Replication Manager Software Application Agent CLI ユーザーズガイド
ここでは,VSSを使用してファイルシステムをバックアップする場合に特に必要な条件と注意事項について説明します。
- ファイルサーバおよびバックアップサーバにRM Shadow Copy Providerがインストールされている必要があります。なお,Application Agentのインストール時にRM Shadow Copy Providerがインストールされていない場合,RM Shadow Copy Providerが一緒にインストールされます。
- テープにバックアップしない場合でも,バックアップサーバが必要です。これは,バックアップサーバでVSSスナップショットのインポートを実行するためです。
- バックアップ中は一定時間(~10秒)ファイルシステムの書き込み処理が停止されます。バックアップ終了後には,ファイルシステムへの書き込みが再開されます。
- VSSを使用したファイルシステムのバックアップデータの整合性について
VSSを使用してファイルシステムをバックアップする場合,VSS Writerを使用しないで,snapshotを取得します。この方法では,バックアップ結果のファイルシステムの整合性は保証できますが,バックアップ実行中に動作していたアプリケーションのデータの整合性は保証できませんので,ご注意ください。- VSSを使用するための,Application Agentの環境設定をしてください。VSSを使用するための環境設定については,「3.9 VSSを使用するための設定」を参照してください。
- バックアップおよびリストア対象となるファイルシステムは,すべてマウントされている必要があります。
- バックアップ先の副ボリュームとして,LUN#0を使用しないでください。LUN#0のディスクを使用した場合,ほかのディスクが認識されなくなることがあります。
- バックアップ対象のボリューム上のディレクトリに別のボリュームをマウントしないでください。マウントした場合,副ボリュームのマウントおよびリストアに失敗することがあります。
- 次のファイルの設定を変更した場合は,Windowsのサービス画面を使用して,Protection Managerサービスを再起動してください。
- Application Agentの構成定義ファイル(init.conf)
- RAID Manager用連携定義ファイル(DEFAULT.dat)
- VSSバックアップを実行するデータベースサーバ,またはバックアップサーバ上に,Veritas Snapshot Providerをインストールしている場合,Veritas Snapshot Provider 1.04以降を適用してください。
Veritas Snapshot Provider 1.03以前をインストールした状態でVSSバックアップを実行すると,バックアップ対象のボリュームにRead-OnlyおよびHidden属性が残ることがあります。この属性が残っている場合,システム起動時にドライブが割り当てられない現象が発生します。この現象が発生した場合には,Microsoft社の技術情報840781に従って属性を解除してください。- システム障害などによってVSS機能を使用したバックアップが中断された場合,バックアップ対象のボリュームにRead-OnlyおよびHidden属性が残ることがあります。この属性が残っている場合,システム起動時にドライブが割り当てられない現象が発生します。この現象が発生した場合には,Microsoft社の技術情報840781に従って属性を解除してください。
- ダイナミックディスク上のファイルシステムはバックアップできません。
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