Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド

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3.3.1 クラスタリソースの状態を確認するためのリトライ回数とリトライ間隔の設定

クラスタ環境でコールドバックアップやリストアする場合,Application Agentはクラスタリソースのオンライン状態とオフライン状態を切り替えています。クラスタリソースをオンラインまたはオフラインにする場合,クラスタリソースの状態がオンラインまたはオフラインになったかどうかをリトライ処理で確認しています。クラスタリソースの状態を確認するリトライ回数とリトライ間隔を変更したい場合,次のパラメーターを変更してください。非クラスタ環境の場合は,このパラメーターはデフォルトのまま変更しないでください。

表3-2 init.confのパラメーター(クラスタリソースの状態確認のリトライ回数とリトライ間隔)

パラメーター 説明 設定できる値
(デフォルト値)
CLU_RETRY_TIME
  • リトライ回数の最大値を設定します。通常は0以外の値を設定してください。バックアップ対象がExchangeデータベースの場合,サービスの開始時間はロールフォワードの処理時間に依存します。このため,Exchangeデータベースの場合は,この値はデフォルト値から変更しないでください。
  • 0を設定した場合,クラスタリソースの状態が確認できるまでリトライし続けます。例えば,クラスタリソースがエラー終了した場合,無期限にリトライします。
  • このパラメーターには,通常60を設定することを推奨します。
    ただし,大規模なシステム構成などで60では不十分な場合,実際の運用環境でクラスタリソースのオンライン状態とオフライン状態の切り替えに掛かる時間の2倍となることを目安に設定してください。
  • このパラメーターの設定を変更する場合,「CLU_RETRY_TIMEの設定値×CLU_RETRY_WAITの設定値」が,クラスタリソースのオンライン状態とオフライン状態の切り替えを完了するまでの時間よりも,十分に大きな値になるようにしてください。
0~3600
(0)
CLU_RETRY_WAIT クラスタリソースの状態を確認するためのリトライ間隔の秒数を設定します。 0~3600
(1)

クラスタリソースのオンライン状態とオフライン状態の切り替えに掛かる時間は,使用するクラスタソフトウェア,ディスク数,ディスクサイズ,サービスリソースの起動・停止時間などにも依存します。次に示す表を参考に,適切な値を設定してください。

表3-3 クラスタソフトウェアごとのCLU_RETRY_WAITに設定する値

使用するクラスタソフトウェア 説明 推奨値(単位:秒)
Microsoft Cluster ServiceまたはWindows Server Failover Clustering クラスタリソースの状態確認には,1秒または2秒程度の待ち時間が必要です。 1または2
Veritas Cluster Server クラスタリソースの状態確認には,1秒または2秒程度の待ち時間が必要です。 1または2

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