Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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3.15.1 前提条件の確認

拡張コマンドを使用する上で,必要な前提条件を確認します。

次の事項について確認します。

この項の構成
(1) 拡張コマンドの実行権限
(2) 拡張コマンドの自動実行
(3) VBScriptの前提バージョン
(4) 不要なファイルの削除

(1) 拡張コマンドの実行権限

拡張コマンドを実行するには,システム管理者権限が必要です。システム管理者権限があるかどうかを確認してください。

(2) 拡張コマンドの自動実行

拡張コマンドを使用したバックアップやリストアでは,一連の処理が複数のサーバにわたるケースがあります。この場合,それぞれのサーバに対して,拡張コマンドを実行するのは困難です。したがって,拡張コマンドをリモート実行する必要があります。また,拡張コマンドを繰り返し実行したい場合は,自動実行の設定が必要になります。

このような課題は,次のような条件を満たす運用管理ソフトウェアを導入することで解決できます。

拡張コマンドの運用をより簡潔にするために,運用管理ソフトウェアを使用できます。運用管理ソフトウェアとしてJP1/AJS2 - Scenario Operationを使用すると,シナリオに沿った運用を自動化できます。シナリオとは,システム全体を効率良く運用するための運用手順を表現したものです。コマンド実行時の環境に依存する情報を変数として設計した運用手順を,シナリオテンプレートと呼びます。運用環境に依存する情報をシナリオテンプレートの変数に設定してシナリオを作成することで,運用手順を効率良く自動化できます。JP1/AJS2 - Scenario Operationでは,Application Agentのコマンドを使用した幾つかの運用手順をシナリオテンプレート(シナリオのひな形)として提供しています。JP1/AJS2 - Scenario Operationを使用した運用手順の自動化やシナリオテンプレートの組み込み方法については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 - Scenario Operation」を参照してください。

(3) VBScriptの前提バージョン

拡張コマンドを使用する場合,VBScriptのバージョンは5.6(Windows Server 2003),5.7(Microsoft® Windows Server® 2008),または5.8(Microsoft® Windows Server® 2008 R2またはWindows Server 2012)を使用してください。

注意事項
拡張コマンドがエラー終了すると,戻り値は0以外の値になります。なお,VBScriptのバージョンを5.1からバージョンアップすると,エラー終了時の戻り値が異なります。

(4) 不要なファイルの削除

すでに一度設定した拡張コマンドの設定を変更する場合,以前使用していた不要なファイルを削除しておく必要があります。次の設定を変更する場合,不要なファイルを削除してください。

ファイルを削除する方法を次に示します。

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