Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]


3.14.3 副ボリュームをマウントする場合のマウントポイントおよびマウント対象の決定

ここでは,副ボリュームをマウントするコマンドを実行した場合に,どのようにApplication Agentがマウントポイントおよびマウント対象となる副ボリューム(コピーグループ)を決定するかについて説明します。なお,副ボリュームをマウントするコマンドは,次のとおりです。

この項の構成
(1) マウントポイントの決定
(2) マウント対象の決定

(1) マウントポイントの決定

副ボリュームをマウントするコマンドを実行した場合に,どのようにApplication Agentがマウントポイントを決定するかについて,次の表に示します。コマンド実行時のオプションにバックアップIDを指定した場合と,コピーグループを指定した場合に分けて示します。

表3-43 副ボリュームをマウントするコマンド実行時のマウントポイントの決定方法(オプションにバックアップIDを指定した場合)

コマンド実行時に-mount_ptオプションでマウントポイント名を指定 コピーグループマウント定義ファイル マウントポイント
コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントと,-mount_ptで指定したマウントポイント名を使用※1
× -mount_ptで指定したマウントポイント名を使用※2
× コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントを使用※3
× Application Agentが自動的に決定(使用されていないドライブを使用)

(凡例)
○:定義ファイル,または指定がある。
×:定義ファイル,または指定がない。

注※1
-mount_ptオプションで,ドライブ名を指定した場合,指定したドライブから,アルファベット順に空いているドライブをマウントしていきます。
-mount_ptオプションでマウントポイントディレクトリ名としてドライブ文字から始まる絶対パスを指定すると,マウントポイントは,「<マウントポイントディレクトリ名に指定した絶対パス>\<コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイント>」となります。
例えば,-mount_ptオプションで,「W:\」を指定して,コピーグループマウント定義ファイルに「FS=D:\」と指定されている場合,「W」ドライブから空いている順にマウントしていきます。-mount_ptオプションで,「W:\mnt」を指定して,コピーグループマウント定義ファイルに「FS=D:\mnt」と指定した場合,マウントポイントは「W:\mnt\D\mnt」となります。

注※2
指定したマウントポイント名の末尾に「\」がない場合でも,「\」が指定されているものと見なされます。例えば,「D:」と「D:\」は同じドライブと見なされます。また「D:\MOUNTDIR」と「D:\MOUNTDIR\」は同じディレクトリと見なされます。

注※3
コピーグループマウント定義ファイルで,バックアップ対象のコピーグループに対応する「FS=マウントポイント」に指定されたマウントポイントを使用します。

表3-44 副ボリュームをマウントするコマンド実行時のマウントポイントの決定方法(オプションにコピーグループを指定した場合)

コマンド実行時に-mount_ptオプションでマウントポイント名を指定 ディスク種別 コピーグループマウント定義ファイル マウントポイント
ベーシックディスク コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントを使用※1
× -mount_ptで指定したマウントポイント名を使用※2
ダイナミックディスク コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントと,-mount_ptで指定したマウントポイント名を使用※3
× エラー終了
× ベーシックディスク コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントを使用※1
× Application Agentが自動的に決定(使用されていないドライブを使用)
ダイナミックディスク コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイントを使用※3
× Application Agentが自動的に決定(使用されていないドライブを使用)

(凡例)
○:定義ファイル,または指定がある。
×:定義ファイル,または指定がない。

注※1
コピーグループマウント定義ファイルで,バックアップ対象のコピーグループに対応する「FS=マウントポイント」に指定されたマウントポイントを使用します。

注※2
指定したマウントポイント名の末尾に「\」がない場合でも,「\」が指定されているものと見なされます。例えば,「D:」と「D:\」は同じドライブと見なされます。また「D:\MOUNTDIR」と「D:\MOUNTDIR\」は同じディレクトリと見なされます。

注※3
-mount_ptオプションで,ドライブ名を指定した場合,指定したドライブから,アルファベット順に空いているドライブをマウントしていきます。
-mount_ptオプションでマウントポイントディレクトリ名としてドライブ文字から始まる絶対パスを指定すると,マウントポイントは,「<マウントポイントディレクトリ名に指定した絶対パス>\<コピーグループマウント定義ファイルのマウントポイント>」となります。
例えば,-mount_ptオプションで,「W:\」を指定して,コピーグループマウント定義ファイルに「FS=D:\」と指定されている場合,「W」ドライブから空いている順にマウントしていきます。-mount_ptオプションで,「W:\mnt」を指定して,コピーグループマウント定義ファイルに「FS=D:\mnt」と指定した場合,マウントポイントは「W:\mnt\D\mnt」となります。

(2) マウント対象の決定

副ボリュームをマウントするコマンドを実行した場合に,どのようにApplication Agentがマウント対象となる副ボリューム(コピーグループ)を決定するかについて説明します。

表3-45 副ボリュームをマウントするコマンド実行時のマウント対象の決定方法

マウントコマンド実行時のオプション ディスク種別 コピーグループマウント定義ファイル マウント対象となる副ボリューム(コピーグループ)
バックアップIDを指定 区別なし 区別なし 指定したバックアップIDに対応するバックアップカタログに記録されているコピーグループ
-copy_group <コピーグループ名>」を指定 ベーシックディスク 区別なし -copy_groupオプションで指定したコピーグループ
ダイナミックディスク 同じディスクグループ(ディスクセット)を構成するすべてのコピーグループ
× エラー終了

(凡例)
○:定義ファイルがある。
×:定義ファイルがない。

[目次] [前へ] [次へ]


All Rights Reserved. Copyright© 2011, 2014, Hitachi, Ltd.