Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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7.6 トランザクションログを使用してリストアする(ロールフォワード)

Exchange Serverのバックアップデータをリストアすると,データベースはバックアップ時の状態に戻ります。バックアップ時からリストアコマンド実行時までのトランザクションログが正ボリュームに格納されている場合,リストア時に-recoveryオプションを指定することでトランザクションログをロールフォワードできます。この場合,バックアップ以降のトランザクションログを適用して,データベースを障害発生直前の状態に復旧できます。

ここでは,Exchange Serverのトランザクションログを使用して,ロールフォワードでリストアする手順について説明します。Exchange Server 2007の場合の運用例を使って説明します。

トランザクションログを使用した運用の流れを次の図に示します。

図7-12 トランザクションログを使用した運用の流れ

[図]

この図では,時点Aで正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを取得後,時点Bでデータベースが更新されています。時点Cで正ボリュームのデータファイルに障害が発生した場合,副ボリュームから正ボリュームへのリストアを実行すると,時点Aの状態に戻ります。このとき,バックアップ時からリストアコマンド実行時までのトランザクションログが正ボリュームに格納されていれば,ロールフォワードを実行することでデータベースを障害発生直前の状態(時点Cの直前の状態)に復旧できます。

この節の構成
7.6.1 システム構成
7.6.2 リストア時にトランザクションログをロールフォワードする

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