Replication Manager Software システム構成ガイド
ここでは,Sun Clusterを使用している場合に,Solarisクラスタ環境のデータを移動する手順について説明します。なお,この手順はHitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスがすでに起動していることを前提としています。
注意
- クラスタ管理アプリケーションでは,クラスタリソースの設定時に登録した名称をリソース名に指定してください。
- この項の構成
- (1) 実行系ノードでの手順
- (2) 待機系ノードでの手順
- 実行系ノードで,Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスおよび共有ディスクを,実行系ノードが所有していることを確認します。
- 実行系ノードで,次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネント,Device Manager,およびTiered Storage Managerのリソースの監視を無効にします。
/usr/cluster/bin/scswitch -n -M -j TieredStorageManager /usr/cluster/bin/scswitch -n -M -j HiCommandServer /usr/cluster/bin/scswitch -n -M -j HCSDeviceManagerWebService /usr/cluster/bin/scswitch -n -M -j BaseWebService /usr/cluster/bin/scswitch -n -M -j BaseCommonService上記以外にHitachi Command Suite製品のリソースがある場合は,同様にリソースの監視を無効にしてください。- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネント,Device Manager,およびTiered Storage Managerのリソースを無効にします。
/usr/cluster/bin/scswitch -n -j TieredStorageManager /usr/cluster/bin/scswitch -n -j HiCommandServer /usr/cluster/bin/scswitch -n -j HCSDeviceManagerWebService /usr/cluster/bin/scswitch -n -j BaseWebService /usr/cluster/bin/scswitch -n -j BaseCommonService上記以外にHitachi Command Suite製品のリソースがある場合は,同様にリソースを無効にしてください。- 次のコマンドを実行して,Hitachi Command Suite共通コンポーネントのデーモンを停止します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ>/bin/hcmdssrv -stop- 次のコマンドを実行して,HiRDBのリソースの監視を無効にします。
/usr/cluster/bin/scswitch -n -M -j HiRDB- 次のコマンドを実行して,HiRDBのリソースを無効にします。
/usr/cluster/bin/scswitch -n -j HiRDB- 次のコマンドを実行して,データベースを共有ディスクに移行します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ>/bin/hcmdsdbclustersetup -createcluster -databasepath <データベースの再作成先ディレクトリ> -exportpath <データベースの退避先ディレクトリ> -auto
- <データベースの再作成先ディレクトリ>
- 共有ディスク上のディレクトリを指定します。
- <データベースの退避先ディレクトリ>
- ローカルディスク上のディレクトリを指定します。
注意
- hcmdsdbclustersetupの実行前に,<データベースの再作成先ディレクトリ>および<データベースの退避先ディレクトリ>を削除または空にしておいてください。
- hcmdsdbclustersetupを実行すると,HiRDBが使用するポートのポート番号がデフォルト値(23032)に戻ります。
- 共有ディスク上の<データベースの再作成先ディレクトリ>には,次に示すデータベース容量を合計した空き容量が必要です。
Hitachi Command Suite共通コンポーネントのデータベース容量
Replication Managerと同一ホストにインストールされているすべてのHitachi Command Suite製品(Replication Managerを含む)のデータベース容量
空き容量不足が原因でhcmdsdbclustersetupコマンドの実行に失敗した場合は,ディレクトリの空き容量を増やし,hcmdsdbclustersetupコマンドを再度実行してください。- hcmdsdbclustersetupコマンドが正常終了するまでは,共有ディスクを実行系ノードから切り離さないでください。hcmdsdbclustersetupコマンドが異常終了した状態でホストを再起動すると,共有ディスクの接続先が待機系ノードに切り替わることがあります。
- autoオプションを使用すると,コマンド実行後にHitachi Command Suite共通コンポーネントおよびHiRDBが停止された状態になります。
- 共有ディスク上の<データベースの再作成先ディレクトリ>のパスを指定してください。ローカルディスク上の<データベースの退避先ディレクトリ>のパスを指定してください。
- <データベースの再作成先ディレクトリ>および<データベースの退避先ディレクトリ>は,63バイト以内の絶対パスを指定してください。
- <データベースの再作成先ディレクトリ>および<データベースの退避先ディレクトリ>に使用できる文字を次に示します。
A~Z,a~z,0~9,「.」,「_」
パス区切り文字として「\」,「:」,「/」も使用できます。- 次のコマンドを実行して,ノードを待機系ノードに切り替えます。
/usr/cluster/bin/scswitch -z -g <グループ名> -h <待機系ノードのホスト名>
- 待機系ノードで,Hitachi Command Suite共通コンポーネントのサービスおよび共有ディスクを,待機系ノードが所有していることを確認します。
- 次のコマンドを実行して,共有ディスク上のデータベースを使用するように設定を変更します。
<Hitachi Command Suite共通コンポーネントのインストールディレクトリ>/bin/hcmdsdbclustersetup -createcluster -databasepath <データベースの再作成先ディレクトリ> -exportpath <データベースの退避先ディレクトリ> -auto<データベースの再作成先ディレクトリ>には,実行系ノードでデータベースを共有ディスクに移行したときに指定したディレクトリと同じディレクトリを指定してください。
注意
- hcmdsdbclustersetupの実行前に,<データベースの再作成先ディレクトリ>および<データベースの退避先ディレクトリ>を削除または空にしておいてください。
- hcmdsdbclustersetupコマンドが正常終了するまでは,共有ディスクを実行系ノードから切り離さないでください。hcmdsdbclustersetupコマンドが異常終了した状態でホストを再起動すると,共有ディスクの接続先が待機系ノードに切り替わることがあります。
- autoオプションを使用すると,コマンド実行後にHitachi Command Suite共通コンポーネントおよびHiRDBが停止された状態になります。
- <データベースの退避先ディレクトリ>には,ローカルディスク上のディレクトリを指定します。
- <データベースの退避先ディレクトリ>は,63バイト以内の絶対パスを指定してください。
- <データベースの退避先ディレクトリ>に使用できる文字を次に示します。
A~Z,a~z,0~9,「.」,「_」
パス区切り文字として「\」,「:」,「/」も使用できます。- 次のコマンドを実行して,ノードを実行系ノードに切り替えます。
/usr/cluster/bin/scswitch -z -g <グループ名> -h <実行系ノードのホスト名>- 次のコマンドを実行して,無効にしたリソースを有効にします。
/usr/cluster/bin/scswitch -e -j TieredStorageManager /usr/cluster/bin/scswitch -e -j HiCommandServer /usr/cluster/bin/scswitch -e -j HCSDeviceManagerWebService /usr/cluster/bin/scswitch -e -j BaseWebService /usr/cluster/bin/scswitch -e -j BaseCommonService /usr/cluster/bin/scswitch -e -j HiRDB上記以外にHitachi Command Suite製品のリソースを無効にしていた場合は,同様にリソースを有効にしてください。- 次のコマンドを実行して,リソースの監視を有効にします。
/usr/cluster/bin/scswitch -e -M -j TieredStorageManager /usr/cluster/bin/scswitch -e -M -j HiCommandServer /usr/cluster/bin/scswitch -e -M -j HCSDeviceManagerWebService /usr/cluster/bin/scswitch -e -M -j BaseWebService /usr/cluster/bin/scswitch -e -M -j BaseCommonService /usr/cluster/bin/scswitch -e -M -j HiRDB上記以外にHitachi Command Suite製品のリソースの監視を無効にしていた場合は,同様にリソースの監視を有効にしてください。
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