Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


6.8.2 SQL Serverデータベースをローカルサイトにリストアする

ローカルサイトに障害が発生しておらず,正常に動作している場合に,SQL Serverデータベースをローカルサイトにリストアする例について説明します。ローカルサイトとリモートサイトの手順を分けて説明します。

この項の構成
(1) リモートサイトでの操作
(2) ローカルサイトでの操作

(1) リモートサイトでの操作

  1. TrueCopyのペア(常時ペア)を分割します。
    BKServer > pairsplit -g TC01 -d SQL11 -rw
    BKServer >
  2. バックアップデータのバックアップIDを確認します。
    バックアップIDを確認するには,バックアップサーバでdrmtapecatコマンドを実行します。
    BKServer >drmtapecat
    BACKUP-ID ORIGINAL-ID BACKUP-OBJECT INSTANCE SNAPSHOT TIME     EXPIRATION TIME   BACKUP-MEDIA
    0000000002 0000000001 MSSQL         default  2004/08/05 10:00:00 2004/11/05 10:00:00  -
    :
    :
    BKServer >
  3. バックアップしたデータをテープから副ボリュームへリストアします。
    リストアするには,バックアップサーバでEX_DRM_TAPE_RESTOREを実行します。
    BKServer > EX_DRM_TAPE_RESTORE Operation_A -backup_id 0000000002
    リストアを実行すると,バックアップサーバのバックアップカタログに,このリストア操作に関する情報が新しいバックアップID「0000000003」で登録されます。
  4. 正しくテープから副ボリュームへリストアされていることを確認します。
    バックアップサーバでdrmsqlcatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がバックアップサーバにリストアされていることを確認します。
    BKServer > drmsqlcat default
    INSTANCE: default
    BACKUP-ID: 0000000003  BACKUP-MODE: ONLINE  INSTANCE: default  ORIGINAL-ID: 0000000001
    START-TIME: 2004/08/05 10:00:00  END-TIME: 2004/08/05 10:03:00  HOSTNAME: DBServer
    T DB        OBJECT     FILE                                     FS   DG   DEVICE       COPY-GROUP
    M UserDB1   METAFILE   F:\MSSQL\meta\0000000131_0000000005.dmp  -    -    -            -
    D UserDB1   DATAFILE   G:\UserDB1_Data.MDF                      G:   -    Harddisk1    SI01,SQL01
    - -         -          -                                        -    -    -            SI01,SQL01
    T UserDB1   TRANSACT   G:\UserDB1_Log.LDF                       G:   -    Harddisk1    SI01,SQL01
    BKServer >
  5. バックアップ情報を一時ファイルへエクスポートします。
    副ボリュームから正ボリュームへリストアするには,テープから副ボリュームへのリストア操作に関するバックアップ情報を,ファイルサーバにコピーする必要があります。EX_DRM_DB_EXPORTを実行し,バックアップ情報を拡張コマンド用一時ディレクトリの一時ファイルへエクスポートします。
    BKServer > EX_DRM_DB_EXPORT Operation_A

(2) ローカルサイトでの操作

  1. 一時ファイルをローカルサイトのデータベースサーバで受け取ります。
    データベースサーバでEX_DRM_FTP_GETを実行し,バックアップサーバの一時ファイルを一括してデータベースサーバで受け取ります。一時ファイルは,データベースサーバの拡張コマンド用一時ディレクトリに格納されます。
    DBServer > EX_DRM_FTP_GET Operation_A -server BKServer -user admin -password password
  2. バックアップサーバから転送した一時ファイルをデータベースサーバのバックアップカタログへインポートします。
    バックアップサーバから転送した一時ファイルを,データベースサーバのバックアップカタログへインポートします。一時ファイルをインポートするには,データベースサーバでEX_DRM_DB_IMPORTを実行します。
    DBServer >EX_DRM_DB_IMPORT Operation_A
  3. 正しくインポートされていることを確認します。
    データベースサーバでdrmsqlcatコマンドを実行して,正ボリュームから副ボリュームへのバックアップを実行した日付のバックアップ情報がデータベースサーバにインポートされていることを確認します。
    DBServer > drmsqlcat default
    INSTANCE: default
    BACKUP-ID: 0000000002  BACKUP-MODE: ONLINE  INSTANCE: default  ORIGINAL-ID: 0000000001
    START-TIME: 2004/08/05 10:00:00  END-TIME: 2004/08/05 10:03:00  HOSTNAME: DBServer
    T DB        OBJECT     FILE                    FS   DG   DEVICE       COPY-GROUP
    M UserDB1   METAFILE   G:\META_0000000005.dmp  -    -    -            -
    D UserDB1   DATAFILE   G:\UserDB1_Data.MDF     G:   -    Harddisk1    SI01,SQL01
    - -         -          -                       -    -    -            SI01,SQL01
    T UserDB1   TRANSACT   G:\UserDB1_Log.LDF      G:   -    Harddisk1    SI01,SQL01
    DBServer >
  4. 副ボリュームのデータを正ボリュームへリストアします。
    正ボリュームと副ボリュームを再同期することでリストアします。リストアするには,データベースサーバでEX_DRM_SQL_RESTOREを実行します。
    DBServer > EX_DRM_SQL_RESTORE Operation_A -resync
  5. SQL Serverデータベースをリカバリします。
    リカバリするにはデータベースサーバでdrmsqlrecoverコマンドまたはdrmsqlrecovertoolコマンドを実行します。
  6. コピーグループを再同期します。
    データベースサーバでEX_DRM_RESYNCを実行し,コピーグループを再同期します。
    DBServer > EX_DRM_RESYNC Operation_A

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2011, 2014, Hitachi, Ltd.