Replication Manager Software Application Agent CLI リファレンスガイド

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2.3.3 drmfsdisplay(ファイルシステムの情報を表示,または更新する)

書式

ファイルシステムの情報を表示する場合

drmfsdisplay [ マウントポイントディレクトリ名 ]
             [ -target ファイル名またはディレクトリ名 | -f 一括定義ファイル名 ]
             [ -device デバイスファイル名 ] [ -l ] [ -v ][ -cf ]

ディクショナリマップファイルの情報を最新の状態に更新する場合

drmfsdisplay -refresh

説明

次の3つの機能があります。

  1. コマンドを実行したサーバ上のファイルシステムのリソース情報を表示します。
  2. コマンドを実行したシステム内の任意のファイルシステムについて,マウントポイントディレクトリ単位で情報を表示します。
  3. ディクショナリマップファイルに登録されているファイルシステムの情報を更新します。バックアップする前に実行してください。

1.および2.で表示する項目を次の表に示します。

表2-10 drmfsdisplayコマンドの表示項目

表示項目 意味
INSTANCE マウントポイントディレクトリ名
T オブジェクトタイプ
(ファイルを表す「F」が表示されます)
FILE ファイル名
S マウントポイントディレクトリ名
FSTYPE ファイルシステムタイプ
(NTFS)
DG ディスクグループ名(論理ボリュームマネージャー導入環境の場合)または「-」(ベーシックディスク構成の場合)
LVM-DEVICE 論理デバイスファイル名(論理ボリュームマネージャー導入環境の場合)または「GUID」(論理ボリュームマネージャーを導入していない環境の場合)
DEVICE※1 物理デバイスファイル名(RAWデバイスファイル名)またはHarddisk<n>(n:整数)
COPY-GROUP コピーグループ名
(RAID Managerボリュームグループ名,デバイス名)
PORT# サーバホスト側のポート名称
TID# サーバホスト側のターゲットID
LUN# サーバホスト側の論理ユニット番号
MU# ペア識別子
LDEV# RAID装置内での論理デバイス番号
P/S 正ボリュームか副ボリュームかを識別する文字
P:ペアボリュームの正ボリュームを示す場合
S:ペアボリュームの副ボリュームを示す場合
-:ペアボリュームを構成していないボリュームを示す場合
SERIAL# RAID装置のシリアル番号
COPY-FUNC コピー種別
コピー種別:コピー種別の名称はDKCソフトウェア製品(ストレージシステム装置)のモデルおよびマイクロコードのバージョンによって変わります。
-:ペアボリュームを構成していないボリュームを示す場合(この表示を使用して動作するようなプログラムを作成しないでください)
GEN-NAME 世代識別名
local_n:ローカルのペアボリュームの場合(nは0から999までの世代番号)
remote_n:リモートのペアボリュームの場合(nは0から999までの世代番号)
-:ペアボリュームを構成していないボリュームを示す場合
VIRTUAL-SERVERNAME※2 仮想サーバ名(環境変数DRM_HOSTNAMEの値)
DB-PATH※2 ディクショナリマップファイル格納ディレクトリ名
CORE-MAPFILE-UPDATE-TIME※2 コアマップファイル更新時刻
APP.-MAPFILE-UPDATE-TIME※2 アプリケーションマップファイル更新時刻

注※1
-deviceオプションを指定してコマンドを実行した場合,Tの次に表示されます。

注※2
-vオプションを指定してコマンドを実行した場合,表示されます。

表示できない項目がある場合,その項目欄には「-」が表示されます。すべての項目が表示できない場合,エラーメッセージが表示されます。

各項目は,空白文字で区切られて表示されます。

引数

マウントポイントディレクトリ名

情報を表示したいファイルシステムのドライブ文字またはドライブ文字から始まる絶対パスを指定します。パスの末尾に「\」を指定しないでください。

このオプションを省略した場合は,すべてのファイルシステムが対象になります。

-target ファイル名またはディレクトリ名

特定のファイルまたはディレクトリに関連する情報を表示する場合に指定します。ファイル名またはディレクトリ名は,絶対パスで指定してください。複数のファイルやディレクトリの情報を表示するときは,ファイル名またはディレクトリ名をコンマで区切って指定します。パスの末尾に「\」を指定しないでください。

-f 一括定義ファイル名

特定のファイルまたはディレクトリに関連する情報を表示する場合に指定します。表示するファイルまたはディレクトリの絶対パスの一覧を記述した一括定義ファイルをあらかじめ作成しておきます。一括定義ファイル名を指定することで,表示するファイルやディレクトリを一度に指定できます。一括定義ファイル名は絶対パスで指定します。

-device デバイスファイル名

特定のデバイスファイルに関連する情報だけを表示する場合に指定します。このオプションを指定すると,マウントポイントディレクトリ名で指定したファイルシステムのファイルシステム情報に対して,指定したデバイスファイルに関する情報を表示します。マウントポイントディレクトリ名を省略した場合,すべてのファイルシステムの情報に対して,指定したデバイスファイルに関する情報を表示します。

-l

表示形式をロング形式にする場合に指定します。

-v

ディクショナリマップファイルに関する管理情報を表示する場合に指定します。次の情報を表示します。

-cf

ローカルコピー,リモートコピーの種別を表示する場合,またはコピーグループ名に対応する世代識別名を表示する場合に指定します。このオプションを指定した場合は,リモートの情報も表示されます。

-refresh

ディクショナリマップファイルの情報を最新の状態に更新する場合に指定します。すべてのファイルシステムに対するディクショナリマップファイルの情報が更新されます。このとき,コアマップファイルは更新時にいったん情報が削除されてから,更新されます。ディクショナリマップファイルにsnapshotのディスク情報を設定する場合は,このオプションを指定します。

ディクショナリマップファイルの更新はDBサーバで実行します。

ディスクの構成変更を行った場合は必ずディクショナリマップファイルを更新してください。

注意事項

-targetオプション,または-fオプションによって空白を含んだファイル名またはディレクトリ名をコマンドラインのオプションとして指定する場合,指定されるパス名は,引用符(")で囲む必要があります。

ただし,一括定義ファイル内で対象のファイル名またはディレクトリ名を記述する場合は,指定するパス名を引用符(")で囲む必要はありません。

戻り値

0:正常終了した場合

0以外:エラーが発生した場合

使用例

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