ピリオドで区切った文字列で表示されます。 iLU ストレージシステム内のLU番号が,16進数で表示されます。 ChaPort CHAポート番号です。 パス情報の内容から,どのLUが削除されたのかを明確にし,パス障害に対処してください。パス障害への対処方法については「5.3 パス障害時の対処」を参照してください。
削除されたLUは,物理的な障害を修復してから次に示すことを実行すると,復旧します。パス障害の場合は,パス障害の原因を取り除いたあとに次に示すことを実行すると,復旧します。ただし,次に示すことを実行しなくても自動的に復旧する場合もあります。
- Windowsの「デバイスマネージャ」画面で[ディスクドライブ]を選択して,[ハードウェア変更のスキャン]を実行。
- Windowsの「ディスクの管理」画面で[ディスクの再スキャン]を実行。
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